仮想通貨で600万円…資産の9割を失いました
「仮想通貨エアドロップで億り人!」
「今年の100倍コインはこれだ!」
「0.1BTCでお金持ち確定!」
夢のような話が溢れる仮想通貨の世界。
実際、仮想通貨で莫大な資産を手にした人は数多くいます。
しかし、その裏には数えきれないぐらいの屍が積み重なっている事は、あまり知られていません。
私、mizuもその一人。
私は仮想通貨を始めて3ヵ月経ちましたが、「600万円__私の総資産の9割」もの大金を失いました。
本記事は、私がどうして、どのように失敗したのかを、仮想通貨を始めた時からストーリー形式で紹介していきます。
本記事に辿り着いたあなたは、どうか同じ失敗をしないでください……
第1章 仮想通貨との出会いー2025年6月
これまでの人生、仮想通貨なんて詳しく知ろうと思ったことは1度もありませんでした。
しかし、2025年5月に株式投資を始めた私は、Xや掲示板でとある銘柄の話題をよく目にしていました。
そう、日本一のビットコイントレジャリー企業、メタプラネットです。
本格的に気になり始めたのが2025年6月。
この時はちょうどメタプラバブルが天井をつけて、下に向かい始めた頃ですね。当時はビットコインの仕組みすら何も理解していなかったため、メタプラの株を購入することはありませんでした。
(この時は)理解できていないものには投資しないのが私のポリシーでした
ただメタプラネットの代わりに、仮想通貨について調べ始めました。
調べた結果、株式投資よりリスクは高めだけど、その分儲かりやすいことが分かりました。
最速でお金を増やしたかった私はSBI VCトレードの口座を早速開設。ここから私の仮想通貨物語が始まります。
当時、私はまだまだ仮想通貨に懐疑的で、リスクを取りたくないので少額からのスタート。
最初は各コインの特徴や用途も全然分からなかったので、当時35万円ほどだったイーサリアムを、0.5ETH購入しましたね。
購入所の悪質さは聞いていたので取引所で購入しました。ただガス代で4000円取られていきなりマイナス。「仮想通貨なんてもう2度とやるか!」とその時は思いました。ここで株式に引き返していればどれほど良かったか……
ただ、出金しようとしたときに気付きました。
なんとSBI VCトレードはクイック入金後、7日間の出金・出庫を停止する仕様があります。※マネロン対策。国内取引所では一般的な仕様
当時は本当にイライラしましたね(笑)。高いガス代、出庫停止で自由も効かない。仮想通貨初心者の私には酷すぎる仕打ちでした。
そして、購入したイーサリアムを引き出せない7日間、仮想通貨を引退するはずだった私は、値動きが気になってちょくちょく相場を見てしまいます。
そして、株式とは異なる、仮想通貨の独特な値動きに強い興味を惹かれました。
その後、Youtubeで仮想通貨の解説動画を色々見漁るようになり、本格的に仮想通貨の世界へ足を踏み入れることになります。
残り資産:650万円(±0円)
第2章 Wefiに37万円投資ー2025年6月中旬
ビットコインとか、それまで興味もありませんでしたが
サトシナカモトの論文を読んで、暗号資産の思想に興味を惹かれました。
当時はブロックチェーンの技術を知って感動したものですよ(やってる事が15年遅い)。
今までずっと仮想通貨は何か怪しいものだと思っていましたが、ちゃんと調べたら技術自体は素晴らしく
車だとか、冷蔵庫だとか、インターネットだとか、そういう技術革新の次なるステージになり得るものだと思いました。
そんなこんなで、色んな仮想通貨を学んでいくんですけど…
