アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦 2番艦 ブリュッヒャー
性能諸元
・基本性能
| Tier | 9 | 種別 | プレミアム艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 巡洋艦 | 派生元 | - |
| 国家 | ドイツ | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | 45,300 | |
| 装甲 | 艦首艦尾 | 27mm | |
| 中央甲板 | 27mm | ||
| 中央側面 | 27mm | ||
| 上部構造物 | 16mm | ||
| 砲塔 | 70~160mm | ||
| 防郭 | 80mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | 10% | |
| 機動性 | 機関出力 | 131,820馬力[hp] | |
| 最大速力 | 32.8ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 740m | ||
| 転舵所要時間 | 8.3秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 火災 | 煙幕 | |
|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 13.8km | 0.0km | 8.5km | |
| 航空発見距離 | 7.2km | 0.0km | - |
| 射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| - | mod.1 | 18.5km | 154m |
| 主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 | 弾種 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 203mm/0 | 4基×2門 | HE弾 2,500(13%) AP弾 5,900 | 12.0秒 | 18.0秒 | HE AP |
| 副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 105mm/0 | 6基×2門 | HE弾 1,200(5%) | 0.0秒 | 8.0km |
| 魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 533mm | 4基×2門(門) | 13,700 | 80秒 | 8.0km | 60kt | 1.3km |
| 空襲 | 船体 | 機体 | 小隊数 | 出撃機数(HP) | 搭載量 | 射程 | 最大ダメージ | 準備時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | - | 0 | 0(0,000) | 2 | 7.0km | 4,200 | 30秒 |
| 対空砲 | 船体 | 距離 | 口径 | 基数×門数 | 継続的秒間ダメージ (爆発ダメージ*1) | 命中精度 | 有効ゾーン 0.1km - |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 短 | 20.0mm/0 | 8基×1門 | 60 | 85.0% | 2.0km | |
| 中 | 37.0mm/0 | 6基×2門 | 32 | 90.0% | 3.5km | ||
| 長 | 105.0mm/0 | 6基×2門 | 140 (6×1,470) | 90.0% | 5.2km |
・アップグレード
| スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 | スロット5 | スロット6 |
| ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
搭載可能アップグレード
・消耗品
搭載可能 消耗品
ゲーム内説明
アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦の2番艦ブリュッヒャーは、強力な武装と当時としては非常に先進的な射事管制システムを備えていた点が特徴です。1940年4月初頭、航海試験を終えた直後に、ドイツがノルウェーとデンマークに侵攻した「ヴェーザー演習作戦」で重要な役割を果たしました。オスロ攻略を担う艦隊の旗艦として任務に就きましたが、1940年4月9日、ノルウェー沿岸の要塞を攻撃中に撃沈されました。
解説
アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦2番艦。造船所艦として実装された。
- 抗堪性
装甲面はツリーTier8巡洋艦Admiral Hipperに準じたものであり、Tier9ともなると心許ない。それでも、艦首艦尾の27mm装甲は15インチクラスの戦艦砲まで弾くことができ、また喫水線付近に40mmの装甲帯もある。同格巡洋艦と比較すれば恵まれた方だと言えるだろう。
HPは重巡洋艦としては平均的。修理班を素で4つ使えるため、ある程度は余裕を持って戦うことができる。
機関が壊れやすい点に注意。アップグレードや艦長スキルで補うと安心である。
- 主砲
本艦の強みの一つ。203mm砲8門というスペックは一見すると力不足に思えるが、各種性能が優遇されており非常に扱いやすい。
砲塔旋回が速く、180°を18秒で旋回する。Tier9における203mm砲搭載艦のなかでは最速。
また、弾道が低く弾速も速いため命中させやすいことも魅力的。参考までに、18㎞地点までの飛翔時間はRoonの11.1秒に対して本艦は10.6秒である。
そしてなんと散布界が駆逐散布となっている。本艦以外の8インチ主砲で駆逐散布を持つのは、Tier9においては日本重巡及びTulsaのみ。どちらも弾速や弾道に難があることを考えれば、本艦の優遇っぷりが分かるだろう。
門数のわりに装填時間が長いことには注意。砲塔旋回が速く着弾観測機を使用可能であることから装填アップグレードとの相性は非常に良い。特別な理由が無い限り補強すべきである。- AP弾
