文化勲章・功労者の業績 2025年度
文化勲章受章者と文化功労者の業績と略歴は次の通り。(五十音順、敬称略)
【文化勲章】
王貞治(おう・さだはる)元プロ野球選手・監督。本塁打の世界記録を達成し、初の国民栄誉賞を受賞、スポーツの振興に貢献した。85歳。
片岡仁左衛門(かたおか・にざえもん、本名片岡孝夫=かたおか・たかお)歌舞伎俳優。人間国宝に認定され、後進の育成にも尽力。81歳。
川島康生(かわしま・やすなる)大阪大名誉教授。心臓移植医療の確立に多面にわたり貢献し、日本の心臓外科の発展をけん引した。95歳。
北川進(きたがわ・すすむ)京都大特別教授。錯体化学の分野で、気体を大量に取り込むことができる「多孔性材料」を開発した。74歳。
小松和彦(こまつ・かずひこ)国際日本文化研究センター名誉教授。埋もれた日本文化を発掘し、妖怪学を創出。78歳。
コシノジュンコ(本名鈴木順子=すずき・じゅんこ)ファッションデザイナー。業界の枠を超えた活躍で諸外国との文化交流に貢献。86歳。
辻惟雄(つじ・のぶお)東京大名誉教授。美術史家として日本の文化や歴史を国際的な連携の下で研究し、芸術文化の普及に貢献。93歳。
山本尚(やまもと・ひさし)中部大卓越教授。有機反応をシンプルかつ精密に行うことを目指し、「ルイス酸触媒」を開発した。82歳。
【文化功労者】
イケムラレイコ(本名池村玲子=いけむら・れいこ)美術家。絵画や彫刻などのさまざまな媒体を使い、独自の表現を確立した。74歳。
伊勢崎淳(いせざき・じゅん、本名伊勢崎惇=いせざき・あつし)陶芸家。「備前焼」で人間国宝に認定され、技法の伝承に尽力。89歳。
柳家さん喬(やなぎや・さんきょう、本名稲葉稔=いなば・みのる)落語家。人情話や滑稽話を得意とし、多くの観客を魅了。77歳。
水村美苗(みずむら・みなえ、本名岩井美苗=いわい・みなえ)小説家・評論家。群を抜く完成度の作品で多くの共感を集めた。74歳。
上村春樹(うえむら・はるき)元全日本柔道連盟会長。モントリオール五輪で金メダルを獲得、選手育成や柔道の振興に努めた。74歳。
垣添忠生(かきぞえ・ただお)国立がん研究センター名誉総長。泌尿器科領域のがん治療を前進させ、緩和ケアの普及にも貢献。84歳。
小長谷有紀(こながや・ゆき)国立民族学博物館名誉教授。モンゴルの遊牧文化を現地調査し、文化人類学の発展に貢献した。67歳。
沢本光男(さわもと・みつお)京都大名誉教授。高分子を精密に合成する手法「リビングラジカル重合」を世界に先駆けて開発。73歳。
髙橋英一(たかはし・えいいち)日本料理家。京都の伝統野菜を継承する取り組みを進め、国内外で日本料理の技術を発信。86歳。
竹宮恵子(たけみや・けいこ)漫画家。「風と木の詩」で少女漫画に変革をもたらし、京都精華大で教授や学長として人材を育成。75歳。
田中泯(たなか・みん、本名田中捷史=たなか・しょうじ)舞踊家。欧米の主要な芸術祭や劇場に出演し、国際的な評価を確立した。80歳。
野沢雅子(のざわ・まさこ、本名塚田雅子=つかだ・まさこ)声優。「ドラゴンボール」シリーズの孫悟空らを演じ、声優文化をけん引。88歳。
新内仲三郎(しんない・なかさぶろう、本名角田富章=つのだ・とみあき)新内節三味線演奏家。芸を継承し他分野とも共演した。85歳。
野田秀樹(のだ・ひでき)劇作家。分断や差別といったテーマに演劇的にアプローチし、ジャンルを超えた多彩な創作を展開。69歳。
坂茂(ばん・しげる)建築家。「紙管」を使った仮設住宅などで知られ、建築の知見を生かした災害支援活動にも取り組む。68歳。
福田富昭(ふくだ・とみあき)元日本レスリング協会会長。日本ナショナルチームの選手強化に尽力し、トップ選手を輩出した。83歳。
三浦道子(みうら・みちこ)広島大名誉教授。半導体トランジスタ特性の高精度シミュレーション理論を確立、世界標準化に貢献。76歳。
満屋裕明(みつや・ひろあき)熊本大名誉教授。世界初となるエイズ治療薬の開発で中心的な役割を果たし、感染症学の分野で貢献。75歳。
山下晋司(やました・しんじ)東京大名誉教授。インドネシアなどのフィールドワークで、文化人類学や観光研究に優れた業績。76歳。
渡辺浩(わたなべ・ひろし)東京大名誉教授。江戸から明治にかけての政治思想史の流れを大胆に描き直すなど画期的な業績。79歳。
〔共同〕