暴落時に判断ミスを防ぐ方法
ここまで読んだ皆さんには、おわかりかと思いますが、投資家が暴落にどう対峙すべきかというと、あらかじめ株価暴落の行動指針(トリセツ)をつくっておき、それに従って計画的に行動するというものです。そうすることで、投資家が避けなければならない特殊な状況下での判断ミスを防ぐことができます。
トリセツの内容はシンプルでかまいません。
・持株の損切りの目安リスト
・株価暴落を想定した買いたいリスト(暴落に備えて資金を準備しておく)
いつ来るかも分からない株価暴落のために、わざわざトリセツをつくっておく必要があるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、株価暴落は1〜2年に1回程度の割合で発生しているため、リスク管理上は必要不可欠なものであると言えます。最近の株価暴落では、2025年4月のトランプ関税ショック、2024年8月の日銀(植田)ショック、2020年2月の新型コロナショックなどが記憶に新しいところです。
株価暴落のトリセツでつくることになる「持株の損切りの目安リスト」や「買いたいリスト」は、暴落以外の局面でも使うことができます。例えば、それは決算発表や業績修正後に業績や株価が大きく変化した場合などです。
ちなみにわたしの場合は、持ち株すべてに損切りの目安を設定してリストにしていますし、買いたい銘柄リストも全銘柄を対象に理論株価や配当を基準にスクリーニングする独自のプログラムを作成してリスト(2025年10月現在で500銘柄程度)を毎日更新しています。
そのリストは、【株Biz】割安成長株Watchというウェブサイトで公開していますので、興味がある方は見てみてください。
※買いを推奨しているわけではありませんので投資は自己責任でお願いします。
つまり、株価暴落のトリセツとは、日常的に「持ち株リスト」と「買いたいリスト」を管理する行動指針であって、見える化することによって、解像度の高い投資を実現するものなのです。
持ち株リスト:損切りの目安を数値で決めておきましょう
買いたいリスト:購入の目安を数値で決めておきましょう
また、株価暴落がトリセツを必要とするほどの脅威となるのは、予測が極めて困難であることも1つの要因です。それは、大地震と同じようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。株価暴落は、ある時、突然やってきます。だからこそ地震と同様に備えが必要となるのです。