【2026年度最新】群馬大学医学部医学科 編入完全攻略ガイド|試験の難易度、倍率、対策方法を徹底解説!
大学の基本情報
大学名:群馬大学
所在地・アクセス方法:群馬県前橋市昭和町3丁目39−15
募集人数:15名(一般枠10名•地域医療枠5名)
→令和7年度入試から地域医療枠が設置されたことに加え、令和8年度入試から地域医療枠の定員がさらに3名から5名に増員となっている。https://maps.app.goo.gl/JjzDXYcHosXEuQcb7?g_st=al
倍率
◎令和7年度入試の志願者数:224名(一般枠189名•地域医療枠35名)→倍率14.9倍
◎第1次試験合格者:58名(一般枠49名•地域医療枠9名)→第1次試験の倍率3.86倍
◎第2次試験合格者:15名(一般枠12名•地域医療枠3名)→第2次試験の倍率3.86倍
◎入学者:15名(一般枠13名•地域医療枠2名)→地域医療枠に辞退者が出たが、令和7年度入試においては、一般枠から追加合格となっている。
教育・研究の特色と求める学生像
【アドミッション・ポリシー】
群馬大学の理念、教育の目標に賛同し、本学の教職員と共に学術研究の成果を地域に還元し、豊かな地域社会・国際社会の創造に貢献していく意欲にあふれ、以下の能力・意欲を持つ人を求めています。
高等学校の教育課程についての総合的な理解と大学教育を受けるにふさわしい基礎学力がある。
専門分野を学ぶ上で必要な基礎知識と強い探究心、コミュニケーション能力を持っている。
主体的に学ぶ姿勢と、論理的で柔軟な思考能力を持っている。
知的好奇心が旺盛で、新しい課題に積極的に取り組む意欲がある。
高い志と豊かな発想力を持ち、未来を切り開く夢と情熱を持っている。
地域社会や国際社会に貢献する意欲とリーダーシップを持っている。
【医学部医学科のアドミッションポリシー】
医学と医療が自然科学の上に成り立ち、かつ社会の中で人を対象として行われるものであることをふまえ、医学生として、科学的知(Science)、倫理(Ethics)、技能(Skill)の3つの面にわたって自己研鑽に励むことができる人
豊かな感受性、 奉仕の精神を備え、 医師としてふさわしい資質を身に付けることを目指して、 不断の努力を積み重ねられる人
医療、医学研究、医学教育もしくは医療行政などの分野において、社会に貢献することへの志と強い信念を持っている人
本学科の教育内容を理解するために必要な総合的基礎学力を十分に備えている人
【アウトカム】
A自己省察力
B知識の獲得と知識を応用する力
Cコミュニケーション能力
Dチーム医療の中で協働する力
E基本的な総合診察能力
F地域医療の向上に貢献する能力
G医学研究を遂行する能力
H自己研鑽
※これらアウトカムには、それぞれコンピテンシーがある。
※アウトカムと科学的知(Science)、倫理(Ethics)、技能(Skill)については、入学後に授業でも取り扱うくらい大切にしている内容である。過去に、面接でSESの内容やアウトカムの必要性について聞かれていることもあり、一度目を通しておくと良い。
教育の特徴
「医系の人間学」という医療安全や人間理解、人との関わり方について学ぶ科目が、1年生〜3年生にかけて開講されている。
多職種連携教育研究センターがWHO研究センターに指定されていることもあり、保健学科との合同授業があったり、「チームワークトレーニング」、「チームスキル演習」といったチーム医療に関する授業が充実したりしている。
MD-PhDコースがあり、研究や大学院進学に興味がある場合は、早期から取り組める。
GFL(グローバルフロンティアリーダー)育成プログラムがあり、留学や研究活動に参加することができる。
受験の注意点
2026年度実施試験から、試験科目が変更になることが発表されている。
第1次試験は小論文と自然科学総合問題に変更される他、前大学で62単位以上取得(2025年度実施試験までは46単位以上)していることと2年以内に取得したTOEFL iBTのスコア提出が出願要件となる。
前橋駅付近のホテルは多くなく、受験生で予約がうまりやすいため、早く予約しておいた方が良い。(前橋のホテルが取れず、高崎に宿泊した経験あり)
2次試験の際も、季節柄(10月)イベントと重なりやすく、こちらも早めの予約をおすすめする。
1次試験の科目間(小論文1と小論文2)の休憩時間が長く、時間の使い方に注意。(約2時間あり、中弛みしやすい)
特に1次試験の後は、約200人以上の受験生が一斉に移動するため、バスが混雑する。バスの本数は多くなく、駅まで徒歩だと約50分かかるため、タクシー等を手配しておくと良い。
