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クリ筋
クリ筋
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クリ筋
@cr_kintore
クリエーティブの筋トレする奴。いいと思った広告をメモしてます。広告代理店で働く弱小アートディレクター。ムキムキになりたい。
Joined February 2020
クリ筋’s posts
◯わたしのいろ(第12回シヤチハタコンペ グランプリ)
◯手法/多彩色にする
◯感想/「印肉=朱色」という1色の先入観を壊している。印章ではなく朱肉のプロダクトデザインというアプローチもいい。
「二度と同じグラデーションで押せない」というセキュリティ面でも効果を発揮する。
【広告主】UNIQLO
【HOW】鏡にロゴを貼る
【感想】UNIQLO:Cの展示会の鏡にはロゴが貼られている。
招待されたモデルやファッション系のインフルエンサーが自撮りするコーデとセットでロゴが付くことを戦略的に想定している。SNSで写真だけが拡散されても、どこのブランドの服か一目で分かる。
◯広告主/Netflix「幽遊白書」
◯手法/空間をデザインする
◯感想/浦飯幽助の必殺技「霊丸」をOOHで再現。指先から放たれる光線は、照明を使って演出している。
グラフィックをアートボード内で完結させない。その広告がどのような場所で掲出されるのか、空間の特性を活かしたデザインが素晴らしい。
◯広告主/サントリー
◯目的/応援する
◯手法/広告と現実のシンクロ
◯感想/CMの夫役であるハライチ岩井と、実の兄であるオズワルド伊藤を応援している。起用タレントが現実世界と交差して広告表現されているのが新しいと感じた。
敗者復活戦と決勝戦が開催される本日掲載というタイミングもいい。
【広告主】ドン・キホーテ
【HOW】観光地として捉える
【感想】世界的歌手ブルーノ・マーズを起用したCM。
ドンキの「安さ・品揃えの豊富さ」といった従来の訴求ではない。ドンキに感じる日本らしさ(=NEO TOKYO)を「観光スポット」と定義して外国人観光客をターゲットにしている点が素晴らしい。
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◯広告主/ガスト(2004年度朝日広告賞グランプリ)
◯目的/勉強に集中できる
◯手法/価値の転換
◯感想/「美味しい・安い・メニュー豊富」など一般的な切り口ではない。
大学合格の実績を掲げることで「勉強がはかどる」という居心地の価値を訴求している。
商品やサービスの利点を多角的に考えたい。
◯広告主/カネボウ化粧品(2023年ACC賞ブロンズ)
◯目的/化粧の多様性
◯手法/『高速』で切り替える
◯感想/もしこの映像が一般的なスピードで人物を切り替えていたら、ここまで魅力的ではなかったと思う。『高速』で切り替わる多様性の演出が、見たことない映像に仕上がっている。
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◯KFC(2020年D&AD Graphite Pencil受賞)
◯手法/ついついしてしまう行為
◯感想/「指まで舐めたくなるほど美味しい」ことを伝えている。
チキンが写ってなくても食べた時の至福が伝わる。無意識にしてしまうアクションは、多くの人を共感させる。
ロゴを抑えで入れず、写真内で完結させているのも◎
【広告主】クイックワン「幸運車両」
【HOW】ラッキーな広告
【感想】50編成ある山手線のうち、
たった1本だけクイックワンの広告でジャック。
「くじ運=広告に接触する運」という企画性。TVCMやバナー広告ではなく、トレインジャックならではの身体的な設計は、特別な体験として記憶に残る。
◯大塚製薬「カロリーメイト」
◯手法/逆説的に考える
◯感想/消しゴムを『消す道具』ではなく『光を与える道具』として逆説的に捉えている。
消す行為の本質的な意味を気づかせるラストシーン。発見があるからグッとくる。
