本日、2本目のエントリとなります。ちょっと面白い情報が入ったのと、きょうは比較的に手が空いているので、久しぶりに複数エントリにチャレンジ(大げさ)です。
今朝、パソコンを開いたところ、alison-001様からのコメントに興味深いことが書かれていました。コメントには、公明党議員に対し、過去の創価学会の池田大作名誉の発言に従い、教育基本法改正に反対することを呼びかけるよう訴えているブログがあると記されていました。
アドレスを教えてもらって訪問してみると、それは次のような内容でした。ふーん、「りぼんぷろじぇくと」が何なのかは知りませんが、よくまあこんなことを思いつくなあ…。以下、引用です。
《次は、「りぼんぷろじぇくと」有志からの呼びかけです。公明党に働きかけようというもので、これは今、最も効果的だと私も思います。
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今週、国会に行けない方がた、ぜひFAX・電話アクションにご参加ください。公明党には、山下栄一参議院議員のような、しごくまともな方がおられます。
「世界11月号」の佐高信さんの論文、「公明党の原理的滑落〜このまま「下駄の雪」になるのか」の中で「池田名誉会長の教育基本法見直し不要論」という小見出しのもとに、池田大作氏の以下のような見解が引用されています。
2001年5月23日付の朝日新聞「私の視点」に、池田大作氏は、教基法は「見直すより大いに生かせ」と書いたそうです。
「昨今、教育改革が政治日程に上る中、小泉政権の下でも「教育基本法」の見直しが議論されている。私自身は拙速は慎むべきであると考える。基本法の眼目である「人格の完成」など、そこに掲げられた普遍的な理念は、教育の本義に則ったものであり、新しい世紀にも、十分通用するからだ。たしかに、基本法がうたう「人格」や「個性」は抽象的だという指摘もある。しかし、憲法に準ずる基本法の性格を考えれば、抽象性ゆえの普遍性はむしろメリットとして大いに生かせるのではなかろうか。
第一に「グローバリゼーション」(地球一体化)はとどめようない時流である。そこでは国益と同時に人類益への目配りが欠かせない。普遍的かつ世界市民的な視野を養うことが、ますます重要になる。第2に「教育勅語」に盛られたような具体的な徳目は、基本法の性格になじまないと思う。法文化されれば、必然的に権威主義的な色彩を帯びてしまうからだ」(抜粋)
このことを、衆参両院の公明党議員に訴えませんか?
わたしたち(りぼん・プロジェクト有志)は、FAXアクションを展開します。よろしかったら、あなたもひとことを添えて、FAXしてください。
公明党のスタンスを糾弾するのではなく、池田名誉会長が心を痛めているのでは、と心情に訴えるような文面のほうがいいかもしれません。
以下に、(ファックスのない人もいるので)電話とファックスのリストをあげます。(※以下略)》
それで、驚いたのはこれからです。同僚記者が本日、国会議員会館をうろうろ回ったところ、上記のブログと呼応するように、似たような文面で、池田名誉会長の言葉を引用して教育基本法改正に反対するよう求めるファクス(工作文書)が公明党議員の部屋に殺到していたそうです。
同僚がそのファクスを何枚かもらってきたので、この場を使って紹介します。本心かどうか池田氏を持ち上げながら、自分たちの主張を受け入れさせようとしているようです。
・「公明党衆議院議員殿 池田名誉会長は心から日本の子どもたちの未来を考えておられると思います。そのお心に今回の教育基本法改正案はかけ離れたものとなっているのではないでしょうか」(兵庫県西宮市)
・「公明党議員の各位へ 池田名誉会長は、心から日本の子ども達の未来を考えておられると思います。そのお心に、今回の教育基本法改正案はかけ離れたものとなっています。会長のお考えと、自民党に寄り添うような公明党の態度の間に、大きな矛盾を感じます」(神戸市)
・「公明党議員のみな様 この所の自民党に寄り添うような公明党の態度は、池田名誉会長のお考えとは違うのではないでしょうか。池田名誉会長が一番、心を痛めておられるのではないでしょうか」(神戸市)
・「公明党衆議院議員、参議院議員のみなさま 2001年5月23付の朝日新聞『私の視点』に、池田大作氏は、教育基本法は『見直すより大いに生かせ』と書かれています」(東京都)
・「拝啓 池田名誉会長のお考えも朝日新聞に改悪を慎むべきと述べてこられました。しかしながら、自民党に寄り添うような公明党の言動には大きな矛盾を覚えます」(東京都)
公明党議員のもとには、このような明らかに、いくつかのお手本というか、ひな形があるであろう文書が、大量に送りつけられているそうです。一体どういう団体が指令・指示しているのでしょうか。このりぼんナントカだけではない気がします。日本には、まだまだこういう組織的な工作を実行する人たちが多いのですね。
以前のエントリで、教育基本法改正に反対する自治労や日教組、全教などのはがき、ファクス作戦の実態について報告しましたが、いやあ、こういう搦め手でくるとは。侮りがたいですね。でも、実際は公明党議員にはあまり相手にされていなかったようですが。