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「働いたのに休憩扱い」幅広い業種で横行?丸亀製麺元店長はうつ病に

丸亀製麺=村田由紀子撮影

 讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」の店長だった20代男性が「休憩と記録された時間も実際は働いていた」とする主張を、国の労働保険審査会が認める裁決を下した。残業時間が法定の月45時間を超えないよう調整していたとみられ、休憩時間が店長就任前の3倍を超えた不自然な記録もあった。識者は、労働時間の休憩への付け替えが幅広い業種で横行しているとして「過労死につながる危険性があるにもかかわらず線引きがあいまい」と指摘する。【中里顕】

うつ病発症、労災は認められたが…

 審査会の裁決は4月4日付。裁決書などによると、男性は九州出身で、2017年4月、丸亀製麺に正社員として入社し、上京した。19年2月に店長に昇格して以降、長時間労働やクレーム処理などを抱え、2店舗目の店長職にあった同年6月ごろにうつ病を発症した。現在は九州に戻っている。

 向島労働基準監督署(東京都墨田区)は20年9月、業務とうつ病に因果関係があるとして労災を認定した。一方、「労働時間を休憩として計算された」とする男性の主張は認めなかった。男性は24年8月、労基署の判断を不服として審査会に再審査を請求し、「労働時間が1日13時間、残業時間が月45時間を超えないよう上司の指示で休憩時間の記録を改ざんして調整させられていた」などと訴えた。

勤務記録に「不自然」な形跡

 審査会が注目したのは、男性の勤務記録のうち、休憩時間が不自然に増加した形跡だった。会社作成の記録では、…

丸亀製麺=村田由紀子撮影

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