復ッ活!ハーメルン、復ッッッ活!!!投稿遅くなってすみませんでしたッ!!!
前回、沢山の感想、特に主人公の死や対策委員会with先生達の情緒についての物を多く頂きましたが……
本当にすみません、例のシーンまではもう少し掛かります。具体的には……あと2、3話くらいで行けたらな〜、と考えている次第です。どうぞお楽しみに。
……だが、読者様の期待に応えるは、作者の誉よな……!
……所でエルデンリングのDLCが今週の金曜に出るってこれマジ?
ホシノがいなくなった。
『───………星見君へ、追伸。私のこの選択は、きっと君を酷く傷つけると思う。……けれど、おじさんにはこれ位しかできる事がなくてさ。私の事を、恨んだっていい。貶したって、蔑んだって構わない。だから、どうか自暴自棄にはならないで。皆と一緒に、いつか、アビドスを卒業して、そして幸せに生きて。』
そんな手紙と『退学届』が、残されていた。
………もしも。もしもあの時、先生として彼女の本心を見抜けていたら。
後悔が募る。
「………何も、変わっていないな。私は」
「星見……」
「先輩……っ!どうして、こんな……!」
曰く、私とホシノちゃんとの会話───と言っても、『退学届がどうこう』と言う一部分だけらしいけど──を、彼は聞いていたらしい。それを不審に思い、彼女を問い詰めてみた所、『退学届は捨てた』『学校には残る』『どうか自分を信じてほしい』と言われ、………その結果が、これだ。
歯を食いしばり、拳をぎゅっと握り締め、項垂れる彼は、とても言葉では表せない程に悲痛な表情を浮かべている。
「………誰でも良い。一つ、聞かせてくれ」
「"……何だい?"」
「……薄々察しは付くが、……『ヘイローを壊す』とは、何だ?」
「……多分、星見の考えてる通りよ。……私達はね。ヘイローを壊されると、……死んで、しまうの」
「そうか。…………そう、か」
そう言うと、彼は一瞬、何か諦めた様にその表情を曇らせる。
彼を励まそうと、声をかけようとして、……けれど、私の口から声は出てこなかった。
彼は、言ったのだ。
「……私は、この学び舎を去ろう」
「"……えっ"」
彼は、左腕に着けている対策委員会の腕章に手をかけて、
「……ずっと、世話をかけたな。……四人共。それに先生も」
それを乱暴に引きちぎって、机の上に叩きつけた。
「……星見!?何して、」
その先を、セリカちゃんは続ける事ができなかった。彼の発する、どす黒い感情に圧されて。
「善人のふりは、もうやめだ」
星見君はそう言い放つと、ドアに向かって歩き始めた。
「"星見君!?どこに行くつもり!?"」
「決まっているだろう。PMC……それと、できれば『黒服』とやらを
「……え?」
「……そんな事、させる訳ないでしょう!?あんた死ぬわよ!?」
「"その通りだね。生徒に人殺しなんて、させるものか"」
「そうか、立派な志だな。では貴公、一つ聞くがね。例えば数万、数十万の塵が堆積し出来た山があるとして───そこに高々数百数千と更に積み上がったとて、何が変わる?」
「は?あんた一体何を言って……?…っ!?」
「そんな……」
「星見さん……っ!」
「………」
「"……!"」
そうだ。この子はずっと遠くから来たんだ。私はおろか、シッテムの箱の高性能OS、アロナですら知らない、遥か彼方の『狭間の地』から。
以前の彼は、言っていた筈だ。人の命の価値は、ゴミクズ同然であると。その考えに至るまで、彼の身に一体何があったのだろう。
私には、想像する事しか出来ない。けれど、あんなふうに、何の感慨も無く、ノータイムで命を無価値だと言えると言う事は。
容易に想像できる。彼が辿って来たその道は、血塗られた、およそ尋常な者の通るべきでは無い道である事を。
彼の持つ武器は。極めた技は。
彼の修めている魔法は。『綺麗だ、格好いい』と思ったそれらは。
全て、紛れもなく、『戦って、敵を殺して、命を奪う』為の………いや、既に何万回とそうして来た物である。
ようやく、そう理解する事ができた。
「……それに、『死ぬ』?ああ、そうだろうな。それが?」
