薬物、ダメ、絶対。
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※キャラ崩壊アリ
かくして別方向から襲いかかる敵を迎え撃つホシノ先輩とノノミ先輩を援護する事になったあなただったが、その実内心では凄まじいまでの焦りようを発揮していた。
何せ魔術への干渉を受けたのだ。これは今までの経験上ちょっとあり得ない事である。さっきまで何かに呼びかけられていた気がするし、はっきり言ってもはや発狂寸前の有り様である。
さて、どうやって二人を援護しようか。現在、二人共あなたの近くで戦闘に備えているが……
魔術を使う、という手は無い。先程は謎に威力及び攻撃範囲と術の効果がちょっとあり得ない位に強化されただけだったが、しかし次もそうなる、という保証はどこにも無い。
もしかしたら放った魔術が味方に対して追尾し、即死級の威力を発揮する様になるかも知れないし、魔術を唱えた瞬間あなたの身体が爆発四散してしまうかも知れない。
よって魔術は使えない。使えなくなった。
祈祷は………正直ちょっと怪しい。あなたや、あの『黄金律、ラダゴン』がそうであった様に、魔術と祈祷どちらも修めている存在は確かに存在する。もしもあなたの魔術に干渉した存在がそうであるならば、恐らくは祈祷にも干渉されてしまうだろう。
「星見君?どうしたの…?……うへ!?『魔術に干渉を受けた』!?そ、それって大丈夫なの……!?」
まずい。これはかなりまずい状況だ。あなたにとって魔法の使用が出来なくなるという事は、手足をもがれるとまでは流石に行かないが、それでも戦闘の選択肢を大幅に狭める事を意味する。
銃や弓矢、余りにも強大なリスクを背負っての近接攻撃しか出来ない。魔術による多彩な遠距離攻撃及び祈祷による味方の強化は、完全に封印されてしまった。
………。
最終手段だ。『あれ』を使おう。制作にかなりの貴重品であるアルテリアの葉を使うため、余り使いたくは無いが……。
しかし今は四の五の言って居られない。今にも敵はやって来るだろう。
あなたはかつてその場のノリと勢いで制作したは良いものの、機会に恵まれず今まで仕舞い込んでいた『あれ』───『高揚の香り』を取り出し、辺りに振りまいた。*1
瓶から
特にダメージの軽減効果は凄まじい効果を発揮する。具体的にはあなたですら古竜の噛みつきを余裕で耐えられる様になる程だ。
「……?なんです、このキラキラしたこな「みなぎってきたぁーーっ!」みなぎってきましたぁーーっ!」
みなぎってきたぁーーっ!!!
……!?おかしい、効果がおかしい!?この調香アイテムの効果にはこんな気分が狂った様に熱くなる様な効果は無かった筈だ……!?まさか、道具の類にも干渉を……!?
半ば絶望しかけたあなたは、調香瓶の中に残留した香薬を見る。
赤い。その香薬は、赤い色をしていた。
妙だ。あなたがさっき使った『高揚の香り』は、こんな色では無かった筈だが。
………。
これ、『狂熱の香薬』なんじゃないか……?*2
「そろそろ敵と戦わないと死ぬぜ!」
「倒さずにはいられません!敵ー!」
「なんて甘美な響きなんだ!戦闘ー!」
「どれだけ戦いたいと思わせれば気がすむんだ!敵ーーっ!!」
「戦闘!すぐにでもやりたいですっ!」
「敵っ!来るのが遅すぎるだろ!?反省しろ!」
『「"ええ…"」』
敵との戦闘を目前に大騒ぎし始めたあなた達三人を、先生とホログラムのアヤネはドン引きした様な目で見ている。なおこの騒ぎの原因はあなただ。
いやそうでは無い。元はと言えば魔術に干渉して来た某が悪いし更に言えばここに来た原因のカイザーが悪い。自分は悪くない。よって自分は悪くないのだ。
「"っ来たよ!戦闘態勢!"」
先生の警告に、あなたは目を向けた。そこに映ったのは余りにも多い敵、敵、敵………。
ちよっとこれまでに見たことがないくらいの数の敵だった。
………。
そろそろ敵から逃げないと死ぬぜ!
敵!数が多すぎるだろ!?反省しろ!
敵!多すぎる!ふざけやがって!