ここで私は、WeFiというプロジェクトと出会います。
WeFiは、暗号資産の世界銀行を構築する、未来を牽引する可能性を秘めたビッグプロジェクトです。
ステーブルコインで有名なUSDTの共同創設者であるリーブ・コリンズ氏が関わっていることで、信頼性はGOOD。
Webサイトやアプリは作りこまれていて、オフラインイベントもやっててVISAカードも既に発行されていたので…
まあ...将来有望だと思ったので、2500ドル、日本円で約37万円を投資しました。
WeFiの投資は、ITOというマイニング権の購入です。ITOを購入すると、WFIトークンを毎日マイニングしてくれます。
Wefiトークンは今は使い道はありませんが、将来Wefiが使われ始めたらトークンが手数料等に使用されます。こうして需要が上がって価格も上がれば私達先行投資家は儲かるっていう仕組みです。
これ、一見すごく良さそうに見えますし、当時仮想通貨初心者だった私は数百万円投資しようかとも思っていたぐらいでした。
結局投資金額は2500ドルに抑えましたが……
正直このお金は9割がた帰ってこないと思っています。
オフラインイベントでフェラーリ配ったのを
一時期何度も擦っていました。マジで誰がこれ見て喜ぶの
というのも、プロジェクトが全く進行していない割に、マーケティングや資金集めにはめちゃくちゃ注力しているんですよ。
後で気付いたんですけど、Wefiのアフィリエイトプログラムが結構臭いんです。
紹介報酬が5~25%で、紹介した人がさらに別の人を紹介すると、その人の投資金額からもお金が入ってきます。しかもこれ、USDTで入ってくるんですよ。はい、いわゆるマルチ商法です。
WeFi胴元とアフィリエイターはFOMOを煽るのが上手いからみんなも気を付けよう
マルチ商法自体は違法じゃないのでいいとして、プロジェクトの進捗が不透明なのが一番の問題です。ここ半年ぐらい、資金集めと宣伝しかしていません。公式Xを見ると酷いです。
あと私が投資した時は日本人は少なかったですが、今じゃNOTEやXで詐欺コインを紹介してる人達がこぞってWefiも紹介してるのが….。Xの引用RTも日本人ばかり。他にもスキャムっぽい理由を挙げるとキリが無いですが本記事の本題から逸れるので割愛。
投資で有名な格言
「ゴールドラッシュで最も儲けたのは、金を掘った者ではなくツルハシを売った者だ」
まさしくその通りだと思います。ITOを買ってWeFiトークンを掘っている人より、ITOというツルハシを売る運営、そしてWeFiを紹介してアフィリエイト報酬を貰っている人達の方が圧倒的に稼いでいます。
さらに私のような掘り師を不利にしているのが、獲得したWFIトークンが、1年以上ロックされて売れないことです。私の場合、2026年6月まで売れません(笑)
そしてWefi価格は2025年10月時点では安定していますが、2026年になると徐々にロックが解除されていって巨大な売り圧が発生します。この開発スピードの遅さだと、売り圧に対抗出来るほどの需要は生み出せないでしょう。私は37万円のうち、1割でも帰ってこれば御の字だと思っています。
残り資産:613万円(-37万円)
第3章 SUIに参入。儲かるー2025年6月~7月
WeFiへ投資した後も仮想通貨を勉強し、どのトークンに投資するか調べていく中で
ついに、心ときめく銘柄と出会いました
それは、私のハンドルネーム(Mizu)の由来にもなった、SUIです。
SUIはSOLANAやイーサリアムを上回るガス代の安さや高速な取引が出来る、将来性の高いチェーンです。オブジェクトモデルでTxを並列処理が出来るのが他にはない強み!