2次試験(面接)は、午前と午後に分かれて実施される。時間帯と面接部屋に規則性はなく(受験番号順ではなくランダム)、1次試験の合格通知と一緒に2次試験の集合時間等が記載された案内が届く。
2次試験(面接)は、一つの部屋に集合して待機し、自分の順番が近くなったら案内され、面接室に移動する。待機中、勉強することやトイレに行くことは可能であるが、電子機器は見づらい雰囲気であるため、紙媒体の資料を持参すると良い。
試験の概要
区分 | 内容 |
試験科目 | 小論文1・小論文2 |
試験日程 | 一次:令和7年9月7日(日) 二次:令和7年10月12日(日) |
出願条件 | 学部2年次修了見込みから出願可能であるが、取得単位科目と単位数に指定あり。 |
試験形式 | 筆記、面接(個人) |
配点(目安) | 小論文1:100点/小論文2:100点/面接:非公開 |
外部試験導入 | TOEFL:無 ※TOEFL:有(2026年度実施試験〜) |
推薦書の要否 | 有(大学所定) |
成績開示の有無 | 有(翌年の5月)※個人情報開示の制度を利用すれば他の時期でも詳細な成績開示が可能 |
出題傾向と対策の方針
✍ 小論文1
出題形式:日本語の文章を読んだ後、問いに答える。問いは本文の内容に関連して、200字〜400字程度で、要約や自分の意見を論ずる。他、50字程度で本文中に当てはまると考えられる文章を穴埋めするような問題も出題されたことがある。
テーマ傾向:医療に関連したトピック(例:遺伝性疾患、障害、NIPT、shared decision making等)
対策
医学部受験用の小論文の参考書を用いて、200字〜400字で自分の意見をまとめる練習をする。その過程では、小論文の書き方や医療に関連したトピックの予備知識を身につける。
*アドバイス・・・赤本メディカルシリーズ「医学部の実践小論文」がおススメ。解答にユニークさは求められていないため、問題で問われていることに忠実に答えること!
✍ 小論文2
出題形式:英語論文をベースとした文章を読んだ後、問いに答える。問いは本文の内容に関連して、200字〜400字程度で、要約や自分の意見を論ずる。小論文1は自分の意見が多く求められる一方で、小論文2は「本文の内容を踏まえて」と問題文に注釈が付いていることが特徴である。
テーマ傾向:医療に関連したトピック(例:evidenced based medicine等)
対策
英語の長文読解、長文読解後の精読、英語の長文を日本語に訳す練習
*アドバイス・・・英語論文の内容を適切に理解し、わかりやすい日本語でまとめる力が求められる。
面接対策
面接形式:個人面接(15分、面接官4名)
群馬大学の面接は、1人15分であり、時間はタイマーで厳密に計測されている。面接官は、1部屋4人程度。
面接の配点は公開されていないが、合格者の開示結果から、面接で順位を上げて最終合格に至った例もある。このことから、面接点には差がつく可能性も示唆される。
群馬大学の場合、人間性や倫理観を問うような質問がみられることも多く、人物像も含めて評価されていると考えられる。
人間性や倫理観に関連して、群馬大学医学部医学科の教育目標の内容や意味について聞かれることもある。また、面接の中で、生命科学の知識系も口頭試問が行われることも留意しておきたい。
※特に、コメディカルから受験する場合は、今後の抱負に実現可能性や具体性が求められる印象がある。また、コメディカルの場合は、多職種連携に関連した質問がみられることもある。
よくある質問例
・医師の志望理由
・群馬大学の志望理由
・今後の抱負
・今までの経歴について
・群馬に残るのか
・チーム医療でどのようなことを意識しているか
・志望診療科が決まっているようだが、入学後は他のことも勉強するが、大丈夫か
・ストレスをどのように対処しているか★
・具体的にどういう研究をしていくか
・今も後輩指導に関わっていると思うのですが、あなたが必要と思ってした指導の結果、「パワハラだ」と言われて訴えられてしまったら、どう対処するか★
・最近苛立ったことや腹立ったことはあるか★
・研究についてどう考えているかどういう姿勢で研究に取り組んでいきたいかチーム医療における医師と看護師の役割の違いについて理想の医師像は自分を客観的に見てどういう人だと思うか★
・医師として働き始めた時に、上級医に患者対応に関して指示をうけた。しかし、その対応は間違っているとあなたは思った。その時にどう対応するか。★
・自然科学に関するニュースで気になるものはあるか自然科学に関するもの以外のニュースで気になるものあるか