「"数が多い……、シロコちゃん、セリカちゃん!そっちはどう!?"」
「ん、敵全滅!」
「"ナイス!悪いけど、三人の援護に回って!"」
「わかった!」
「ヒュウ、新鮮な敵です!行きましょう、ホシノ先輩!」
「うへっ!突撃ーーーーッ!!!!」
「"ふ、二人共!?"」
一時敵の数に怯んだあなただったが、それも一瞬。すぐさま正気を取り戻し、ロングボウに矢をつがえて戦技『アローレイン』を放った。これにてFP切れである。
降り注ぐ矢によるヘッドショットに何体かの敵、特に人間が怯み、その隙をノノミ先輩がマシンガンの掃射で薙ぎ倒して行く。
ホシノ先輩はその大盾によるシールドバッシュで、戦車を1台吹っ飛ばしていた。吹っ飛ばされた先にいた敵兵が、何体か下敷きになっている。
『狂熱の香薬』は、本来自分で飲んで使用する物であり、正しい使い方をしていない………つまり本来の効果を引き出せていない筈だが、よくもまああの様な芸当ができたものだ。
ともかく今は良い。戦わねば。戦っていないと気が済まない。
と、前線のホシノ先輩が声を張り上げる。
「魔法での支援を要請する!」
駄目だ!
「空軍の支援を要請する!」
『は、はい!分かりました、ホシノ先輩にドローンでの支援を「違ぁう!」えっ!?』
「…、私?」
シロコ先輩の飛ばしたドローンが、盾を構えるオートマタ兵に射撃を行う。意思のない、ただ刺激に対して反応を返すのみのオートマタ兵は、目前にいたホシノ先輩を無視してドローンに向けて盾を構え直した。
それで出来た防御の隙に、ホシノ先輩は鋭い蹴りを入れて盾を剥がす。大きく体勢を崩した兵に、ショットガンの射撃が突き刺さり、敵は沈黙した。
「あっはは!トーリガーハッピィーーっ!」
ノノミ先輩の掃射は止まらない。掛かっている筈の反動をものともせず、ただ目に映る敵を蹂躙していた。少しくらい自分にも残しておいて欲しい物である。
……。ロングボウでは少し物足りない。やはり攻撃は爆発に限る………!!!
あなたは青雫の聖杯瓶を服用し、諸々の準備を済ませ、例の手持ち大砲を取り出した。
できる限り敵の密集している場所を見定め───
ヒャア、もう我慢出来ないぜ!適当な場所で良いか!
撃ち出された弾は放物線を描き、先刻ホシノ先輩に吹っ飛ばされた戦車に命中。見事な大爆発を起こす。
ここまでの爆発が起こるとは……!素敵だ……!製作者に感謝を捧げなければ………!
続いて、第2射。今度こそ、できる限り敵の密集している場所を見定め───
ヒャア、もう我慢出来ないぜ!適当な場所で良いか!
あなたが射撃した場所には、運良く二、三人の敵が居た。かわいそうに。適当にぶっ放した砲撃に当たるとは。
「"て、敵全滅……"」
「うへ、アビドスの勝利である。……はっ!?」
「あ、あれ…?私、一体……?」
「ほ、ホシノ先輩?それにノノミ先輩に星見も、皆一体どうしたのよ……?」
はっ。
あなたのミスだった。素直に認めよう。だが少し待って欲しい。
気が動転していたのだ。使う道具を間違えたのはそのせいだ。
放った魔術ではなく、術の行使そのものに干渉するなど、ちょっとあり得ない事なのだ。そんな事ができる存在などあなたは知らない。
先刻の自分は得体の知れぬ何かに目を付けられたのだ。正直とっても怖かった。なので正座と爪弾きは勘弁して欲しい。
「……うへ、もうしないよ」
……?
まあ良い。あなたの両足と額の安全はこれで守られた訳だ。
『それよりも、先ほど魔術の使用に干渉を受けた、とのことですが、大丈夫ですか?』
大丈夫じゃない、問題だ。今も言ったが、魔術の発動そのものに干渉するなど、はっきり言って人間にできる事では無い。『トープスの力場』や『永遠の暗黒』、『レナラの満月』『ラニの暗月』など、既に放たれた魔術や祈祷にならば干渉するすべはいくつかあるが………。
………少なくとも、暫くは魔法の使用は出来そうも無い。『自分の魔法は暫く使えない』『現在、得体のしれぬ人間では無い何かに目を付けられている』そのことを念頭に置いて、戦闘を続けよう。
「"……分かった。次、来るよ!"」
「……ねぇ、待って???なんで皆そんな平気そうにしてるの???『人間ではない何か』よ???目を付けられているのよ???凄く怖いんだけど???」
………焦って使うアイテム間違える事、あるよね。
あるよね?
あると言えっ!言うんだっ!
もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?
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