「……え?し、死ぬのよ?意味、分かってるわよね……?」
「ああ、解っているとも。恐らく、この場に居る誰よりも。何千回経験してきたと思っている?」
「星見?さっきから何を言って……?」
「……、ああ、まだ言っていなかったか。そうさ、私は『不死』だ。どうせ向こうか───運が良ければこちらで生き返るだろう」
「"………え?"」
「……ふ、不死?どう言う事よ、それ……?」
「言葉通りの意味だ。戦って、傷つき、倒れ、命を喪っても、やがて蘇りそして再び戦い始める。……私は、そうした存在だ」
一瞬、思考がフリーズした。彼の言葉を理解出来ずに。
不死。死なない。生き返る。
……まさか、そんな事あり得ない。幾ら彼の元いた場所には魔法が実在していたからって、まさかそんな───
けれど、合点が行くのだ。彼が不死の存在だとすると。………彼が初めて便利屋と戦った時に、何故あんな命を捨てる様な手段を躊躇いもなく取れたのか。何故自爆という攻撃手段を既に試し、生還出来る事を把握しているのか。
まるで、自らの命の限界を知り尽くしている様ではないか。
……けれど、それでも。そうだとしても。
「"これ以上、その手を汚させはしない。その命を散らせはしない。さっき『善人のふり』って言ってたけど、君は紛れもなく善人だよ。だって、君はエビ好きじゃないか。………エビ好きに、悪人はいないんでしょ?"」
それは、いつか、彼が言っていた事。
「……ははっ」
星見君は笑った。笑ってくれた。
けれど、その笑い方は、どこか───
「では貴公、もう一つ聞くがね」
「『血の指』として、『背律者』として、同胞を狩り殺し」
「私利私欲の為に無数の死体を創り出し、それらをあさり」
「火山館の一員として、仕えるべき黄金樹に弓を引き」
「……挙げ句の果て、手ずから親しい者を殺めた」
「そんな者を、『善人』と称するか?……もう、良い。さらばだ」
「"……、待って。君は、善人だよ。君は、とってもいい人だ。だって、君が本当に悪い人なら、『親しい者を殺めた』って言った時、あんな苦しそうな顔はしない筈だよ。……火山館とか血の指とかは正直良くわからないけど……"」
「……そうよ!私達の事、あんまり舐めないでくれる!?私達が、そんな悪い奴の事簡単に仲間だなんて言うと思う!?良い人と悪い人の見分けも付かないとでも!?そんな訳、ないでしょう!?」
「その通りですよ☆でもセリカちゃんはいつも悪徳商法に引っかかってますけどね〜!」
「(´・ω・`)」
「ん、切れ味バツグン……」
「とにかく!私達が言いたい事は、あなたはそんなに悪い人じゃない、って事ですよ!星見さん、ずっと私達との『人を殺さない』って約束、守ってくれてましたし!」
「……。巧妙に善人に擬態する悪人など、掃いて捨てる程に居るだろう。セリカ、特に君は良く知っている筈だが」
「(´・ω・`)<どうしてそんな事言うの?」
「凄いしょんぼりしてる……」
「……っああ〜っ、もう!あったま来たーッ!そうよ!そこまで言うならあんたは悪人よこのバカ!極悪人中の極悪人よ!だからね、罰受けなさいよ罰を!……先生!シロコ先輩!ノノミ先輩!」
「"了解。……星見君、そこを動かないで"」
「言う通りにするとで「捕まえました〜☆」「確保」……っ!」
「"さて、少し目を閉じていた方が良いかも知れないよ?"」
「……?何を……?」
私は、右手を構えて中指を親指に引っ掛け、力を込め始めた。
「まて、その構え、見覚えがあるのだが(ベチッ!)……何のつもりだ?」
やったことは単純。ただのデコピンだ。
彼は、恨みがましい目で私を見ている。
「"……そうだね。確かに君は悪人かも知れない。でも、今こうして罰を受けた。これで、良いんじゃ無いかな。君は今から、掛け値なしの善人だよ"」
「貴公、正気か?」
「"うん、もちろん"」
「狂い火でも受領したか?」
「"えっ何それは"」
「……いや、こちらの話だ。……はぁ、そうだな」
「……『善人のふり』、もう少し続けようか」
「「「「「"………!"」」」」」
