……前回の透明文字、気づいてくださった方はどれ程居るのでしょうか。
前回、とても大きな反響を頂き、なんとランキング九位にランクインする事ができました!一重にこの作品を評価してくださった皆様方のお陰です!本当に励みになります!本当にありがとうございます!!!
それと、誤字報告をして下さった皆様も、本当にありがとうございます!
それと、今回も透明文字があります。
魔術・祈祷の記憶、銃弾の補充、調香術や投擲壺をはじめとするアイテムのクラフト、武器への戦技の付与、装備する防具や武器、タリスマンの吟味。
それらの準備を終えたあなたは───いや、あなた達は、現在戦場へと赴いていた。
ホシノ先輩が囚われている場所は、先生が『とある伝手』とやらから聞き出したらしい。……本当に、彼には頭が上がらない。
召喚サインという保険をかけた今、命の危機のある行動を試せる様になったので、試しにいくつかの魔法を使った所なんとそれらはあなたの良く知る挙動で発動したのだ。何かに干渉される様な感覚も無かった。つまり、恐らくは良くも悪くも通常通りに魔法の使用ができる、という事を意味する。
「……それでは、準備は終わりましたね?それでは、一番安全なルートで案内します!行きましょう!」
「"それじゃ、出発!"」
「交戦が確認されました。北方にも3人の戦力を確認。……理事、本当に良いのですね?」
「……ああ、もちろんだ。『何を』『どの程度』『どんな規模でできるか』……何一つ分からない相手に対しては、『
「ええ。……システム、オールグリーン。拒絶反応も見られません。あとはあなたの意思次第で起動できます」
「わかった」
再び砂漠へと足を踏み入れたあなた達は、敵を退け、先生の教えてくれた座標までもう一歩、という所まで侵入していた。と、そこにアヤネから警告が。
「気を付けて下さい!2km先に敵を察知しました!戦闘に備えて下さい!」
言われるがまま、あなたは来る戦闘へ身構えた。……その時。あなたは凄まじい爆発音と地面の揺れを感じ取る。
「これは……!?トリニティの牽引式榴弾砲です!一体なぜ……!?」
『あ……あう……わ、私です……』
この紙袋を被った少女の姿は……確か、ブラックマーケットで出会った阿慈谷の筈だ。一体なぜこんな場所にホログラムの彼女が……?
『ち、違います!』
何ということだ!人間違いだった様だ……。
『あ、えと、間違いだけどそうではないと言いますかえっとえぇっと〜……ふ、ファウスト!ヒフミではなく、私はファウストです!覚えていますか!?』
良かった。合っていた。遂に記憶力がおかしくなったかと思った。
「わあ、ファウストさん、お久しぶりです!ご自分で名前を言っていましたが、そこは御愛嬌という事で☆」
『あっ!?あうぅ……』
所で、何故ここにアジタ……ファウストがいるのだろうか。まさか再びヴァイクの名を借りる事になるとでも言うのだろうか。
『あ、えっと、確かにあれらの榴弾砲はトリニティの物ですが、トリニティ総合学園とは何の関係も無いので悪しからず。……すみません、これ位しかお役に立てず……』
「ううん、凄く助かった」
「はい!ありがとうございます、ファウストちゃん!」
その通りだ。この規模の支援など、あなたはいまだかつて経験した事がない。
『あはは……えっと、皆さん、頑張って下さい!』
さて、彼女らの支援攻撃により、敵が混乱している様に見えるのだが。……畳み掛けるならば、絶好の好機では?
「その通りだね」
「よ〜し!行きますよ〜!」
「"うん!星見君、『高揚の香り』を!"」
先生の指示で、あなたは取り出したそれを振りまいた。
「さ〜て、それでは〜……」
『「「「「突撃ーーーッ!!」」」」』
「"またラッパの音!?"」
「……更に接近。理事長、このままでは……」
「分かっている。……私が直々に手を下そう」
「リジチョウガ!?」
「リジチョウミズカラ……!?」
「ええい、黙れオートマタ共!そんな語彙どこで覚えてきた!?……では、ここは任せたぞ」
「ええ。仰せのままに」
高揚に身を任せ、突っ走っていくと、不意に見覚えのある姿が見えた。あれは───カイザーの、理事長……?
