【2026年度最新】金沢大学医学部医学科 編入完全攻略ガイド|試験の難易度、倍率、対策方法を徹底解説!
大学の基本情報
大学名:金沢大学
所在地:宝町キャンパス(医学類)〒920-8640 金沢市宝町13-1
https://maps.app.goo.gl/XwLEqZXCY1NqZbwX7?g_st=ac
アクセス方法:新大阪駅からはサンダーバードと北陸新幹線を利用しておよそ2時間半、東京駅からは北陸新幹線でおよそ3時間で金沢駅に到着する。金沢駅東口から発車する北鉄バス(石川県立図書館・附属病院行き)に乗車し、「金沢大学附属病院」で下車することで、所要は約30分である。
募集人数:5名(うち一般枠1名,基礎研究枠1名,地域枠3名)
倍率:令和6年度は受験者数47名であった。第一次選考(書類選考)は全員合格。第二次選考の倍率は一般枠30倍、基礎研究枠5倍、地域枠4倍であった。最終選考の倍率は一般枠7倍、基礎研究枠合格者0名、地域枠2倍であった。
教育・研究の特色
本学医学部は旧帝大に続く旧六医科大学の一つであり、1862年に旧加賀藩の三彦種痘所が開設されたことを前身とし、163年の歴史を有している。そのため卒業生も多く、幅広い分野で活躍している。在学中には3年次に基礎系研究室への配属期間が設けられており、学生時代から研究者マインドを育成する教育に力を注いでいる。また、多くの海外大学と提携を結んでいるため留学先が豊富であり、USMLE取得を目指す学生も多い。学生間での自主的な勉強会も盛んに行われている。附属病院は北陸医療の中核拠点として多くの貴重な症例が集積しており、臨床系研究に関心を持つ者にとって好適な環境である。すべての診療科が臨床・研究の両面でバランスよく強みを有しているが、前任の病院長が放射線科出身であったこともあり、特に放射線科および肝胆膵領域が強い印象を与える。X線TV室や放射線治療、核医学関連の施設も充実している。
受験の注意点
遠方から受験する者は、金沢駅前または香林坊エリアで前泊することが望ましい。北鉄バスは大幅に遅延することがあるため、余裕を持ち一本早めの便に乗車できるよう行動する必要がある。香林坊エリアに宿泊した場合は、大学まで徒歩での移動も可能であり、所要時間はおよそ30分である。二次試験当日は一般学生の講義も行われているため、試験会場を誤らないよう十分に注意すべきである。
アドミッションポリシー
医学類は、学校教育法に基づく大学における医学の正規の課程に相当し、卒業者には医師国家試験の受験資格が付与され、合格をもって医師としての資格を得ることができる。
医学類は、社会の変化に適応しつつ、多様かつ高度な医療ニーズに応え、プロフェッショナルな医師として成長・発展することが期待できる人材を受け入れる。
求める学生像
明確な目的意識と強い使命感を有し、知識・技能の習得能力、論理的かつ倫理的な思考力、協調性を備えた人材を求めて選抜を行う。なお、外国人留学生については、医師国家試験が日本語で実施される関係上、相応の日本語能力を必要とする。
本制度による入学者には、将来以下のような人材となることが期待される。
・高度専門職業人として研究心を持った医師
・地域医療に貢献する医師
・国際的に活躍できる医学研究者
・厚生医官、法務医官、自治体、保健所など医療行政分野で活躍する人材
・世界保健機構などにおいて医学・医療の分野で国際貢献を担う人材
・医薬開発、医療機器開発、バイオ技術開発などのビジネス領域で活躍する人材
試験の概要
区分 | 内容 |
試験科目 | 第二次:生命科学+外部試験(TOEFL-iBT) |
試験日程 | 第一次選考:書類選考 第二次選考:9月19日 最終選考:10月17日 |
出願条件 | すべての枠:学士取得(見込みでも可) |
試験形式 | 筆記(記述式)、面接(集団/個人) |
配点(目安) | 生命科学:100点/TOEFL-iBT:100点/面接:100点 |
外部試験導入 | TOEFL-iBT:有(原本のコピー提出必須,Home editionも可) |
推薦書の要否 | 有(大学所定の様式,HPよりダウンロード可) |
成績開示の有無 | 無 |
出題傾向と対策の方針
🔬 生命科学
頻出分野:分子生物学・生化学・免疫学・生理学・遺伝学・発生学
問題傾向
高校レベル~大学レベルの難易度。大問4~5つ構成で、穴埋めや記述がメイン。例年ハイレベルな考察問題が出題されるが、基礎知識がしっかりしていれば応用を効かせて解くことができるので焦る必要はない(令和6年度は遺伝子改変した細胞膜受容体の細胞内シグナルを推定せよといった問題が、令和7年度は組織標本が配布されて「この標本の作成方法を述べよ」といった出題があった。)
対策
分子生物学・生化学・生理学・免疫学を中心に基本をしっかりと押さえておく。日頃から一問一答形式の学習だけでなく「ここをこう改良すればもっと良くなりそう」「別のシグナルを阻害する経路はないのか?」「この分野の最新の研究では何が起きているのか」など疑問を持つ力や考察する力を養っておくと良い。
例年出題者が変わっているような気がするので傾向が読めないが、難易度に大きな差はない印象。また、過去問の請求ができるので数年分入手することをおすすめする。また、他大学の過去問も取り寄せていろんなジャンルの記述問題に触れておくこともおすすめである。
面接対策
グループディスカッションと個人面接がある。一般枠と地域枠でそれぞれ一組4~5人に分かれて合計20分のグループディスカッションを行う。各人にテーマの書かれた紙と鉛筆が配られており、25分の使い方は自由。試験官は4~5人おり、何も口出しすることはないがグループディスカッション中は評価シートのようなものに採点していた。
・令和6年度テーマ
「2023年に承認された認知症治療薬レカネマブといった高額医療について」
・令和7年度テーマ
「医師の偏在化」(地域別の医師数の資料が配布された)
・面接形式:個人、10分ほど、面接官3名
質問内容
・金沢大学志望理由
・以前はどういった研究をしていたのか
・その経験をどうやって活かしていきたい?
