遺族反発のNHKドラマ、「あまり前例がない」制作形態ににじむのは

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田玉恵美
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記者コラム「多事奏論」 オピニオン編集部記者・田玉恵美

 先月半ばに放送されたNHKスペシャルのドラマ「シミュレーション」に物言いがついた。舞台となった日米開戦前の総力戦研究所の所長について、史実と異なる描写で歴史をゆがめたと遺族が異議を唱えている。

 意外に感じた。NHKと長く付き合う制作会社のプロデューサーいわく「こういう抗議がないよう、事前に異常なほど目を光らせる」のがNHKだからだ。

 たとえ仮名で架空の人物だという設定であっても、実在の人物の評価にかかわる可能性があるなら、事前に関係者に理解を求めて話をつけておくのがふつうだ、とNHKの人たちも口をそろえる。

 番組を見ると、見慣れないエンドロールに目が止まった。「制作・著作」にNHKと子会社、制作会社のほか、映画の配給会社と映像ソフト販売会社が名を連ねている。脚本・編集・演出は映画監督の石井裕也氏が担当した。放送後に映画化し、その果実を分け合うビジネスの一環だったようにみえる。

共同制作とは…

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    辻田真佐憲
    (評論家・近現代史研究者)
    2025年9月13日14時31分 投稿
    【視点】

    今回のドラマが問題になった背景がよく理解できました。NHKが終戦記念日前後の時期に放送する歴史番組は、通常、専門家の監修がついており堅実な内容が多いのですが、今回は外部の事業者など複数のステークホルダーが存在し、それが内容に影響した可能性が

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    松谷創一郎
    (ジャーナリスト)
    2025年9月14日13時32分 投稿
    【解説】

    私もこの番組のクレジットを確認してみました。2夜連続で前後編この番組は、各話それぞれ50分のドラマパートと10分の解説パートから構成されています。しかし、ドラマと解説の各パートでそれぞれクレジットが異なります。それは、ひとつの番組で権利関係

    …続きを読む