「また来ると思っていたぞ、廃校対策委員会」
しかし様子がおかしい。果たして彼は、こんな見た目だったろうか。
『……?これは……?』
「……少し、話をしようか。我々の生み出してきた、数々の兵器について」
彼の身体は、以前見た時から異様な変貌を遂げていた。
原型はあるのだが、いくつかの謎の装置をその体に取り付けている……いや、装置と一体化している……?
「夥しい数のオートマタ兵。ロボット達に適用できる、一般市民を瞬く間に良く訓練された兵士に変える、戦闘用プログラム。戦闘用ヘリ。そしてゴリアテ。ああ、思い返せば、色々と手を出してきた物だ。……だがな、これは今までとは一線を画す」
と、彼の身体が変化を開始した。
背中からは翼が生え、両腕は機銃に、頭部からはアンテナを伸ばし、胸部には小さな謎の紋章が現れる。
「「「っ!?」」」
「我々ロボットに有効な、『戦闘モードへの変形機能追加改造手術』」
「……最後に、君たちにこの言葉を贈ろうか」
「『私こそが兵器だ』ッ!地に伏せ、跪き平服しろッ!」
かくして、カイザー理事長との戦闘が始まった。
「……っ、だめ!銃弾が通らない!」
「こっちも!」
「フハハハハハ!!このバリアにそう簡単に攻撃が通るものか!」
彼が右手を突き出すと、あなたの使う『火よ、迸れ』の祈祷を遥かに越える射程の炎が放射された。
現在、あなた達は劣勢である。展開されたバリアにより攻撃が通らないうえに、空を飛びながら機銃を掃射し、多数のオートマタ達による物量戦。悪夢の如き光景であった。
なにかの間違いで、霊体の召喚が出来ないものだろうか。
左手に遺灰を持ち、右手で『霊喚びの鈴』を鳴らす。
チリンと澄んだ音が響き───
しかしなにもおこらなかった!
……残念だ。
「……ッ!?……何も起こらんか……」
……?さっきから何だ?やけに理事長があなたを注視している様に見えるのだが……?
オートマタ兵共に向け、『ハイマの砲丸』の魔術を唱える。
あなたの杖から青白い砲丸が飛び出し、着弾点で爆発。多くのオートマタ兵を巻き込む事に成功した。
「……成る程、そんな事まで……」
所で、あのバリア、何かの間違いで魔力による攻撃が通ったりしないだろうか。ものは試しとばかりに、あなたは夜と炎の剣を取り出した。
それを理事長に向けて構え、剣に魔力を込めると、剣先から太い光線が放たれた。
「ぐおっ!?(杖で無くとも術は使えるか……!)」
……が、寸前で回避されてしまう。やけに大袈裟な回避だった。
……しかし、これを回避するという事は……!
「"魔法が、通るかも……!"」
「……はっ、甘いな」
「……?」
あなたは圧倒的追尾性能を誇る魔術、『滅びの流星』を唱えた。杖先から深い青色の細い光線が十二連射され、彼に向かって突き進む。
……全弾、命中!
「ぐっ……、」
彼の胸元の紋章が一瞬点滅し、……バリアが、消えた。
「や、やった!これで……」
しかし。それは一瞬だった。
「フハハハ……やはり甘い……。この程度の事態、対策していないとでも?そもそも、この改造はなんの為に施したと思っている。……そうだ、貴様だ。全ては貴様の術のため……!残念だったな。このバリアは消えないさ」
「"なるほど。……いや。消えるよ"」
「っ!?」
「……ほう?」
「"そのバリア。胸の機械で張ってるでしょう。それさえ壊せば、もうバリアは使えない。……そうだろう?"」
「だとして?どうやって破壊する?バリアは一瞬で再展開出来るが」
「"その一瞬をついて狙撃すれば良い"」
なるほど。……だが、この場にあの小さい的を正確に撃ち抜ける人間は居ない。先輩方やセリカの銃は狙撃に向いているものでは無いし、あなたはバリアを剥がす為に魔術を使わなければならない。
あと一人。狙撃に優れた人間が居れば……!
ドッカーン!!