・医師はAIに代替されると思うか?
・医師以外だったら何になりたい?
・(単位認定や生命科学を履修済みのため)学生生活に余裕があると思うが何かする?
・勉強以外で何か頑張ったことはある?
・最後に残り時間で自分のアピールを
ポイント
どの大学においても共通することであるが、その大学が所在する地域で活躍したいという意志を持つことが重要である。自らが大学や地域社会、石川県、さらには同級生に対してどのような影響を与えられるかを考えておく必要がある。最終選考においては、それまでの成績がリセットされ最終的な合否を判断するという噂もあるため、人柄や人間性が重視されている可能性がある。
合格者の傾向
・多様な経歴(理系修士・元医療従事者・文系出身・官僚・薬学系)
・20~30代の男女半々
・学士編入の併願例:香川,浜松,福井 など
・全国からのアクセスが良く、比較的進級もしやすい。歴史のある大学なので日本中で就職はしやすいため、追加合格の制度はあるが、入学辞退者は少ない。
石川県の医療が抱える課題
① 医師・医療人材の偏在と確保
能登北部医療圏の各自治体に設置された4つの公立病院(輪島・珠洲・宇出津・穴水)では医療従事者の確保の難化、患者減少による収入の減少、緊急性の高い疾患は能登中部医療圏へ救急搬送するなど数多くの問題を抱えていた。さらに、2024年1月1日に発生した能登半島地震により能登北部医療圏の人口減少は加速化。医療従事者も被災し、医療人材の流出・医療施設の被害は甚大であり医療課題はさらに深刻化している。そこで以前から検討されていたのと里山空港近くの新たな基幹病院(奥能登総合病院)の建設が現在進められている。奥能登総合病院は能登北部医療圏の救急医療と、これまで4つの公立病院が担っていた急性期と慢性期の病床を集約した基幹病院として活躍し、現在の4つの公立病院は基幹病院に付随するサテライト医療機関となる予定。(内科・総合診療科・整形外科・透析は残す方針)
実際、奥能登公立4病院機能強化検討会の座長が「石川県に残って働いてくれる若い医師が欲しい。新病院の建設に人材が不足している」と仰っていた。新病院建設は今後10年以内の話なので、地域枠を受験予定の20~30代の方は能登の医療に貢献したい旨を積極的にアピールすると好印象かもしれない。
② 高齢化・震災・過疎に起因する経営・医療体制の脆弱化
高齢化や過疎化に加えて、先述した能登半島地震の影響で能登北部医療圏の4つの公立病院の2023年度の決算合計は12億円を超える赤字を計上した。特に珠洲市総合病院では医療従事者の退職が相次ぎ、人手不足による可動病床数の減少が問題になっている。震災が能登北部医療圏の人口減少を加速化させたことでさらなる病院経営の危機が訪れている。
経営や経済の専門知識を有している方や官公庁での職務経験のある方が病院経営の方面にも興味があることや、自身の専門知識で経営課題解決に貢献できる可能性があることをアピールできれば面接では好印象かもしれない。
③ 災害対応に関わる医療体制の強化
先述の能登半島地震で明るみになったのは、さらなる救急医療の強化である。石川県において救命救急センターは、県立中央病院救命救急センターと公立能登総合病院救命救急センターの2ヶ所設置されている。また、二次救急医療機関数は46機関であり、全国同様横ばいで推移している。石川県は救急要請から救急医療機関への搬送に要する時間が全国平均に比べて短く、要請から4医療機関以上に要請を行った件数と要請から搬送までに30分以上かかった件数も全国平均に比べ少ない。しかし救命救急センターにおける人口100万人あたりの救急担当専任医師数を全国と比較すると、令和4年度において石川県は6.2人、全国では15.1人であった。
ここから見えてくるのは、石川県の救急医の人手不足である。全国と比較しても充実した医療体制で、ドクターヘリやドクターカーを有しているにもかかわらず救急医の不足が懸念されている。救急医に興味がある方は金沢大学にとって欲しい人材かもしれない。
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