Tarnished Archive   作:助動詞

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SEKIROを買いました。
この作品を書きつつブルアカのストーリーを読み進めて大学に通いエルデンリングのDLCに備えながら免許証取得に向けた勉強をしなければならない中で欲望のままにSEKIROを買いました。
めっちゃ楽しいです。

後書きに結構重要なお知らせがあります。
ぜひ目を通して下さいませ。

それと今回、若干下ネタ注意です。




回生なし説教のみ冥助あり

「動かないで」

 

「は、はいっ!ど、どうか撃たないで…!」

 

「ウオアアアアアアアァァァァァァッ!?!?」

 

「…少し前に受け取ったでしょう?現金輸送車の、集金書「お、お金ならいくらでも…!だからどうか銃だけは…!」いや、そうじゃなくて…」

 

「ウオアアアアアアアァァァァァァッ!?!?」

 

「……私達が欲しいのはお金じゃなくて集金書類で、お金は「ひいっ!?ひゃ、『百万』ですか…?『千万』ですか…!?」いや、だからお金は…」

 

「ウオアアアアアアアァァァァァァッ!?!?」

 

「………話聞いてる?私達はね、『書類が欲しい』って言って「もしかして…『億』ですかーッ!?もしかして『一億』ですかあぁぁぁぁーーーッ!!?」あんたねぇ…ッ」

 

「ウオアアアアアアアァ「ああもう!さっきからうるさいわね!ヴァイク!黙らせて!」ァァァッ!?!?」

 

合点承知。丁度あなたも彼を沈黙させたいと考えていた所だ。

 

野蛮な咆哮をあげ続ける彼にトレントのダッシュで接近し、手に持ったハルバードで切り上げをお見舞いする。あなたの攻撃がクリーンヒットした銀行員は見事に打ち上げられ、宙を舞った後に墜落、沈黙した。

 

「あ…ああ……とうとう怪我人が……」

 

「何を言ってるんですかリーダー!怪我人なんてここじゃいつものことでしょ!」

 

「た、確かにそうですが…それとこれとは…」

 

「さてと、邪魔者は片付いたわね」

 

「そうだね。それじゃあ後は何とかして彼から書類だけを受け取って「と、取り敢えずできるだけの現金を詰めておきました!どうか、どうかこれで…!」うーん、仕事が早いけどもそうじゃない…」

 

その通りだ。今回、金だけではあなた達の目的は達成出来ないのだから。

 

「金、だけでは…!?ひ、ひええっ!命だけはどうか!」

 

「違う、彼の言い方が悪かっただけ。私達の目的は「ならば私の身体ですかッ!?この変態共めがッ!!!私には妻と息子が…!」ん、ヴァイク、この人もついでに黙らせて」

 

承った。

あなたの渾身の切り上げを受けた銀行員その2は、先程あなたが沈黙させた彼よりも遥か高くに打ち上げられ───天井に、突き刺さった。

 

「「「「「『あっ』」」」」」

 

しまった。ついいつもの力加減で武器を振るってしまった。現在のあなたは『星砕きの伝承』と『ラダゴンの爛れ刻印』を装備している為に、いつもより筋力が増しているのだ。完全に失念していた。

 

 

 


 

 

や、ヤバーイ!ブラックマーケットの銀行を襲うなんて!

ここからどう逃げ出すつもりかしら?それ以前に、こんな事ができるアウトローがキヴォトスにまだいたなんて!

それに、『黙らせて』『了解した』って!か、かっこいい…!命令する側にも実行する側にも微塵も容赦も躊躇もない!

 

こ、今度やってみよー!『あの人を黙らせなさい』って今度言ってみよー!

 

 

 


 

 

「ぶ、ブルー先輩!例のブツは…!?」

 

「な、なんとか回収できた…」

 

「よーし、それじゃさっさとずらかるよ〜!」

 

「アディオース!」

 

「す、すみません、すみません、すみません…!」

 

(あなた基準では)何事も無く、(あなた基準では)無事に目的を達成する事が出来たあなた達は、銀行から逃げ出した。

 

「──────!───────────!」

 

天井に突き刺さった銀行員を置き去りにして。

 

「クソッ!一帯を封鎖しろ!マーケットガードに通報を!あと誰か脚立を持って来い!」

 

「こっちです!ルートは確保してありますので…!」

 

「ヴァイク!悪いけどこれ持って先に行ってて!後で合流しよう…!」

 

シロコ先輩から渡された『目的の例のブツ』入りの鞄を受け取ったあなたは、トレントを駆り指示された合流地点へと急ぐ。

 