と、背後から爆発音が聞こえてきた。敵襲かと振り返れば───
「『狙撃に優れた人間』……お呼びかしら?星見くん。……いえ、『魔法使い』さん?」
「き、貴様らは……!」
「あなた達は……!」
「"来てくれたんだ……!"」
「「「便利屋……!?」」」
「(ふふっ、決まったわね……!)」
……便利屋達が、何故ここに……?まさかカイザーと組んであなた達を潰しに来たのだろうか。
「違う。……社長、説明はよろしく」
「ええ!簡単に言えば……カイザー理事長、あなたを潰しに来たのよ。……あの時の電話ではお世話になったわね。アウトローらしく、借りは返させて貰うわよ?」
「クソッ……!」
「それで、私達は何をどうすれば良いの?」
『はい、星見さんがあのバリアを一瞬だけ無力化させるので、あの胸元の機械を撃ち抜いて下さい!』
「了解したわ!」
「"よし、それじゃあ……!"」
「っ!」
理事長の動きが素早くなった。……正直魔術の追尾が追いつかない。簡単に振り切られてしまうだろう。どうにかして動きを止めなければ……!
「ねぇ、星見、あんた何か敵の動きを止める様な魔術とか無いの?」
そんな物は無い。無いが……
彼はあなたが魔法で何をできるかを知らない。一か八かの賭けになるが……!
あなたは右手を掲げ、指を鳴らした。パチン、と乾いた音が砂漠に響く。そしてあなたは宣言した。
今お前に呪いをかけた、動けば機械が誤動作を起こし、爆発を起こすぞ、と。
そして彼は、目論見通りに停止した。その隙を逃さず、左手で構えておいた杖でもう一度滅びの流星を放った。
今度も、命中する───その刹那。あなたは陸八魔に声をかける。
「頼んだ!陸八魔!」
「ええ、任せておきなさい。……………この程度の狙撃───」
魔術が命中。バリアが剥がれ……
ズドン!
「───片手でも当てられるわ」
見事な狙撃だった。
『バリア、消失!』
「"今のうちに畳み掛けよう!"」
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」
「クソがーー!」
あなた達はいよいよホシノ先輩が囚われている建物に侵入していた。
理事長達は便利屋達に任せておいた。戦技の『黄金樹に誓って』をかけておいたので、恐らくは大丈夫だろう。
陸八魔曰く、「為すべきことを、為しなさい」とのことだ。遠慮なく行かせて貰おう。
「"見つけた。……このドアの向こうだよ"」
「待ってて。今力ずくでこじ開けるから……!」
?
シロコ先輩は何を言っているのだろう。ドアなど、力ずくで開く訳が無いのに。開いたら誰も苦労しない。どこかでカギを入手するか、向こう側から開かないと……。
「あんた、変なところで律儀ね……」
シロコ先輩がドアを何度か殴りつけると、ドアが吹き飛ばされ───
「ぐへっ!?」
「先輩!?」
ドアの向こうにいたホシノ先輩に、直撃した。
「あ、あれ〜?な、何で皆ここに……?」
「先輩を助けに来たに決まってるでしょ!」
「……え、」
……再開を喜びたい所だが、現在敵の残党を便利屋に任せている状況だ。早く彼女達に加勢しに行かなければ。
「……えっと、」
「まあまあ!先輩、早く行きましょう〜!」
「う、うん。……その、みんな、……こんな事して、ごめん……」
「大丈夫よ。こうして無事に再開出来たし。……それはそれとして、後でお説教とお仕置きだからね?」
「お、お手柔らかに……」
「でも、今は」
『「「「「"おかえりなさい、ホシノ先輩!"」」」」』
「……うん、ただいま」
地上へと戻り、あなた達は便利屋に加勢した。加勢したのは良いのだが……。
『便利屋!今回は仕方なく共闘しましたが、覚悟しなさい!』
「覚悟なんてしないよ〜だ!」
何故風紀委員の四人がここに……?確か、今日は柴関ラーメンの復興を手伝ってくれる日だった筈だが……?
