参考人から接待、109万円分供与受ける 千葉地検が検事を懲戒処分
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過去に取り調べをした事件の参考人から東京都内の高級すし店などで接待を受けていたなどとして、千葉地検は17日、30代の男性検事を同日付で停職10カ月の懲戒処分とし、発表した。検事は事実関係を認めているといい、同日付で辞職した。地検は検事の名前を発表していない。 地検によると、検事は取り調べを担当した事件の参考人に偶然再会し、2022年9月ごろから今年7月ごろにかけて27回にわたって飲食代やタクシー代、ホテル代などの供与を受けた。このうち、金額が判明した13回分だけでも供与額は計109万663円に上るという。 地検によると、利益供与を受けた時点では事件の裁判は終わっていたものの、社会通念上相当と言える程度を超えて接待を受け、検察官の信用を失墜させたなどとして、国家公務員法などに反すると判断したという。 地検は「国家公務員倫理に背くもので、検察による事件処理の公平・適正に懸念を抱かせ、検察の信用を失墜させる行為。極めて遺憾であり、深くおわび申し上げる」などとするコメントを出した。(伊藤未来)
朝日新聞社
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