NHK戦争特番、BPO討議入りせず 「誤解生じない」
NHKが8月に放送した戦時下の「総力戦研究所」を描いたドラマの番組内容に所長の遺族が抗議している問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は18日までに、審議などの事前調査に当たる討議に入らないと決めたことを明らかにした。
ドラマはNHKスペシャル「シミュレーション 昭和16年夏の敗戦」。所長は研究所内で自由な議論を後押ししたとされるが、ドラマでは日本が「圧倒的な敗北に至る」という結論を覆すよう圧力をかける人物として描かれた。
BPOのホームページに公開された議事概要によると、番組ではテロップでフィクションであることを明示し、ドラマに続くドキュメンタリー部分で実際の人物像とは異なると説明しており、「視聴者に誤解が生じることはない」と結論付けた。
遺族側がBPOに審議入りなどを求める要望書を提出していた。〔共同〕