「私達は、先生に頼まれて来ました。復興は、私達以外の風紀委員会のメンバーに任せています」
「"あ、あはは……"」
それなら良い。圧倒的な力を持つ彼女らの協力を得られるならば、百人力だ。というよりも既に敵は壊滅していた。空崎委員長達風紀委員が、向こうの方で理事長を拘束している。
「クソが、クソがクソがクソがクソがクソがッ!」
「もう諦めなさい。抵抗はやめた方が身のためよ」
「さて、改めて……お久しぶりね、アビドスの皆」
「便利屋の皆さん!今日は本当にありがとうございます☆」
「うん、お陰で為すべきことを為せた」
「ええ、良かったわ!」
「便利屋に、風紀委員会まで……。その、本当にごめんなさい……」
「今するべきは謝罪じゃあ無いわ。助けてくれた皆への感謝が先でしょう?」
「……うん、そうだね。改めて……みんな、本当にありがとうね」
「『諦める』……?出来るか、そんな事。……なんの為に、莫大な金を注ぎ込んで改造を施したと思っている。害獣共を、確実に滅ぼす為だ」
「……?」
「感謝といえば……あなたにも。あの時、ラーメンを大盛りにしてくれて、ありがとう。
陸八魔はそう言って、恭しい一礼を取った。
「……は?何よ『貴公』って」
「……へ?」
「クフフ!ねぇアルちゃん、知ってた?『貴公』ってね、男性に対して使う二人称なんだよ!星見くんに影響されたのはわかるし、格好良さを追求するのも良いけど、ちゃんと国語のお勉強もしないとだめだよ〜?」
「……ち、違うわ、ムツキ。今のは彼女を讃えたのよ。そう言う意味よ。『漢』らしいって、そう言う……」
「ふ〜ん。……『漢』らしいって、どういう意味?『絶壁』とでも言いたい訳?」
「待って違うのよお願いだからその振りかぶった拳を降ろしてッ!」
何故セリカは怒っているのだろうか。絶壁とは何だ。
「"わ、私に聞かれても困るよ……!"」
とはいえ、ホシノ先輩が無事で本当に良かった。色々と言いたい事はあるが、ひとまず───
「さて、アビドスへ帰ろうか」
「……うん、そうだね」
「あの機能を追加しておいて本当に良かった。……ああして、油断し切った奴らを確実に始末する為に追加した、『自らの意思で兵装やオートマタ共を操作できる機能』。最早後戻りは出来ぬ。だが奴さえ、奴さえ殺せば、あいつ等の心をへし折れる……!」
「ッ皆!星見くんと先生を───!」
……?自分と先生が
どこまでも暗い底から、あなたはその意識を覚醒した。
ここは何処だろう。見回せば、とても見覚えのある風景が広がっていた。
地平線までどこまでも広がる浅い湖に、満月が広がっている。『満月の王女、レナラ』と戦った、あの空間と良く似ている。違うのは、登っている月は冷たく暗く、ぽつんと祝福がある所か。
祝福を起動し、もう一度周りを見渡す。そして、誰かが横たわっているのを発見した。
近寄ってみれば、その人物は、自身の伴侶であるラニである事が分かった。眠っている様で、安らかな寝息が聞こえてくる。悪いが、起こしてしまおう。
「ん……何だ……だれ……わ、我が王!?なぜここに……!?ま、まさか、遂に死んだというのか!?」
「……恐らくは、その通りだろう」
「そうか……」
「なあ、ラニ、ここは何処だ?まさか狭間の地に戻って来たのか、私は?」
「開口一番それか!?………いや、ここは狭間の地では無い。……だが、あの『キヴォトス』などと言う都市でも無い。……文字通りの『狭間』だな。狭間の地からお前が居なくなったのを感じて、私はあの人形の縁を辿りここまで来た。……世界を越える、と言うのは存外難しくてな。ある程度の干渉は出来たが、お前に声を届ける事は叶わなかった」
「そうか……。なあ、ラニ、一つだけ願いがあるのだが。……律を掲げるのは、もう少し待っていてくれないか。為すべきことが、出来たのだ」
「為すべきこと?……ああ、奴らに関する事か」
「皆を知っていたか。そうだ、その通りだ。キヴォトスに、戻りたい。どうすれば良い?」
「……はぁ。……少し嫉妬してしまうぞ?……だが……そうだな」
そう言うと、ラニは立ち上がった。
「行きたい場所を、強く想い浮かべろ。そうすれば、お前ならば『跳べる』筈だ。……正直色々と言いたい事はあるが、お前、相当に急いているな?」
