鹿角市の大湯小学校の創立150周年記念式典があり、伝統を引き継ぎ、より良い学校にしていくことを誓い合っていました。
学校と市によりますと、大湯小学校は明治8年に地元の人の家で、教員1人と児童10人あまりで開校し、その後、中通、関上、箒畑(ほうきばた)、扇ノ平(おうぎのたい)、止滝(とまりだき)、それに大清水に分教場が設置されました。
昭和に入ると、十和田湖の観光の発展とともに児童が増えましたが、その後少子化により縮小し、平成20年に中滝小学校と、31年に草木小学校とそれぞれ統合しました。
地域の魅力でもある温泉、リンゴ、大湯環状列石、大湯大太鼓などが長年、体験学習やクラブ活動などをとおし児童たちに親しまれています。
11日、学校で創立150周年記念式典が開かれ、全校児童88人と教職員、PTA、元教員などが出席しました。
記念事業実行委員会の安保哲也委員長(47)は、「1世紀半にわたり歩んでこられたのは、教育を支えた先人、保護者、地域の皆さんの支援、協力のたまものです。節目を新たな出発点とし、地域と学校が一体となって歩みを進めていく」と述べました。
児童たちがステージに上がり「呼びかけ」を行い、「伝統を引き継ぎ、より良い学校にしていくために、みんなで心を一つにして力強く歩んでいきます」などと声をそろえました。
また金田一晃宏(あきひろ)校長は児童たちに対し、「大湯にはいろいろな宝物があり、その良さを知り、大切に思ってくれている皆さんが、大湯の一番の宝物です」と呼びかけるとともに、「子どもたちがさらに高まっていくことに期待します」と述べました。
出席していた、自身も卒業生という児童の父親は、「子どもの数がどんどん減っていますが、大湯の良さ、大湯小学校の良さを子どもたちが感じながら、のびのびと成長してほしい」と話していました。

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