これは今でも思っている事ですが、将来SUIがレイヤー1のブロックチェーンで最強の座に就くでしょう。
ということで、さっそくウォレットを作成し、SUIに関連する様々な銘柄を購入していきました。これが6月末になります。
ハッキング後はMomentumに王座を譲る形に
SUIについて勉強する中で、DefiのLPやレンディング運用なども始め、順調に仮想通貨の沼にはまっていきます。
日本語の情報があまりないので苦労はしましたが、日々勉強しながら資産を増やしていました。
1ヵ月ほど前にSUIの最大手DEXがハッキングを受けていたので、おそるおそるでしたが100万円ほどSUI銘柄に投資していましたね。
2025年7月中旬、仮想通貨SUIが1.4倍近く値上がりし、私の100万円は140万円になりました。
「仮想通貨、すげえ…!」となった私は
調子に乗ってもう100万円資金を追加し、さらに調子に乗ってアーロンチェアを買いました。
浮かれすぎですよこの人。
仮想通貨を始めて1ヵ月、私は極めて順調でした。
爆損話を聞きに聞きに来た方にとっては、ここまでは耳が痛い話だったかもしれませんが安心してください
ここから先、得た利益も全て吹き飛ばし、私mizuは資産の9割を失うことになります。
残り資産:643万円(+30万円)
第4章 イナゴ銘柄で大損ー2025年7月
40万円増やした私はこれだけでは物足りず、さらに欲をかきます
当時私はSUIをHaedalというDexで運用していました。このDexにはHaedalというトークンがあり、運用報酬で貰えていたのでよく値段をチェックしていました。
ある日、有給でのんびり家で価格チェックをしていた時のことです
Haedalの価格がめちゃくちゃ上がっているのです。
そして、Dexでの運用報酬も年利3000%というバカげた数字になっていたので、私はすかさずとびつきました。
説明すると長くなるので省略しますが、HaedalとSUIの集中流動性プールに預けて、レンジが外れ次第組み直すというのを繰り返していました。そんなこんなしていたら、Haedalの価格はさらに上昇。
集中流動性プールは、急激に価格が上昇するほど儲けが少なくなってしまいます。そのため私は流動性プールから資金を抜き出し、全てHaedalに交換して、ガチホで資産を増やす戦略に切り替えました。
HaedalはDexとして成長が著しく、将来も期待出来る銘柄だったので、やっと時代が追い付いたのか、と当時の私は思っていました
しかし思惑は大外れ、ガチホに切り替えたところが天井で、Haedalの価格はドンドン落ちていきます
しかし私は将来性があるからこれは一時的な下げだと、Haedalを持ち続けます
結果、価格は1日で天井から20%下落し、数十万円の爆損を記録しました。しかし私はこれが押し目だと思い、追加資金を銀行口座から150万円投入し、Haedalの購入に充てました
次の日、価格はさらに20%近く下落し、またもや数十万円の損失。結果的に60万円ほどの損失になったと思います。最初に出した利益は全て吹き飛びマイナスに転じましたとさ……
仮想通貨には様々な稼ぎ方があります
ガチホ、レンディング、LP運用、アービトラージ、デルタニュートラル、エアドロップなど
色々調べてやってみましたが、ほとんど上手くいきませんでした
唯一上手くいったのがLP運用(イールドファーミング)でした。
LP運用は2種類の仮想通貨を預けると、手数料やインセンティブ報酬などが貰えるというものです。
リスクはありますが、年利100%越えが普通です。
爆発力はないですが、コツコツ資産を増やしていきました。
残り資産:590万円(-53万円)
第5章 仮想通貨トレードで大爆損ー2025年7月下旬
SUIのDefiしか使わない私でしたが、とある永久先物取引所の話題は毎日目にしました。
そう、Hyperliquidです。
Xでのトレード報告を見ていたら、やりたくなってしまいました。仮想通貨トレード
このふとしたきっかけが、私を破滅へと導くことになるとは
当初は思ってもいませんでしたね
さて、デイトレの経験が皆無だった私は最初からフルレバレッジ...BTCだったら40倍、ETHだったら25倍などの倍率でトレードを始めます
ロットも大きく、50万円からのスタートでしたね
いやこれ流石にダメだろwww
— SSSS_CRYPTOMAN (@SSSS_CRYPTOMAN) October 1, 2025
完全にアウトなやつ簡単に作れてクソワロタ
このクオリティで声まで本物って許されるんですか?#Sora2 pic.twitter.com/Nih0B8ErsD
価格が1%動くだけで数十万円儲かったり失ったりする感覚で、私の脳みそはマヒしてしまったのでしょうか。
ごちゃごちゃやっていたら、気付いたら30万円溶けていました。
そこで辞めていたら良かったのですが、私はさらに50万円を投じてしまいます……
というのも、私は良くない考え方をしていました。
上がるか下がるかなんて2分の1なんだから、どっちかにフルレバでベッドして、大きな波に乗れれば大稼ぎ出来るじゃん
何回か勝負すれば、数回負けても1回大勝ちすれば数百万円稼げるじゃん
ある程度稼げたらトレードは辞めてLP運用しよう。あと会社も辞めたい
と。
指標トレードでポジションをガチャガチャしながら、順調にお金を溶かしていきます。
清算というのもここで初めて味わいました。
その後も、相場は私のポジションと全て逆方向に進み、私がDepositした12500ドルは1700ドルになって帰ってきました。
過去断トツの損失
高レバレッジトレードだけで、私は既に資産の5分の1を失ってしまいました。
でも当時の私は危機感等は特に感じていませんでしたね。
画面の数字が減っているだけ。ゲームのような感覚でした。
残り資産:410万円(-180万円)
第6章 ︎︎先物取引引退。しかし…ー2025年8月
頭にアルミホイルを巻いた私は、トレードを引退しLP運用に戻りました。
半月ぐらいやって、普通にお金は増えました。
このまま順調に増やしていければよかったのですが...
