三菱UFJ・りそなが行員専用マッチングアプリ 「出会い」支援のワケ
YOUTH FINANCE
社員の恋愛を銀行が支援します――。三菱UFJ銀行やりそな銀行が独身の行員向けに無料で使えるマッチングアプリの提供を始めた。銀行がなぜか。特有の事情がある。
「興味本位だったが、会員が限られているので安心感がある。無料で使えてとてもありがたい」。三菱UFJに勤める20代の男性は満足げだ。社内掲示板にマッチングアプリの提供開始を知らせる案内が出るや数日後に使い始めた。
りそなは55人が「交際」
同...
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(更新)- 鈴木亘学習院大学経済学部 教授分析・考察
国立社会保障・人口問題研究所の岩澤美帆氏らの研究によれば、近年の婚姻率低下の約4割が、職縁結婚の低下で説明できると言う。コンプライアンス意識の高まりによって、職場内恋愛ができなくなったり、ましてや上司が紹介したり、社内恋愛を勧められなくなったことに、原因があると思われる。しかし、もともと同じ職場にいる男女は、質がコントロールされており、職場環境なども理解し合えるために、恋愛対象としてはかなり有望である。すなわち、職縁結婚のニーズは依然高い。企業グループ内で、マッチングアプリを使って本人同士の出会いを増やすことは、コンプライアンスの問題が回避でき、合理的と言える。この動きはもっと広まるだろう。
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(更新) - 山崎俊彦東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授分析・考察
「従業員に長く働いてもらう仕組み作りが重要だった」 地方のとある超有名企業では、昔、優秀な社員が引き抜きにあったりそれでなくても便利さをもとめて首都圏に転職したりするのを防ぐために、地元採用の方と結婚しやすくなる仕組みづくりをしている(「していた」かもしれない)と伺ったことがあります。地方企業の生き残り戦略に感心したものですが、それがテクノロジーで更に進化しているのかと、更に感心させられる記事でした。
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(更新) - 遠藤直紀ビービット 代表取締役ひとこと解説
まず、勤め先が社員の交際状況を把握し得る仕組みを導入して、はたして使うものなのかと疑問に思いました。ただ考えてみると、かつては上司の紹介やお見合いなど、出会いが半ば公的で結果も周知になりやすい時代もありました。最初にプライバシーの保護を思いついてしまうこと自体が、現代の行き過ぎた意識なのかもしれず、プライバシーは「守る/侵害する」の二項対立ではなく、権利設計と運用の質で評価されれば良いだけだなと気付きました。
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(更新)
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