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第15話

第十四話 はれた霧
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2025/10/19 08:25 更新
カナタ&マドカペア

マドカ
カナタ…私だってなんかあったくらい
分かりますけど……
マドカ
流石にどこかに隠れたほうが……


 
カナタ
……


マドカ
ちょ!カナタ!!


カナタ
……あ、うん。なに?


マドカ
本当に大丈夫ですか?
マドカ
とりあえずどこか隠れましょう。

カナタ
うん…そうだね。




カナタはここに来てから様子がおかしい。
急にいなくなったと思えばぼんやりしてて、
目線もどこかウロウロしてる。






マドカ
(何があったんだか……)





マドカ
何に悩んでるかは分かりませんけど、
とりあえず隠れないと
悩みどうこうの話になりませんよ。

カナタ
……

マドカ
ほら!!行きますよ!!
カナタ
え…ちょっと腕掴まないでよ。

マドカ
動かないカナタがわるいです!



マドカ
さて…どこに…

カナタ
静かに




ペタペタ足音がする。
間違いない。


カエルタマゴだ。







マドカ
(あーあ。結局こうなっちゃいますか。)



怖いという感情よりも、
諦めの変に冷静な感情が強くあった。


バズも取れず、
ユズリハちゃんも撮れず
カナタの悩みを捕ってやることさえできなかった。



マドカ
(あたし……
 みんなが思ってる以上に
 みんなのこと見てるんですよ。)
マドカ
(みんな悩んでることくらい、
 知ってるんですよ。)








でも








 




でも














  



最後の一歩が踏み出せない。
『私が助ける』の
一言が言えない。



ユズリハちゃんはかっこいいなぁ。






悩んでるわたしに
当然のごとくいいねをつけてくれた。
わたしを救ってくれた。



マドカ
(ダッサいですね。)





諦めきって目をつぶった時、
誰かがあたしを引っ張った。





しっかりと手を握って、
走り始めた。

目を開けると、
目の前に黄色やオレンジ色に近いカエルタマゴが
後ろでじっとしていた。







あたしを引っ張ったのは、
カナタだった。









目の前の大きな背中からは、
なぜか泣き声がした気がした。



あの時、目の前にヒナタがいた。


ヒナタは
『逃げるなら今ダゾ!』
って言ってくれていた。


全部、全部思い出した。






カナタの話さない理由
ゆうろぴあの違和感
カナネの謎






今、隠していた霧が晴れた。

















僕たちは素早く
ゲームセンターみたいな所に逃げ込んだ。


マドカ
カナタ………


カナタ
ごめん、マドカ。
カナタ
大丈夫…?


マドカ
あたしは大丈夫ですけど…
マドカ
さっきのあれは…?





カナタ
あれは……




カナタ
僕の双子のヒナタだ。







マドカ
双子…?
マドカ
ヒナタはそこなんじゃ…








カナタ
マドカ…今からとてつもなく
変なこと言うと思う。
カナタ
信じられないだろうし、
嘘だと思うだろうけど……


マドカ
聞きますよ!
マドカ
信じます!!
マドカ
今のカナタが…
嘘つくわけないじゃないですか!





カナタ
………!!!
カナタ
ありがとう…



カナタ
………あれは、二年前のこと。


こんにちは!!
次を描くのが楽しみすぎる作者のシフォンです!
えー皆さんにご報告が。
全ペア描こうと思っていましたが…
諸々事情がありまして書けないペアが出てきました。
本当に申し訳ございません。
出てこなかったペアは脱落もせず、
大きなトラブルもなくで終わったと言うことにします。
(あとは皆さんのご想像でどうぞ。)

ライオン
次回にはゆうろぴあの謎が明かされるのですね。

シンタ
カナネの謎もか…不思議な子だよなあいつ。

そう!
次回はこの2人のペアの後半戦!
ゆうろぴあの謎、カナネ,カナタの謎が明かされます!
楽しみにしててくださいね!!
頑張って力作書きますんで!!


ダイゴロウ
うーん…早くみんなのところに行きたいな〜

いよいよ終盤!
この三人もどうなるのかもぜひ楽しみにしててください!


見てくださりありがとうございました!
次回もお楽しみに〜

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