「先程の『退学する』という発言、撤回させてくれ。先走ってしまった。……この学び舎に、居させてくれないか?」
「「「「もちろん!」」」」
「……そうか。ありがとう。貴公にも、感謝の言葉を。……それで、ホシノ先輩はどうする?助けにでも行くか?正直、生きているとは思えないが」
「……どうして、そんな事…」
「経験だな」
「こ、言葉が重い……!」
「"……きっと、大丈夫だよ。あの子のタフネスさ、君も良く知っているでしょ?だから───"」
「"みんなで、ホシノを助けに行こう"」
「はい!」
「"あの子に、『おかえり』って言って、『ただいま』って言わせよう"」
「お仕置きもセットでね!私たちの為とはいえ、星見と先生に嘘ついてまでどっか行ったの、許さないんだから!」
「"うん。……それじゃあ"」
「アビドス廃校対策委員会!」
「「「「「「"行くぞーー!"」」」」」」
「"……と、言うわけで、先生はちょっと準備をしてくる"」
「ああ。私も準備を済ませておこう。調香術や魔法の記憶をしなければ。……念の為、召喚サインを書いておこうか」
「召喚サイン?何よそれ」
「保険だ。もしも私が狭間の地で蘇った時には、それを使って私を呼び出せる筈だ。……アヤネ、君にこの指薬を渡しておこう。この教室の向こうの隅に書いておくから、私が死んで……そうだな、3分経っても連絡が取れなかったら、指薬を使って金色のサインに触れてくれ。薬を使わないとサインは見えないから注意しろ」
「はい、分かりました。……そんな事態が、起こらない事を願いますが……」
目の前で、大切な後輩の頭が砕け散った。
「……ぇ……ぁ……?」
彼の身体から、夥しい量の赤い液体が流れ出して、砂に吸い込まれて行く。
「う……そ……な、なんで……?」
目の前の現実を受け止め切れない。何で、彼がこんな事に……?
「ね、ねえっ!?星見くんっ!?返事してっ!?」
当然、返事は無い。
「……ぁ…………」
ここに来て、私の脳はそれを理解する事に成功したらしい。
「……ぁ、ぁぁぁああっ………」
彼は死んだ。私の目の前で死んだ。
「あ"あ"あ"あ"あ"あああ"ああっ……!?」
「"っホシノ!?大丈夫、大丈夫だから!"」
「いやああああああああああああっ!!?!?」
砂漠に、私の絶叫が響く。
と、彼の身体が、いや、身体だった物が、ぼろぼろと光のつぶの様になって崩壊し始めた。
「やだっ……嫌ぁっ……!行かないで、やだぁっ……!ごめんなさい、あやまるからっ……!いままで、きみにさんざんデコピンしてごめんなさいっ!正座なんてさせてごめんなさいっ……!君の、きみのこと……っ、まもれなくて、っごめ、ごめんなさいっ!嘘ついて、出ていってごめんなさいっ……!だ、だから、だからいかないでぇ……っ!やだ、やだよぉっ……!」
とうとう、彼の身体だった物は、完全になくなってしまった。血溜まりと───
───今にも折れそうな程に、か細い、金色の枝を遺して。
「あ……」
それを見た瞬間、私は理解した。
『これ』は星見君だ。なぜだか、そう思った。
「あは、うへへ……なぁんだ、星見君、ここに居てくれるんだぁ………う、うへへ……」
「先輩っ!」
「えっと、不便があったら私達に伝えてね?なんでも、な〜んでも叶えてあげるからさぁ〜……」
「せんぱ……うそ、ヘイローが……」
「"ヘイローに、ノイズが……!?ホシノ!聞いて、彼は「うるさい!」っ"」
「あ、そうだ、君さえ良ければ、アビドスに植え替えてあげるよ〜。陽当りが良い所が良い?それとも、どこが良いとか、希望はある?……うへへ、星見君、星見君……」
良かった。これで一安心だ。私は、彼を失ってなんていない。失ってなんて居ない。失ってなんて居ない。失ってなんて居ない。失ってなんて居ない。
『ホシノちゃん!』
ああ、本当に良かった。
もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?
-
給食部ルート
-
美食研究会ルート
-
温泉開発部ルート
-
激長!便利屋ルート
-
やっぱり激長!風紀委員会ルート
-
全部書いて♡