ある日、自分のウォレットの送受信歴を見ると、少し前に見覚えのないSUIトークンの受信履歴がありました。
調べたところ、どうやら私が使っていた永久先物取引所、Bluefinの報酬プログラムだそうです。
Bluefinでは、Perps(永久先物取引)の取引手数料に応じて毎週トークンを配布してくれるプログラムを行っていました。しかもけっこうガッツリ配ってます。
計算したところ、払った手数料以上のトークンを配ってくれることが分かりました。(今は参入者が増えたのでそんなに旨くないと思います)
リスクなしで儲かるじゃん!って思った私は、ポジションを開いてはすぐ閉じて、手数料を払い続けました。それで終わっていればプラスになったのですが…
気付いたらまた普通にトレードをしていました。
そしてまた欲張りさんの私は...
以前と同じように100万円でフルレバレッジ、お盆休みの夜、失業保険者数でしたかね。その辺りのアメリカ指標のタイミングで損切が間に合わなかったのを覚えています。
アメリカの指標が出るタイミングは相場が大きく動けるので大きく稼げるチャンスだと思っていましたが、何回かやって全て逆方向にいきましたね。見事でした。
逆張り、順張り、テクニカル、色んなトレード手法を試しましたが全てダメ。さらに株に入れてた150万円を何度か分けて投下しトレードをしましたがそれも清算されました。
含み損がデカくなりすぎると、逆に損切り出来なくなるんですよ。そして清算まで一直線コース。
この時は1日中相場を見てて、価格が1円上下する度に一喜一憂していました。もうやけになっていましたね。
Bluefinから手数料報酬を30万円ほど貰って残り200万円ほど。
もうトレードはやらないと誓った私は、永久先物取引所とはウォレットの接続を切りました。そして普通にLP運用し始めました。
残り資産:200万円(-210万円)
第7章 ︎︎新興DEXで安定運用ー2025年8月中~下旬
そのAPRの出どころも明確であったため安心して資金を預けられました
当時はFull SailというDexを使っていました。できてまだ日が浅かったですが、穴場的なAPRが半月ぐらい続いていました。
儲かった分は、Full Sailが発行するSailトークンの購入に充て、現在はロックしています。4年ロックなので、4年後まで売れないのが残念です。
そんなこんなで原資的には増えていませんが、ガバナンストークンのveSAILの買い集めに必死になっていました。Full Sailが大きく成長すれば、大きな利益に繋がるためです。なお現在Full Sailは縮小傾向にあり、このままだと助からないかも……
残り資産:230万円(+30万円)
第8章 トレード再開。そして…ー2025年9月上旬
ただ、原資が中々大きくならない私は焦りを感じ、適当な理由をつけて禁忌を破ってしまいます。
その理由というのが……
BTCは価格変動要因が多すぎるから上か下かが読めません。また、多くのメジャーコインはBTCの価格に連動するので、こちらもまた価格が読めません。
でも、特有の動きをする銘柄なら、動きが読めるのでは...?
というものでした。当たり前すぎる話ですが、当時の私は脳がやられていました。
ふざけすぎでしょこのチャート
というのも、ちょっと前に、自分がよくLP運用でお世話になっていた、IKAトークンの価格が不自然に吊り上げられました。
IKA自体は将来性のあるプロジェクトで、トークンの時価総額もSUI銘柄では4位と、非常に大きいです。
それまでずっとSUIの価格にほぼピッタリ連動していましたが、この価格つり上げ以降IKAは固有の価格変動をするようになりました。
急に上がって元の値段に戻る。分かりやすい!