※★の質問は、群馬大学に特徴的な人物像や倫理観を問うような質問であると考えられる。
【生命科学系】
・セントラルドグマは何か
→転写、翻訳とは何か
・DNAと遺伝子の違いはなんですか
ポイント:医師の志望理由、医師である必要性、今後の抱負、群馬大学の志望理由、生命科学の口頭試問
合格者の傾向
・学部2年次修了時や学部卒業時、修士修了時に編入する者から、社会人経験を経た40代まで比較的幅広い世代が合格している。2025年度入学者においては、20代が多かった。
・2025年度実施試験までは、自然科学系科目や実験科目の単位要件があったため、医療系は歯学部や薬学部出身が多く、他も理学部や工学部出身が多かった。一方で、文系出身者でも、放送大学等で不足単位を取得して受験資格を得て受験、合格するパターンもあった。
・地域医療枠が新設されているが、必ずしも群馬県民が多いということはない。関東圏の大学であり、東京や埼玉から通学している学生もいる。
・学士編入の併願例:試験科目が小論文であること、関東圏の大学ということもあり、併願パターンには個人差がある。再受験をしている過程で群馬大学だけ編入試験を受験する人もいる。
・追加合格の有無:辞退者が出れば追加合格あり、追加合格があった年は1名程度のことが多い。
・面接試験では、部屋によって質問内容や最終合格者の数が異なると言われているが、詳細は不明である。
群馬県の医療が抱える課題
群馬県は医師少数県の一つであり、地域医療枠の定員が増員となっている背景からも、群馬県で従事する医師が求められていると考えられる。そのため、群馬県の医療課題を踏まえ、群馬県でどのような医師を目指すのか?、なぜ群馬大学なのか?は明確にしておけると良い。
一方で、GFLプログラムがあるように、国際的な視点も持ち合わせる大学であり、志望理由や将来のビジョンが明確であれば、必ずしも群馬県で地域医療に従事することをアピールする必要はないと考えられる。群馬県だけでなく、日本全体や世界の医療課題をもとに、医師としてのビジョンや研究の具体性、実現可能性を持てると良い。
以下、第 9 次群馬県保健医療計画をもとに考えられる群馬県の医療課題である。
1.少子高齢化と地域医療
これは、群馬県だけに言えることではないが、少子高齢化が進んでいる。
特に、吾妻、富岡、沼田といった山間部の保健医療圏では約38%〜41%の老年人口割合となっており、高齢化が顕著である。ゆえに、こういった地域で高齢者医療に従事する医師やシステムの構築が求められると考えられる。
2.医師の不足と偏在
人口10万人あたりの医師数は、全国平均で256.6人であるのに対し、群馬県では233.8人と、全国平均を下回っている。これは、多い方から34番目であり、病院に勤務する医師の割合も63.4%(全国平均66.9%)と、同様に全国平均を下回る状況である。このことから、県全体として医師の総数、特に病院で勤務する医師の確保が重要視されている。
また、高年齢層の医師は全国と同様に増加傾向であるのに対し、25〜34歳という若手医師の減少が問題となっている。若手医師の減少は、将来の医療体制の維持・継承ができなくなるおそれがあることから、若手医師の確保が大きな課題となっている。
一方で、二次保健医療圏別での人口 10万人当たりの医療施設従事医師数は、前橋保健医療圏で447.4人と全国平均(256.6人)を大きく上回っているが、その他の9保健医療圏では全て全国平均を下回っている。また、そのうち病院に勤務する医師数を見ても、同様に県内で前橋保健医療圏が全国平均を大きく上回る状況となっている。このように、群馬県では、群馬大学がある前橋保健医療圏への医師の集中度が高く、県内の地域間における医師の偏在が課題となっている。実際に、地域の中核病院では、医師不足により、一部の診療科で外来診療の縮小や休止、入院患者の受入停止などとなっているところもあるようだ、特に、吾妻や太田・館林保健医療圏等では人口10万人当たりの医療施設従事医師数が少ない状況が続いている。
3.外科や小児・周産期医療に従事する医師の不足
当直可能な医師数の不足やその勤務環境等により、従来から医師不足が指摘されている産婦人科に加え、外科や脳神経外科についても、18年前の医師数を下回っており、減少傾向にある。
また、今まで、小児科の医師数は概ね増加傾向にあったが、近年は減少に転じている。
特に、小児救急医療に従事する当直が可能な勤務医や、新生児を専門とする医師が不足していることが課題となっている。
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