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思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

埼玉県ふじみ野市の大井プールで人災  

2006-08-01 22:30:46 | 普段の生活(日常)
7月31日の午後、埼玉県ふじみ野市の大井プールで、小学生の女児が水流のあるいわゆる「流れるプール」の排水口に吸い込まれて亡くなった事件は、昨日は深夜に帰宅したため今朝に知った。全国紙はみな一面で扱っているのね。
このプールは僕の地元から西北西に6kmの地点という近場にあり、たまにポタリング(自転車による散策)でここを通りかかることもよくある言わば生活圏で、そんな近所でこのような事故が起こったことは誠に残念である。
各種報道で報じられるとおり、管理体制(特に施設側)がずさんで、100%人災としか言いようがない。事故を未然に防ぐ手段はいくらでもあったはずだ。なぜ、柵を固定したり金網を張ったりして予防策を施していなかったのかね。水圧によってそれらを固定するネジやボルトが保てないものなのかね。

このようなプールをよく利用するお子さんというのはたしかに、こういう排水口に近付いていたずらというか力試しのようなことをやりたくなる傾向があることはわかる。僕も小・中学生のときに行った東京都練馬区のとしまえん(豊島園)や埼玉県滑川町の森林公園の大きなプールでこういうものを発見すると、柵を力づくで外そうとは思わないが、興味本意で近付いて水流の強さを確認することはよくやった。そういう発想は「大人」の管理者たちにはなかったのだろうか。

それと、今後はこの事故の原因究明後は責任問題が挙がるだろうが、市が民間? に委託しているプールの監視員よりはやはり施設側の責任になるだろうな。監視員は常駐4人、巡回2人だったそうで人数的には不足はしていなかったようだ。だが、50分に1度の点検で吸水口のふたつある柵のうちひとつが外れていたことを発見したものの、連絡優先で現場の対応がはっきりできなかったことが気になるが、水流を調節する施設側の対応の遅さのほうが気になる。やはりプールと言えども、人命にかかわる今回のような問題が起こり得ることを(子どもの目線で)予測できなかったように見えて、これがまた残念。

近年の埼玉県って、傷害事件や交通事故も含めて人為的ミスが重なったことによる事故が多いように思う。僕の地元で、しかも公共の場でこんな事件事故が起こると他人事ではなく思い、せっかくの夏休み序盤にこういう痛い問題が噴出するとは悲しいもので、亡くなった方の遺族と一緒に暗い気分になる。
先のシンドラー社製のエレベーターの全国的な欠陥による事故と同様に、この市民プールも欠陥施設と言えるかもしれない。ただ、ここ以外にも全国的に似た構造のプールはたくさんあるだろうから、ふじみ野市ばかり問題視している場合ではなく、全国的に再点検しないとね。

関東地方は梅雨明けしたばかりで夏の盛りはまだまだこれからだから、プールを提供するほうも利用するほうも、気を引き締めたいものだ。もちろん、そんな人工的な施設のみならず、自然の海や川や湖であれば尚更である。
実は事故発生件数では、僕がよく行く山の事故よりも、これらの水際の事故のほうが圧倒的に多いから(まあ利用者数が水関係のほうがケタ違いに多いから当然か)、水際に行く方はお気を付けて。
基本的に陸で生活する人間にとって水のなかに全身浸るという行為は、足が付かない、呼吸がしにくいことも含めて身体が不安定な状態になるという完全に非日常的な行為だから、やはりより注意深くならないとね。そう考えると、山を登るという行為はほぼ2本足で立てるし、呼吸もしやすいから(まあ登る山の傾斜や標高にもよるが)、水モノの行為よりは日常に近い行為なのかもしれない、なんてことも連想するが、まあとにかく、どこに行くにしてもあまり浮かれずに慎重に行きましょうよ。


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