Tarnished Archive   作:助動詞

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さあ祝えこの筆者を!(本日誕生日)

アンケートのご協力ありがとうございます!まだまだ受け付けておりますので引き続きどうぞよろしくお願いします!今回は短いぞ!備えろ!次回はちょっと投稿が遅れるかも知れない!その分長めにするからどうか許して!

…しかしアレですね。自分なんかの作品がランキングに載ってるのをみると、心の中のハルカが暴れ出すというか……じ、自分なんかがここに居て良いんでしょうか…!?


おそらく犬 つまりこの先、犬があるぞ

「星見ーっ!いるなら返事しなさいよーっ!」

 

「ほーしーみーくーん!どこですかー!」

 

「星見ー!…っ、なに、このひどい臭い…」

 


 

まずい事になった。うっかり大量のルーンを持ったまま金色の霧をくぐってしまった時と同じくらいにまずい事になった。

 

何とかして数々の怒られそうな要因と彼女達を心配させる物を隠蔽しなければ。

 

あなたが流した血は装備を変えた際に石鹸を使用し落としてある。問題は現在地面に散乱する風紀委員共だ。

 


 

「ああもう何なのよ!?さっきやっつけたけど、なぜかゲヘナの風紀委員会はいるし、店だって壊されて……え?何よこの赤い液体…、まさかこれ、血?」

 


 

便利屋達が銃で倒した分は良いのだが、問題はあなたが『朱きエオニア』をぶっ放して腐敗を発症させた分だ。

 

『回帰性原理』で腐敗は癒やしたとはいえ、奴らの身体は未だちょっと他の人に見せるにはあらかじめ断りが必要な有り様だ。

 

もしもこれをアビドスの皆に見られようものなら、恐らく彼女達からの渾身のグーが飛んでくる。キヴォトスの住人のそれが5発分ともなれば、2つの爛れ刻印の影響できっとあなたがミンチになる。

 


 

「………うそよ。きっと何かの間違いよ。あいつ、きっとまた変なことやらかして、それで赤い絵の具を地面にぶちまけたのよ。そう、きっとそうなのよ……!」

 

「セリカ……」

 

「ほら!あそこ!絵の具があの建物の陰に続いてる!きっとあそこにあいつがいて、私達になんかいつもの様に変な事を───」

 

「"……セリカ。落ち着いて、よく聞いて"」

 

「…え?先生?なによ、そんなに…。早くあそこに行って、あいつにデコピンを───」

 

「"……電話は通じない。電話に出ない、とかじゃなくて、携帯自体が破壊されてしまったかのように、電話自体が通じない。さっきの爆発からして、彼の携帯自体が壊れたのかも知れない。だから彼は。恐らく、……"」

 

「……う、嘘よ。そんなの、うそよ!だって、あいつが死ぬ訳が無いじゃないの!だってあいつは魔法使いなのよ!?全然それっぽく見えない時もあるけど!それでも、あいつは本物の魔法使いで───!ま、間違いよ!きっと何かの間違いなのよ!そんな訳がないじゃない!まるであいつが、し、死んじゃったみたいな…!星見ー!返事をして!ねえ、お願いだから!今なら出てきても怒らないから!まだ、生きてるんでしょう!?そこにいるんでしょう!?ねえ、へんじ、してよぉっ!!ほしみーっ!!」

 

「…セリカちゃん」

 

『……。……?皆さん!この反応は……!』

 


 

とにかく大急ぎで奴らに回復の祈祷を───!

 

しかし FPが たりない!

 

なんてことだ!

 

考えて見れば当然だ。エオニアに回帰性原理、更にそこからアステール・メテオ。FP切れを起こさない方がおかしい。……仕方がない。聖杯瓶を使おう。これで残りは7本になった。

 

さて、急いで奴らに回復の祈祷を施して「アビドスの皆ー!星見君、ここに居るわよー!五体満足でぴんぴんしてるわー!」謀ったな陸八魔ァ!絶対に許さんぞ!