これなら、稼げるのでは…!
愚かな私は、IKAトークンが取引できるBitgetにすぐさま登録し、トレードを開始しました。
すると、順調に稼げました。IKAの価格はどんどん下がるので、ショートで利益が出ましたね
何だ簡単じゃん!と思った私は、さらにレバレッジを上げ、別の銘柄のトレードをし、大敗北を喫します。
🚨 HUGE NEWS FOR $BLUE!
— Suigma (@suigmatrix) September 9, 2025
Bluefin just proposed a quarterly buyback program starting Q4 2025, allocating 25% of net revenues to repurchase $BLUE, all sent to the DAO treasury.$BLUE bottom is in. pic.twitter.com/kwq3tTQKlE
またもや登場Bluefin。ここが発行する独自トークンのBlueは、10月にトークンをバイバックすることが決まりました。バイバックというのは、トークンの発行体がトークンを買い戻すことです。買い圧力が生まれるので、値段はだんだんと上がります。
発表があってからBlueトークンは急騰。さすがに頂点で買うのは怖かったので、少し下がったところでレバレッジをかけてポジションを組みました。
結果は大敗。1か月後には価格は大幅上昇していることを確信していた私はBlueを握りしめますが、ズルズル価格は下っていきます。下がっても強い信念で握りしめますが、結局底値で70万円ロスカットされました。
そのまま持てていたらその後数百万円の含み益だったんですけどね。長期的な見立ては間違っていませんでしたが、見事に底値ロスカットが入りました。
この辺りで私は、損切りラインに指値を置くようになりました。
その後のトレードは順調に進んでいき、SUIのレンディングサービス、NAVIが発行するNAVXの大波に乗って15万円ほど利益を出したり、SUIで有名なミームコインのHIPPOでも稼いだりしていました。
残り資産:170万円(-60万円)
第9章 終わりへ。FOMC&パウエル会見ー2025年9月中旬
2カ月前大やけどを負った、FOMCとパウエル議長の会見が9月18日に再びやってきます。
リアタイするためにアラームをつけましたが、会見が行われるのは午前3時で
次の日仕事もあるので無理に起きる必要もないかなと思い、IKAとHIPPOのロングに撤退用指値だけ敷いてその日は寝ました。
9月18日午前2時45分
アラームで目を覚ましました。アラームを切り忘れていたのです。
これが私に引導を渡すことになるとは、その時は思ってもいませんでした。
起きてしまっては仕方がないので、どうせならリアタイしよう!ということで
含み益状態のIKAとHIPPOのロングを1度解消して、FOMCのタイミングで動いた方に全ベットする作戦を立てました。
選んだ銘柄は、ミームコインのDOGEと、当初最も勢いのあったPUMPです。
午前3時がやってきました。会見開始...
グワっと下に下がったので、私は75倍レバレッジのPUMPショートを打ちます。しかし1分で価格は反発しプラスに。私もすかさずポジションをロングに反転させます。するとまた反落し今度は下へ...