書く行為と消す行為の対比が、それぞれ違う道を進む2人を共鳴させるCMに。
◯広告主/ライフカード
◯目的/若年層への認知
◯手法/広告を見る広告
◯感想/渋谷でOOHを見るあのちゃん。そのCMと(ほぼ)同じ原稿が現在渋谷で掲出されている。新しいと思った。
『広告に接触している設定を描く広告』というのも斬新。同じ渋谷で同じ原稿をリアルタイムで掲出しているのも斬新。
◯広告主/セコム(第90回毎日広告デザイン賞ファイナリスト)
◯手法/ミクロ視点
◯感想/「冷蔵庫のプリンも守っている」とホームセキュリティをミクロの視点で表現している。
防犯を大きく偉そうに語るのではなく、小さく謙虚に語ることでチャーミングな印象を与える。かわいい。
【広告主】大塚製薬『ポカリスエット』(第73回準朝日広告賞)
【IDEA】会話
【感想】静止画なのに動画のよう。会話劇の映像が脳内再生される新感覚。
CMのセリフを考えて言葉を紡ぐコピーライターの手腕は言うまでもない。写真集的に2つのシーンを切り取って想像を拡げるデザインも上手い。
【広告主】大塚製薬「カロリーメイト」
【HOW】意義あるイラストレーターの起用
【感想】今年のカロリーメイトは吹奏楽部の受験生を描いた広告。グラフィックのイラストレーターは、ジャズを題材にした大ヒット映画『BLUE GIANT』の石塚真一。
映画の感動が甦り『音が聞こえてくるポスター』にさせる。
【広告主】地球の歩き方(第72回朝日広告賞ファイナリスト)
【HOW】驚きのファクトを見つけ出す
【感想】ロシアが2022年にウクライナを相手に戦争を始めた。
この旅行ガイドブックは、戦争前の2020年度のもの。それまでロシアとウクライナ間を自由に観光できたというファクトは、反戦を静かに訴える。
【お題】#格付けミーム 広告代理店ver.
【HOW】ランクの可視化
【感想】星有野のアニメやTorrell Tafa の素材を活用した格付け動画が流行っている。
自分より弱い相手には横柄だが、強い相手には態度を変える社会の縮図を風刺している。世の中のあらゆるランキングを可視化して楽しむ汎用性も高い。
【広告主】大塚製薬「POCARISWEAT」(第72回朝日広告賞ファイナリスト)
【IDEA】旬の再定義
【感想】人生100年時代。平均寿命も伸びた令和の「青春」という概念を再定義している。
長生きする健康的な高齢者も増えて「青春=若い時代」と決めつけるのは、もはや古い考え方なのかもしれない。
【広告主】M-1グランプリ↔︎TCC賞
【HOW】戦友視点↔︎上から目線
【感想】M-1歴代王者が大笑いする「お前たちが一番おもしろい。」は賞賛の声が多い。TCC賞はコピーの神様が「誰に、ほめられたいんですか?」とプチ炎上。
違いは、共に戦い王者となり人生を変えた戦友視点と、審査員の上から目線。
◯広告主/ACジャパン、奈良新聞
◯目的/無意識の偏見、音楽の素晴らしさに気付かせる
◯手法/脳内再生
◯感想/視覚だけで情報を得る新聞を逆手にとった広告。セリフが男性の声か女性の声か、読者の脳内再生に委ねられる。
「愛してる」の流れる曲も世代で変わる。
想像する音声・音楽は人それぞれ。
【広告主】宣伝会議/コピーライター養成講座(2021年ACC賞ブロンズ)
【IDEA】消費者の利点欠点を伝える
【感想】『万引きするな』は店側のデメリットを訴求している。消費者からしたら関係ない話だ。
『万引き犯になるな』は消費者のデメリットを訴求している。自分ごと化して犯罪を思い留まらせる。
◯セブンイレブン(第10回BOVA審査員特別賞)
◯手法/『あるある+卒業後の行方=新しい価値』の法則
◯感想/コンビニは外国人が多数働いているというあるある(共感性の高い事実)+バイト卒業後の活躍=セブンイレブンは実践的な日本語を学べる場でもあるというコンビニの新しい価値を伝えている。
【広告主】ユニクロ/サントリー特茶
【IDEA】リアルボイスに応える
【感想】ダイアン津田が番組で「ユニクロ寄ってください」と発言。公式が反応。
ひろゆきが「特茶飲んでも痩せません」と発言。公式が反論。
芸能界と広告界の境界線をなくし、彼らの生の声を拾うことで広告の嘘っぽさが消える。