 

「な、なんですって!?だってあの子達あんなにあなたの事心配してたじゃない!聞こえてなかったの!?」

 

……確かに陸八魔の言う通りだ。つい彼女に当たり散らしてしまった。正しいのは彼女の方だ。謝罪を入れて祈祷で奴らを癒やし、あなたもアビドスの皆に向け呼びかける。

 

「いた!ほしみ、やっぱりいきてたのね!よ、よかったぁ…!」

 

いつかのように泣き腫らした目であなたにそう訴えかけながら、両手を広げてあなたにセリカが駆け寄ってくる。あなたはそれを迎え入れ………る事なく、ついうっかり、反射的に───

 

「ほしみえっぐへぇ!?

 

右に転がって、回避した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"久しぶりだね、チナツ"」

 

「先生……。まさか、こんな形でお目に掛かるとは……」

 

『アビドス対策委員会の奥空アヤネです。所属をお願いします』

 

「それは……」

 

 「…星見君、あれは受け止めてあげましょうよ」

 

 「ん、なんであそこで躱しちゃうの」

 

 「いや、それは……反射的に、だ。仕方ないだろう?ああした突進を躱せなければ掴まれて死ぬか体当たりで死ぬかだったのだから」

 

 「……。そう」

 

「それとセリカ、そろそろ離してくれると助かる。苦しくなってきた」

 

 

『それは私から答えさせていただきます』

 

『通信…!?』

 

「アコちゃん!?」

 

「アコ行政官!?」

 

『こんにちは、アビドスの皆さま。私はゲヘナ学園所属の行政官、アコって何ですかこの状況!?』

 

『何ですかこの状況』と言われても、話し合いとあなたへの尋問を同時並行して行っているだけなのだが。何かわからないことでも───

 

猛者だ。狭間の地で培った、あなたの経験が告げる。

 

アコと名乗ったホログラムの彼女、猛者だ。間違いない。

 

その根拠は───彼女の、服の露出だ。丈の短いスカートに、胸の横の部分の布が大きく切り取られた服装。露出が多い。つまり彼女は猛者だ。

 

狭間の地において、猛者は大抵服を脱ぎだす。別に並外れた努力や経験の果てに、彼らの頭がおかしくなってしまった、という訳ではない。そこには、しっかりとした理由がある。

 

装備の重さ。戦闘を伴う旅において、頭を悩ませる事になる概念。

 

強固な鎧や盾を持てば、敵の攻撃から受けるダメージが減る。しかし当然ながらそうした物は重く、動きは鈍重になっていく。

 

だからといって軽装になれば、今度は万一攻撃を受けた時の被害がより甚大になる。もし盾を持っていなければ、攻撃を防ぐ事も出来なくなる。

 

だが一部の強者は違う。彼らは敵の動きや攻撃を、完璧に見切る事が出来るのだ。よって、強固な鎧や盾で身を守るよりも、軽装になって敵の攻撃を回避する事に重きを置く傾向がある。

 

これが極まって来ると───やがて全裸に山程の武器で武装した、どこに出しても恥ずかしい猛者(HENTAI)が出来上がるのだ。

 

残念ながらあなたは未だにその境地に達してはいないが───それでも、あなたはエルデの王となった褪せ人だ。少しの間なら、彼女が相手でも持ち堪える事ができるだろう。

 

彼女がなぜアヤネと同じように、後方支援に徹しているかは分からないが───。

 

「星見、どうしたの?……え?あのアコと名乗った行政官は強い、警戒しろって?……分かった」

 

『え、ええと……今の状況について説明させて頂きたいと思いますが、よろしいでしょうか?』

 

勝手にしろ。あなたはそう吐き捨てる様に言った。『アコ行政官』。底が知れない。警戒を緩めない様にしなければ───

 

 

 

 

もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?

  • 給食部ルート
  • 美食研究会ルート
  • 温泉開発部ルート
  • 激長!便利屋ルート
  • やっぱり激長!風紀委員会ルート
  • 全部書いて♡
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