「娘に会いたい」行方不明 野村香さんの両親が情報提供を呼びかけ
中嶋周平
1991年10月1日夕、横浜市旭区本宿町の自宅から書道教室に向かった野村香さんは当時8歳。行方不明となったまま、来月で42歳になる。70代となった両親は娘の帰りを待ち続けている。
相鉄線二俣川駅前で今月21日、香さんの両親と旭署員ら約30人がチラシ1500枚を配って情報提供を呼びかけた。チラシには2年前に作製された香さんが40歳になった姿の肖像画を載せた。
母の郁子さん(72)は取材に「私たちももう年なので、元気なうちに香に会いたい」と話し、父の節二さん(76)は「情報が少ないなか、呼びかけることしかできない」と声を震わせた。
署によると、これまで3133件の情報が寄せられたが、この1年は2件にとどまる。吉田善成署長は「絶対に風化させてはいけない。警察の威信にかけて香さんを見つけ出し、ご両親に元気な姿を見せてあげたい」と語った。情報提供は旭署(045・361・0110)へ。
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