『"次の角を…右に、それから、次は左に…"』

 

以前渡されたインカム越しに、先生の指示を聞きながら。

 

『"オーケー、そこが…はぁ、はぁ、…目的地だ、よ。そこで…はぁ、はぁ…暫く待ってて…ぜぇ、はぁ…"』

 

先生自身、全力疾走しながらあなたにルートを指示してくれたのだろう、彼はかなり息を切らしていた。後で先生と皆に亀首漬けを食べさせておこう。あれはスタミナの回復にうってつけだ。

 

 

暫く後。無事に先生達と合流できたあなたは、なぜか少し顔を赤らめたホシノ先輩に詰め寄られていた。

 

この『正座』という座り方、かなり足が痛くなるので立たせて欲しいのだが。それと、恐らくこの座り方は全身を金属鎧で固めて行う事を想定していない様に思える。

 

「さ〜てと…なんで君がこうなっているのか……わかるかな〜?」

 

さっぱり分からない。

 

あなたとしては、皆に長く立派な亀首を漬けた物を、スタミナ回復を早めるために食べさせようとしただけなのだが。包囲は抜けたとはいえ、ここはブラックマーケット。いつ戦闘が起きるか分からない以上、早く体力は回復しておくべきだろう。

 

「いやね、見た目が駄目なんだよ。良くないんだって、あの見た目のモノ…じゃなくて、物をおじさん達みたいな女の子に渡そうとしちゃさ。『長く立派な』って。あまつさえ食べさせようとするなんて。ダメだって。いやホントに」

 

何があったのだろう。皆の様子がおかしい。

 

あなたを除くアビドスの生徒達も阿慈谷も、皆揃って頬を赤らめ、あなた……と、何故か先生にも目を合わせない。『発狂伝染』でも警戒しているのだろうか。

 

「…とにかく、星見君。その〜…こういうのは、ちょっと今後は控えてもらって…」

 

『こういうの』と曖昧に指定されても困る。亀首漬けがいけなかったのか、それとも何らかの効果をもたらす食べ物がいけなかったのか判別がつかない。

 

「「「「「『あ、前者で』」」」」」

 

成る程。今後は彼女達に亀首漬けを渡すのはやめておこう。

 

ようやく説教が終わった。痺れる両脚にムチを打ち、あなたは立ち上がろうとして───

 

「あれ?おじさん、立っていいよなんて言ったっけ?お説教はまだ続くよ〜」

 

 

 

 

 

DEATH

 

 

 

 

待ってほしい。かなり切実に待ってほしい。そろそろ足が限界だ。痛いを通り越して感覚が無くなってきた。

 

「うへ、じゃあ今回はここまでで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ホシノ先輩、あれは良かったんですか?銀行員を天井に突き刺した件は…」

 

「あ、忘れてた。よ〜し、もっかいすわって〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DEATH

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"ま、待って!あれは事故みたいな物だし…"」

 

「う〜ん…まあ、確かに…?じゃあ、やっぱりおしまいって事で」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助かった。やはり先生はあなたの同志。あなたは深く感謝を捧げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




7万UA超えました!それと感想も100件を超えました!とても嬉しいです!皆様、ありがとうございます!

「男主人公」タグを追加しました。この筆者はあと何回タグを後付けすれば気が済むのでしょうか。

それと第1話と第2話を修正しようと思います。正直今になって見返すと筆者が「うわああああああああああっ!?」となるように余りにも文が幼稚だからです。
どうして一つの文の中に半角の!と全角の!が混在してるんだ…!当時の筆者は何を考えてたんだ…!?どうして推敲をしないんだ当時の筆者…!!
見返して「あっなんか違う」と思ったら修正が入っています。
修正箇所は主に後半の対策委員会との会話の辺りです。結構がっつり会話や地の文が変わってます。
修正したのは5/8の0時辺りです。

???「『修正する』と言った時にはッ!既に行動は終わっているんだッ!」

もしよければ見返してみて下さい。
そして筆者にUAとお気に入りと評価と感想とここすきを与え給え!(強欲の壺)筆者のモチベーションの糧となるのだ!ファ〜ッハッハッハッハ!

もしも主人公がやって来たのが、原作開始前(アビドス編が始まる前)のゲヘナだったら?

  • 給食部ルート
  • 美食研究会ルート
  • 温泉開発部ルート
  • 激長!便利屋ルート
  • やっぱり激長!風紀委員会ルート
  • 全部書いて♡
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