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Conversation

【ホームレス排除を目的とした突然のベンチ改修について】非常にショックなことが起きました。区民から多数のホームレスの方の目撃情報があった区立南砂三丁目公園のベンチに、突然ひじ掛けが設置されました。真新しいひじ掛けのため強い違和感があります。これは「排除ベンチ」と呼ばれ、多くの自治体で問題となっています。 「排除ベンチ」について深く考えてこなかったことを、昨夜、区民の方から「不自然な手すりが装着され、ホームレスの方は見かけなくなったが、寝る場所を失っただけで根本的な解決になっていない」との連絡を受け、猛省しました。事態の深刻さに気づきました。弱い立場の人、マイノリティへの配慮の欠如から“人権ゼロメートル地帯”とも揶揄される江東区での由々しき事態です。すぐにそのベンチの前から所管に連絡しました。 1. 路上生活者の方にお会いすることはできたのか? →監察係長「まだ会っていない。深夜から朝早くにいるとの報告を受けている。」 2. いつベンチにひじ掛けを付けたのか? →監察係長「ひじ掛けを付けたことは知らない。海辺事務所で行ったのではないか。課長から連絡させる。」 3. ベンチにひじ掛けを付けた理由は? →施設保全課長「10月10日に設置した。ホームレスが寝ているという連絡を職員経由でもらい、“排除してほしい”ということかなと早計に判断し、指示した。高野区議より、冬が近づく季節でホームレスの方の捜索と保護を優先してほしいという話を聞き、そうではないことに気づいた。」 とのこと。亀戸駅構内にホームレスの女性がいるとのことで、亀戸駅前警察署に行ったときも「すみません。見かけたら駅からすぐ出るように伝えておきますので」と言われ、激怒しました。なぜ、こうしたことが起きるのでしょうか。それは、丸山真男の『日本の思想』やアーレントの「悪の凡庸」を持ち出すまでもなく、組織が縦割りで部分最適化され、優秀な職員が与えられた仕事を、与えられた職権の中で全うするようになってしまうからです。課長は非常に優秀な方で、新木場の放置車両の件では課題解決が迅速でした。今回の対象は、自動車という「物」ではなく、ホームレスという一人のかけがえのない「人」である点に違いがあります。 その場所から「撤去」や「排除」することで問題が解決されないことは自明です。第一報で課長が不在で、職員経由で私の意図がうまく伝わっていなかったことも問題であり、反省しています。しかし、折り返す前にすぐに肘掛けを設置したことには疑問が残ります。 今後の要望として、まずベンチに肘掛けが設置されたことにより、いなくなったホームレスの方と接触するための見回りの強化を求めます。身なりや生活状況を考えると、遠くには行けないはずです。冬が来る前に接触し、福祉とつなげることが必要だと考えます。もちろん、ホームレスの方がそれを望むならばです。亀戸のときも話しましたが、すべては当事者が選択し、意思決定することができます。亀戸でも南砂でも、駅構内は私有地ですが、公園という公共空間はすべての方が利用できます。 最後に。「すべて国民は、個人として尊重される」(13条)、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(25条) どちらも日本国憲法に規定されています。ここでいう国民とは、英語では“nation”ではなく“people”であり、当然外国人も含まれます。判例もあります。そうでなければ、逆に私たちも安心して海外旅行や海外駐在などできないはずです。 それでは、この憲法13条と25条を守る義務があるのは誰でしょうか。一人ひとりを個人として尊重し、最低限度の生活を保障するのは誰でしょうか。 国民でしょうか? 違います。憲法を守る義務があるのは、統治する側です。大臣であり、議員であり、首長であり、行政・立法・司法の各機関で働く公務員です。職員です。そして、遵守することは義務です。マストです。 そして、どんな人でも、たとえ今は元気でも、職場での人間関係からうつ病になったり、交通事故で重度障害になったり、がんになったり、認知症になったりする可能性があります。将来のことは誰にもわかりません。自分ではなくても、家族がそうなるかもしれません。働けなくなり、困窮し、貧困に陥るかもしれません。 「弱い立場のための政治」とは、今存在する弱者だけでなく、将来の自分、将来の家族を助けることでもあります。 さまざまな立場の異なる人々が共存できる社会基盤をつくることで、国民から不安を取り除く。不安がない社会のほうが、人は集まり、豊かになり、成長し、経済も発展します。これが私の考えの根底にあり、言動・行動の規範となるものです。 「誰も排除されることのない社会」をこれからも創るために、最大限の努力をしてまいります。 お困り事お悩み事あれば、いつでもご意見・ご要望をお寄せください。皆さまの抱える問題が他の人の問題でもあり、解決につながる可能性があります。
A weathered wooden park bench with light green metal legs and supports sits on a paved area next to a tall concrete retaining wall. New wooden armrests divide the seat into two sections, one armrest protruding in the middle and another at the end. Surrounding greenery includes plants and roots along the wall base, with a pathway visible nearby.