1分で30万円が溶ける。損失を拡大させないためにポジションを反転させる。すぐに相場は逆に動き、画面の赤文字は赤文字のまま。時間が私を焦らせる。
脳が拒絶反応を起こしているのか、当時のことは鮮明に思い出せませんが、ロングとショートをがちゃがちゃやっていたら、入れた120万円が20万円になっていました。
はあ…。
ちなみにアラームで起きずにIKAとHIPPOをそのままロングしてたら、含み益がそこそこ出ていました。
そしてパウエル議長の会見も終わった後、ポジションを短期間でガチャガチャするのに反省した私は
1日だけ、仮想通貨から離れました。
残り資産:70万円(-100万円)
第10章 最後の大勝負ー2025年9月19日
残された資金は70万円。生活防衛資金として最低50万円は残すとして、残り使えるお金は後20万円のみ。もう一か八かです
2025年9月19日朝6時、私は最後の勝負に出ました。
選んだ銘柄はPUMP。地合いが強い日々が続いていて、バイバック等もあるのでまだまだ上がるだろうと思い、下がったところで75倍レバレッジ、ロングでポジションをオープン。
すぐにロングとショートを持ち替えてしまうクセを克服するため、その日は少し下がろうがロング一本で勝負することに決めました。もうただのギャンブルです。
午後18時、仕事が終わった私は携帯でBitgetを見ました。
PUMPの価格は大幅下落
あったはずのポジションは無くなり、Bitgetの残高には0という数字が刻まれていました。
約3ヵ月間、私の投資用資金は全てなくなりました。
残ったのは、数千円分のガス代トークンなどの搾りかす、そして初期に購入したアーロンチェアのみ。
その時は、1週間は食事が不味く感じたし、日中フラフラしましたし、仮想通貨のことを考えるたびに不快な気持ちになりました。そして家の中で何度も奇声を発していました。
1発逆転を夢見てトレードを続けてましたが、結果は悲惨なものでした。
でももう失ったお金は戻ってきません。
幸い、借金までは背負っていません。強制決済(ロスカット)の仕組みに助けられました。
さて、当時に比べたら心も落ち着いたためこうして記事を書いていますが
今思えば、私のトレードは感情に振り回されすぎでした。何度か負けても、1度大勝ち出来ればいいの精神で高レバレッジトレードをしていましたが、それだけで勝てるなら苦労はしないです。
最後の勝負で勝っていたとしても、遅かれ早かれ全資金を失うことになっていたと思います。
残り資産:50万円(-20万円)
第11章 私のこれからについて
ひとまず私は、今後もう仮想通貨を短期トレード目的で高レバポジションを持たないことを心に誓いました。まあ、これで誓ったの3回目ぐらいなんですけど……今回はさすがに反省しています。
そして、今回は投資用資金を全て失ったので仮想通貨からは退場ということになりましたが
9月分の給与からひり出した10万円で、再入場しました。
今回私が失敗したのはトレードで欲をかいたのが最大の要因で、LP運用なら安定して利益が出せていました。
そのため今後は、トレードは行わずLP運用でコツコツ資金を増やしていこうと思います。トレードみたいな一撃大勝ちみたいなのはありませんが。
自分の得意な分野で戦おう
初めの方でも言いましたが、仮想通貨にはたくさんの稼ぎ方があるので
無理に苦手な領域で戦わず、自分の得意な方法で勝負するのが良いでしょう。
1発逆転を夢見るのは良いですが、欲をかいた先に、私のような結末が待っている可能性もあるということを、この記事を読んだ皆さんは忘れないでください。
私は独身で借金もないので、資産の9割を失っても死にはしませんが
リスクを取った結果、取り返しのつかない事態になった人も多くいます。
そしてそういう人ほど表に出てきにくいです。死人に口なし
仮想通貨で億り人を目指す方は多いですが
勝負に出るなら、常に最悪を想定し全損しても死なない程度のお金で勝負しましょう。
お金は大事です。自分の人生設計と照らし合わせて、適切な投資を行いましょう。失ってからでは遅いのです。
税金の心配をする前に、まずは自分の口座残高を心配してください。
最後に、投資の神様ウォーレン・バフェットの有名な格言で締めようと思います。
「投資の第1ルールは、絶対に損をしないこと。 第2ルールは、第1ルールを忘れないこと」
この記事で、1人でも仮想通貨で破産する人を減らせたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。



面白かったです!ありがとうございました。 ギャンブルはしない主義なのですが文章が面白くつい最後まで読んでしまいました。 やっぱりそう簡単にはお金は増やせないのですね… 頑張ってください。応援しております。
ハイレバガチャガチャの投機を楽しんでませんか? 楽しんでる内はバフェットの言葉を借りたところで身に付きませんし同じような失敗をすると思います。
色々と取引のあるあるですな 指標トレードは基本的に両面焼きしてくるので焦ると全被弾して死にますよね そしてFX戦士くるみちゃんを見ると完成度の高さに感動する
投資というより投機、ギャンブラーですね。ハイレバでガチャガチャやってて負けてる。暗号資産だから負けたとかではなくて投資スタイルそのものが問題だと思います。仮にこれがFXや株でも同じようにして溶かしてる