「……ああ」
「安心しろ。ここと向こうの時の流れは異なる。……だから、少し待て」
「……?」
彼女はあなたに顔を近づけて───唇に硬い感触。
瞬間。あなたの記憶スロットに異変が発生する。
『輝石のつぶて』から『レナラの満月』まで。
『性急な回復』から『エルデの流星』まで。
あなたの知るありとあらゆる全ての魔法が、次々に限界を超えて詰め込まれ始めたのだ。
「ふふ、お前の身体に細工をさせて貰った。お前の褪せ人としてのあらゆる能力が、一時的に極限まで上昇している筈だ。……さあ、待たせて悪かったな。行くがよい。お前の、キヴォトスでの道を。……一段落したら、またここに戻って来い。お前の事だ。なにか手段はあるだろう?」
あなたは目を閉じて、強く想い浮かべた。あなたが行きたい場所を。敬愛する先輩達の元へ。親愛なる同級達の元へ。同志たる先生の元へ。瞼の裏が、黄金の輝きに包まれて──────
再び目を開けると、今となっては見慣れた光景が広がっていた。視界を埋め尽くす程の、オートマタ兵共。そして、理事長の姿。どうやら、死んだ場所の近くに戻って来たらしい。
いつの間にか、あなたはその手に『暗月の大剣』を握っていた。
「───ああ、そうか。ずっと、そこにあったのだな」
『そうさ。私は、私の月は、ここに居たよ』
「
剣から発された凄まじい冷気が、理事長を含めた視界内の全ての敵を氷漬けにした。
『はは、どうだ、我が暗月の真骨頂は!』
……!?ら、ラニの声が聞こえる!?もしやあの人形を!?
……だが今は良い。それどころでは無い。
近くに居た便利屋達と風紀委員会、そしてよりにもよって直ぐ側にいたホシノ先輩は、あなたが不死である事を知らないのだ。
振り返れば、あなたが居た場所を見つめて呆然と立ち尽くす便利屋達と風紀委員達が。陸八魔社長に声をかける。
「……、ぁ、……ほ、星見くん?その、さっきあなたが頭を砕かれて、し、死んだ様に……?ゆ、夢、よね?だってあなたは今ここに居て……」
「そうだ、あれは夢だ。そう言う事にしておけ、良いな」
「そ、そうす、そうするわ……」
先刻死んだ筈の場所に近寄ってみると、あなたはそれを目撃した。
「う……へ、へ……星見君……」
ホシノ先輩が、光を失った目で、金色の細枝に縋り付いて居るのを。何故か枝に向かってあなたの名を呼びかけて居る。どう言う訳か、頭上に灯るヘイローにはノイズが走っている。
「……先輩?」
「……だれだ、おまえは」
「先輩、私だ、星見だ!ほら、私は戻って来た!もう大丈夫、安心して……「星見……?星見君は、ほら、ここに居るでしょう……?何を言っているのさ、さてはお前、お前だな!?お前が、星見君を、あんな目に合わせたんだろう!」……何を言って……?」
と、先生があなたと先輩の間に割って入る。
「"やめて!ホシノ!落ち着いて!"」
『ホシノちゃん!お願い、正気に戻って……!』
彼女をどうにかして落ち着かせなければ。何か手段は……!
────今となっては、何故自分がこの魔術を使ったのかは分からない。傷つけずに鎮静化させるなら、眠り壺を使えば良かったし、そうでなくとも『トリーナの直剣』を使えば良かった。
あなたが唱えたのは攻撃魔術の一種、『ティビアの呼び声』。死に迷う者を、呼び出す魔術。様々な理由で、あなたはこの魔術に『産廃』の評価を与えていた。
『……あ、あれ!?な、何これ、どうなってるの……!?』
狭間の地においては、3体の剣を持つスケルトンを召喚し、遠方で攻撃させる魔術はしかし。
───一人の少女を呼び出した。
『ホ────ちゃん』
その少女は、長い髪をしていて、あなた達と同じ、
「………ぇ」
『ホシ───ちゃん!』
「………嘘、」
『ホシノちゃん!』
「なんで……先輩が……?」
その霊体は、ホシノ先輩を抱きしめた。
褪せ人の諸君!影の地に備えろ!
先生の皆様方!DLC発売のこの機会にぜひELDEN RINGを!
もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?
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