竹中平蔵氏が持論「官僚側が筋書きを作っている」人間国宝認定に指摘
元経済財政担当相で経済学者の竹中平蔵氏が12日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分)に出演。「守るべき日本の文化について考える」のテーマで討論した。 「人間国宝を選ぶ基準は、いまのままでいいのか?」とテーマでは、各パネリストが持論を主張した。 人間国宝は現在、演劇や音楽など「芸能」と、陶芸や染織など「工芸技術」の2分野から認定されている。文化庁では、人間国宝認定の条件を「重要無形文化財に指定される芸能または工芸技術を高度に体現・体得している者」とし、有識者31人からなる専門調査会が選定している。 認定について竹中氏は「審議会の中にある1つの分科会で選んでいるわけだけど、文化審議会は最大で30人まで。30人の会議で決められるわけがない」と指摘し、「こういう審議会に共通しているのは、全部、官僚側が筋書きを作っている。後から何かを言われないようと、前例踏襲となる」と話し、「審議会は隠れみの」と指摘した。