《立憲民主党議員が拡散》出所不明の高市総裁「造反議員26人リスト」 疑惑を否定するのに効果的な対応は?臨床心理士が指摘
政治が関わる場面が紛糾してくると、国会でも経済界でも地域の隣組でも、怪文書なるものが出現することがある。いま「造反議員リスト」なるものが拡散され、名前をあげられた26名の議員たちが対応に追われている。臨床心理士の岡村美奈さんが、たとえ出所不明な怪文書が発信源だとしても、疑惑を否定するのに効果的な「真実性の錯誤効果」について解説する。
* * * 真偽不明の首相指名”造反議員リスト”がSNS上で拡散されている。立憲民主党の有田芳生衆院議員はこの文書をXに投稿し、「実際には具体的にさらに進んでいます」と見解を投稿。リストに名前があがったのは26人の自民党議員。自民党総裁選を例にとっても、政治の世界に裏切りはつきものだ。次々と「デマだ」「偽情報が出回っている」「根拠のない情報」とXに投稿し、「造反しません」と完全否定に追われている。 リストの出所は不明だが、派閥政治に逆戻りするのかと指摘された高市早苗自民党総裁の党執行部人事への不安や不満と、公明党の連立離脱が影響したのだろう。偽情報には首班指名選挙をめぐるいくつかのシナリオが記されているが、高市総裁以外に投票し自民党が下野してしまえば、造反した自民党議員にメリットはない。それでも政権交代さえささやかれる事態に、野党に政権を取ってほしい誰かや、自民党を割りたい誰かが自民党に揺さぶりをかけるために”リスト”をつくったのだろうか。 リストアップされた議員にとっては、党への信頼が揺らぎかねない事態だが、なぜ彼らが選ばれたのかはわからない。目立つような共通点はないようで、知名度の低い議員もいれば失言で大臣を辞任した議員も、総裁選挙で小泉進次郎氏を指示した議員もいる。深澤洋一議員はXに「デマ情報」と否定しつつも、「本人から聞かないと分からないという電話が複数事務所にかかってきて」と対応に追われている様子を投稿。関係者らもそんなことはないと思いつつ、やはり確認したくなるのだろう。そこで彼らの信頼度について考えてみた。 人物像については詳細なことはわからないので、まず見た目。信頼度が高いのはどのような顔かという研究によると、信頼感が高いのは”平凡な顔”だという。個性的で特徴的な顔より、平均的な顔になるほど信頼度が高いとされている。それを基準にリストに名前のある議員たちの顔を見ていくと、みなさん個性的な顔立ちというより平凡な顔に近いように見える。見た目からの信頼度は低くないということがうかがえる。
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