【全文】給食のウズラの卵をのどに詰まらせ小1死亡 父が意見陳述 みやま市はコメントを発表
福岡県みやま市で去年、小学1年の男子児童が給食のウズラの卵をのどに詰まらせ死亡した事故で、児童の父親が市に損害賠償を求めている裁判が17日、始まりました。 【再発防止策】給食のウズラの卵で児童が死亡 小学校の全教室に119番通報システム設置へ 福岡・みやま市 この事故は去年2月、福岡県みやま市の小学校で、小学1年の男子児童が、給食のみそおでんに入っていたウズラの卵をのどに詰まらせて死亡したものです。 男子児童の父親は「学校側の不注意で事故の発見と救命措置が遅れた」などとして、市に6000万円の損害賠償を求めています。 福岡地裁久留米支部で行われた第1回口頭弁論で、父親は「給食の時、先生が一言注意してくれていたら息子はしっかりかんで食べていたと思う」「息子は7歳にして喜びも夢も奪われた」「学校の責任を明らかにしてほしい」などと述べました。 みやま市側は、請求棄却を求めています。
父親の意見陳述
父親は意見陳述で、次のように述べました。 我が子は親馬鹿と言われるかもしれませんが、伸び伸び育ってくれていて、友だち思いの優しい男の子として明るく元気で、私を含めみんなから愛されていました。 2月16日、初めての授業参観がありました。私が教室に入ると私に気付き、少し照れた様子ではありましたが、嬉しそうでした。私も教室の中で、みんなと一緒に元気にいることを知って安心しました。 授業のあと、他の子どもたちと並んで「青い空に絵をかこう」を元気いっぱいに歌ってくれました。大きな声で歌ったあと、最後に「エイヤー」と、こぶしを高く突き上げる姿を見せてくれ、本当に頼もしく思いました。未来への希望、そして大きな夢を、本当に力強く感じられ、親として大きな喜びを感じました。一生忘れることができません。 それから、わずか10日後に突然、この世を去るなんて、とてもとても信じられません。本人もなんと悔しく思っていることでしょうか。わずか7歳にして一瞬のうちに生命をなくし、喜びも夢も奪われてしまったのです。 写真を提出させていただいています。ぜひ、元気一杯の姿をご覧ください。よろしくお願いします。 学校は、今でも私は子どもたちが安全で安心に伸び伸びと生活し勉強できる場所だと思っています。それなのに、なぜ助からなかったのですか。 ウズラの卵が給食に入っているのなら、大阪で同じ小学1年生がウズラの卵をのどに詰まらせて死んだ事故があることを知っていたら、なんで…。給食のとき、担任の先生が一言注意してくれていたら、しっかりかんで食べていたと思います。 そして、のどを詰まらせたあとの学校の対応は、親としてはとても理解できません。担任の先生も校長先生も、そしてみやま市も重大な手抜かりがあったのではありませんか。私は、ぜひ学校の責任を明らかにしてほしいと思います。 息子が亡くなったあと、みやま市は再発防止策をいろいろとっているようです。でも、肝心なことは息子の死がなぜ起きたのか、その非を認めて、きちんと謝罪し、責任をとるのが先決だと思います。そのうえで再発防止策を実行しなければ、魂が入らないと思います。 この裁判で、私は息子がなぜ死ななければならなかったのかをぜひ明らかにしたいと思います。 私は息子とこれからもずっと一緒に生活し、ともに農業を営んでいくつもりでいました。そんな私の楽しみも一瞬にして奪われてしまったのです。息子ともども、私も本当に悔しくてなりません。 裁判官の皆さん、私の気持ちをぜひ分かってください。どうぞよろしくお願いします。
みやま市のコメント
以下は、福岡県みやま市が発表したコメントです。 本日、給食事故に関する損害賠償請求訴訟の1回目の口頭弁論が終了しました。 市は、今回の訴訟に応訴することとしており、請求の棄却を求めております。学校給食を提供する上での注意・指導の範囲や事故発生時の対応などについて、司法の判断を仰ぎたいと考えております。 なお、市および教育委員会としましては、みやま市学校安全調査委員会の調査や提言を踏まえた取り組みを実施し、再発防止に努めてまいります。