東京国税局職員、無許可バイトで懲戒免職 確定申告せず
無許可でアルバイトをしたり、納税者情報を含む行政文書を持ち出したりしていたなどとして、東京国税局は17日、東京都内の税務署に勤務する50代の女性上席国税調査官を懲戒免職としたと発表した。16日付。持ち出された情報などが悪用された事実は確認されていないとしている。
国税局によると、調査官は2017年4月〜24年1月、イベントスタッフやエキストラとして計219回働き、計約222万円を得ていた。「収入が目的ではなく、撮影現場を見たかった」と話している。確定申告しておらず、同局は重加算税を含め計約33万7千円を追徴課税した。
また、納税者情報などが記載された行政文書計101件を00年ごろから自宅などに持ち出していたほか、部内システムで納税者情報を私的な目的で検索したり、業務中にスマートフォンで株取引をしたりしていた。
23年6月、職場で業務とは無関係の株関連資料を見ているのを上司が見つけ、一連の行為が発覚した。国税局は「職員の非行の未然防止を一層徹底し、信頼回復に努める」とコメントした。〔共同〕