自民議員が党大会に招いた「来賓」のあいさつにクレーム 連合・芳野友子会長の選択的夫婦別姓めぐる発言

2025年3月11日 18時36分
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自民党大会であいさつする連合の芳野友子会長=3月9日、東京都港区で(佐藤哲紀撮影)

自民党の「氏制度のあり方に関する検討ワーキングチーム(WT)」が11日に開いた会合で、選択的夫婦別姓制度の導入に慎重な複数の議員から、9日の党大会に出席した連合の芳野友子会長への苦言が出た。芳野氏は党大会で来賓としてあいさつし、制度の実現を呼びかけていた。
11日の会合は冒頭を除き非公開だったが、WT座長の逢沢一郎氏が終了後、記者団に明らかにした。「(苦言の内容を)党執行部にも伝える」とも説明した。
芳野氏は党大会で壇上に立ち、「ぜひ今国会で選択的夫婦別氏(別姓)制度の創設を実現してほしい」と求めた。連合は国政選挙で立憲民主党や国民民主党などを支援しており、会長が自民党大会に出席したのは2005年以来、20年ぶりだった。
逢沢氏によると、WT会合では複数の議員から、制度の是非を巡る党内の議論が決着していないことを理由に、「芳野氏のあいさつは適切だったのか」との趣旨の発言があった。別の出席者によると、発言した議員は逢沢氏に対し、記者団へのブリーフィングでも自身の発言を紹介するよう迫ったという。

◆「来賓のあいさつに文句を言うのは失礼」の声も

自民党大会で石破茂首相㊧と握手を交わす芳野友子氏=3月9日、東京都港区で

選択的夫婦別姓制度の導入に賛成の立場を公にしている出席議員は、こうした苦言が出たことについて、東京新聞の取材に「来賓のあいさつの内容に文句を言うのは失礼ではないか」と批判した。
11日のWT会合では、制度の導入を推進する有識者2人のヒアリングを実施した。
芳野氏は自民党大会での来賓あいさつで「超少子高齢社会の中で、婚姻件数も出生数も最低を記録し続けている状況に対して、やれることは何でもやるという姿勢を示していただくことが、次世代を担う方々の希望となる」と述べ、今国会での制度創設を促した。(坂田奈央)

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    みんなのコメント2件

  • ユーザー
    Tadahito 5月1日17時51分

    自民党の一部が、別姓に反対する理由を紙上で、紹介して欲しい。反対している議員の名前も一緒に。

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    • ユーザー
      ぶちお 4月17日16時43分

      失礼千万、無礼極まる。
      来賓の挨拶にクレームつけるなどもってのほか。ましてや選択的夫婦別姓は、賛否両論と言うよりも、一部の自民党のそれも旧統一教会に世話になったもの達の、極端な意見でしょう。連合の会長の出席も20年ぶりとの事。当然に言及するべき事項でしょう。
      次の選挙で洗礼を浴びせるしかない。

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