跳弾角度に優遇がある。通常45°~60°のところ、本艦は55°~65°である。米重巡には及ばないものの十分強力。
威力は単発6100で203㎜砲中堂々のトップ。Johan de Wittの240mm砲と同値であり、これより上は口径300mm以上の大巡砲しかいない。
貫通力も高く、18㎞地点で188mmを確保している。203mm砲のなかではBrindisiの198mmに次ぐ高貫通力でありRoonの153㎜とは大きく差を付けていることがわかる。
重巡としては珍しく早発信管となっている。当然ながら駆逐艦に対しては過貫通するため、大きな恩恵があるわけではない。メリットと捉えるかデメリットと捉えるかは意見が分かれるところ。 - HE弾
こちらはいつものドイツ製HE弾である。51㎜まで貫通可能な代わりに発火率と威力が低い。門数の少なさゆえに与ダメはパッとしないことが多く、火力は低いと言わざるを得ない。
そうは言っても203mm砲。常にAP弾だけでゴリ押せる口径ではないため、状況次第でHE弾に切り替える必要がある。
- AP弾
- 魚雷
3連装発射管を片舷あたり2基備える。威力は13700といつもの独巡性能。しかし射程が2㎞伸びて8㎞となっている。代わりに雷速が4ノット低下したことでリアクションタイムは0.5秒悪化。装填時間は80秒であり、射程と門数を考えればサブウェポンとして十分な性能だろう。
- 対空火力
極めて貧弱。
長距離対空は140×命中率90%とまずまずの値だが、射程が若干短い5.2㎞となっている。
お話にならないのは中距離対空で、なんと32×90%。無いも同然である。近距離も60×85%に留まり、総じてTier9巡洋艦としては最下位クラス。
AP弾を活かす都合上どうしても単艦でクロスポジションを目指したくなるが、空母に目を付けられた場合は無理せず味方の防空圏まで下がることも視野に入れるべきだろう。
- 機動性
ドイツ重巡の常識を覆す優秀な性能。
転舵所要時間は8.3秒。Ibukiには劣るものの重巡としてはかなり上位の優れた値。
一方で最高速度は32.8ノット。底辺クラスの性能だが、本艦は強力なエンジンブーストを用いて補うことができる。
このエンジンブーストは180秒間速度を15%上昇させるもの。シエラ旗と併用した場合、最高速39.6ノットで駆けまわることができる。
遠距離でも当てやすい主砲×高い速力×短い転舵所要時間という特徴が組み合わさることで、本艦の回避能力は極めて高い。敵戦艦と適度な距離を保って被弾を抑えつつ、こちらは優遇AP弾でガシガシ削っていける。
- 消耗品
固定枠で修理班、工作班、エンジンブーストを備えるほか、選択枠でソナーor対空防御放火、観測機or戦闘機を使用できる。
本艦の特性上、ソナーと観測機を選択するのが最も無難だろう。艦長スキルや旗で消耗品関係を強化しておくことをおすすめする。
- 隠蔽性
やや悪め。特化すると11.2㎞となる。
既に高い機動力をもつため、隠蔽特化ビルドとの相性が良い。
- 総評
独重巡の強みを伸ばし弱点を改善した傑作艦である。
もともと威力が高い傾向にあった独重巡のAP弾に「跳弾優遇」「駆逐散布」「高貫通力」を付与し、一方で弱点だった艦本体の鈍重さを「エンジンブースト」「転舵所要時間の短さ」で大きく改善している。
まるで仏巡のようにヒラリヒラリと身を躱しながら高性能なAP弾を刺し続けるスタイルは唯一無二であり、独巡ファンにとっては垂涎の的だろう。
手数の少なさや対空の低さなどいくつか弱点は抱えるものの、それを補うだけの長所は備わっており、乗り手の実力と工夫次第で乗り越えられるはずだ。
「戦艦砲を躱し、クロスを組み、APで削る。」
古き良きシンプルな立ち回りであるが、だからこそ奥が深いと言える。
本艦の恵まれた性能を駆使して、ぜひ追求してみてほしい。
史実
史実のブルッヒャーは重巡洋艦と装甲巡洋艦と二隻いるが重巡洋艦の方のみ紹介する。装甲巡洋艦についてのブルッヒャーが知りたい場合はwikipediaへ行くとみることができる。ブリュッヒャーは、第二次世界大戦時のドイツ海軍の重巡洋艦。アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦の2番艦。艦名はプロイセンの軍人、ゲプハルト・レベレヒト・フォン・ブリュッヒャーに因む。
1937年6月8日に進水し1939年に9月20日に竣工した。1940年に軽巡洋艦ケルンと衝突するも被害はなかった。
ブリュッヒャーが参加した作戦ではヴェーザー演習作戦に投入された。ブリュッヒャーはオスロ攻略に向かう第5グループに配属され、この部隊を指揮するオスカー・クメッツ少将が座乗した。この部隊にはブリュッヒャーのほか重巡洋艦リュッツォウ、軽巡洋艦エムデン、水雷艇アルバトロス、コンドル、メーヴェなどが含まれていた。ブリュッヒャーは第163歩兵師団の兵士など計822人を乗せ、また31トンの装備を積んだ。4月8日3時、ブルッヒャーはリュッツオウ、エムデン、アルバトロス、コンドル、メーヴェと共にキールを出撃、同日夕方リュッツォウがイギリス潜水艦トライトンに雷撃されるが魚雷は命中せず、アルバトロスが爆雷攻撃を実施した。深夜、部隊はオスロフィヨルドを哨戒中のノルウェー哨戒艇ポル3と遭遇しアルバトロスが交戦、アルバトロスを除くその他の艦はオスロフィヨルド内に侵入、島を通過する際、探照灯の照射や砲撃があったが部隊はそのまま北上を続け、部隊はホルテン沖で停止し、合流したRボートへの兵員の移乗作業が行われた。その後、ホルテンなどの攻略に向かう艦艇と別れ、ブリュッヒャーはリュッツォウ、エムデン、メーヴェとRボートR18、R19を率いて北上した。その後フィヨルド内まで進攻したドイツ艦隊に対し警戒態勢だったオスカシボルク要塞からの280㎜砲が砲撃を開始し、初弾がブリュッヒャーの前部砲撃指揮所に命中、2発目が航空機格納庫に命中し、積載していた陸上部隊の弾薬に引火その後も相次いで被弾し反撃を取ることができなかった。さらにドイツ軍が存在を認知していなかったかホルム島からの魚雷攻撃を至近距離で被雷し2発が命中、その影響で航行不能になり水道内を漂流し始めた。ブリュッヒャーは岸に乗り上げることを避けるためにオスロ近海で投錨するも1時間後に沈没した。
小ネタ
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