ラバー衣装で楽しむためのTIPS集
はじめに
「ラバーに興味があるけど、WEB上ではなかなか情報が見つからない」
その通りで、ラバーの情報はほとんどまとめられていません(いろいろ事情はありますが)。その結果、誤った扱いで破損したり、初心者が購入の際に誤った情報をもとに購入したため損をするなども散見されます。
それらを防止するためにも情報整理をしたい思い、ラバー好きの有志によりこの情報をまとめ、公開するに至りました。(初公開は2024年5月ですが、一部状況が変わったので改定あり)
お金のかかる趣味だからこそ「目指したい人や姿」を夢見て、
「調べるワクワク」を感じながら、楽しんでもらいたいと願って公開します。情報整理にあたり、協力・ご意見を頂いた多くの方に感謝を申し上げます。また、ラバーに関するコンテンツの多くが古いか存在しない為、有志の協力を得て、より快適で良いラバー体験をしてもらうべく、様々な知見や情報を整理してみました。なお、体験をもとにした主観的な意見が含まれていますので、ご理解の上一読ください。
記載がない、初心者の方でいろいろ聞いてみたい、相談したいという方は、
代表窓口であるリンリン(https://twitter.com/rinrin_rubber)にXにてDMください。自分で調べてみたい方は、少し情報は古くなりますが纏まっている下記を参照してください。
https://www.fetish-style.info/
また、各項目については深堀記事を出していく予定です。
~~ 目次~~
★ラバーを「知る」
→ラバーのスタイル
→ラバーの特性を活かした衣装
→ラバーの着用と留意点
→ラバーの色と留意点
→ラバーの厚さについて
★ラバーを「買う」
→ラバー製品の購入について
→ラバーのサイズと選び方
★ラバーを「楽しむ」
→ラバー好きな人と交流する
→ラバーの魅力を引き出す光沢材
→ラバーとアレルギー
→ラバーの長時間着用についての注意
→ラバーの保管とケアについて
→ラバーの破損と修理について
★ラバーを「知る」
〇ラバーのスタイル
様々なスタイルがありますので、自分の「やってみたい!」を探してみてください。
単一ではなく組み合わせるケースも多いので、あくまで参考程度と思ってください。
A:ファッション
→衣装としてラバーを楽しむスタイルです。性との結びつきが弱めで、着飾るマテリアルとしてのラバー衣装と言えます。
※メイド服・ナース・シスター・パーカーやスカート、フリルなど多岐にわたる
https://x.com/rinrin_rubber/status/1786623305983947127
B:コスプレ
→エヴァのプラグスーツ・ガンツのガンツスーツ等、コスプレとして楽しむスタイルです。ラバーと親和性が高いアニメ・漫画に登場したぴっちりした衣装が多い
C:ドール
→着ぐるみのお面を装着し、まるで人形のように着飾るスタイルです。
お面自体はラバーでないことが多いですが、ラバーと組みあわせる方は多くいます。
アニメや漫画のキャラクタ―のお面や、黒い娘ちゃんというお面など、種類も豊富で、フィメールマスク(女性顔)もこれに含むと考える
D:アニマル・ケモナー
→一緒にしてもいいか悩むほど、広義な意味での「動物」系。
とても造詣が深いジャンルなので興味があれば調べてみて欲しい。
インフレータブルと親和性が高く、ラバーで表現してる人も多い。
E:ヘヴィーラバー
→重いという意味ではなく(実際ちょっと重いけど)重厚という意味のヘヴィ。
呼吸もラバーに触れるようなトータルエンクロージャー(完全に体を覆う)が特徴的。
その状態でコルセット・ハーネス・ガスマスクなど仰々しいのが魅力的。
F:プレイ用
→ヒトイヌ・バキュームベッド・バキュームサックなど主にプレイ用が多い。
着るというより入る、拘束される、という目的のためにラバーを使うという感じ。
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別軸:性別変化(女装・男装・ふたなり)
→上記ジャンルと掛け合わせされる属性的要素。
ラバーによる性別の中庸化(ニュートラル)を利用した楽しみ方の一つ。
男性なら胸をいれて尻を大きくする、女性の場合は男装をするなど。
別軸:リキッドラテックスによるラバー化
→特殊メイク用の下地材と知られるもの。
フェイスペイントの製品もリキッドラテックスのものがある。
体に塗って楽しむジャンルだが、ラバー界隈ではマイナー、ウェット&メッシーのジャンルに近い。
体・型に塗って作る時は、厚塗り厳禁。薄く塗り、乾くのを待ってから塗り重ねること。
自作の際にも利用され、ジッパーの芯材への利用など異種素材に塗り、接着力を高めるために使われる。
塗った面同士はかなり張り付きやすいため、最後はベビーパウダー、シリコンオイルで保護すること。着色料にもよると思うが、リキラテ造形物は高温や湿気などには特に弱い。
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いろいろなスタイルはあります!
お互いを認め合い、場所を考慮して着用する、を意識してください。
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〇ラバーの特性を活かした衣装
ラバーの伸縮性と空気や水を通さない性質から、膨らませる・しぼませるということができる。ただし、双方とも顔面部に関係する場合は呼吸・耳への圧力などに留意することが多いので、経験者に相談することを強く推奨する。
・インフレータブル:
→空気を入れることで風船のように膨らませたラバーの状態を示す。尻尾や角などを作るのに利用されるケースが多い。また、膨らませることで内側を圧迫するという使われ方もする。膨らませたアニマルタイプのスーツや、ふわふわ工房さんの人喰いソファーなどが代表的かも。
※後述するバキュームと同じで、身動きや空気の気道が圧迫されるので注意が必要。
・バキューム:
→空気を吸うことで真空状態を作り収縮させたラバーの状態を示す。
密着をさせることでよりラバーが張り付く感触を楽しめる。
代表的なのはバキュームベッドで、2枚のラバーシートの間に人間を入れて、空気を抜いた状態を保持出来る形で楽しめる。
※身体的負荷が大きい点や、身動きを取ることはほぼ不可能になるので注意が必要。
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〇ラバーの着用と留意点
ラバーを長く着用してもらうためにも、気にかけて欲しい点を記載しています。
・手で触ってもつるつるするくらいに、内側をグロスする
ラバーは素材として摩擦係数が高いため、そのままだと肌に引っ掛かります。
そこで、beGLOSS・Vivishineなどのグロスをラバーの内側(特に手・あし・脇・股間・背中など稼働がしやすい部分)に十分に使い、滑らかにしておくことが重要です。
ここでケチケチすると、ぴったり採寸したラバーでもテンションがかかり破損につながる場合があるので、慣れるまでは気持ち多めにドバっと行きましょう。
なお、この際に植物油や植物由来の物はラバーと相性が悪い物があり、最悪破損の可能性が有るので、利用実績が多い商品以外は利用しないことを強く推奨します。
ここではbeGLOSSを事例として紹介しますが、類似の商品でも同じような形となります。
beGLOSSは3色(赤・青・黄)があり、着る際に利用するのは青となります。
実際にやってる方の意見だと
1.beGLOSSの青いスプレーをラバーの内側に吹いた後、軽く水を体につけて滑る状態で着る。
2.シャワーでサッと身体なりゴムの内側を濡らして、青beGLOSSをラバーの内側に塗って着る。
3.beGLOSSのボトルをラバーの内側に十分垂らし、手などを使ってもみほぐして(オイルを伸ばして)潤滑にして着る
4.背中と肩、腰とか手が届きにくいとこも内側にグロス塗るのも破けない大事ポイント
という感じで、整理すると
・可能であれば体、ラバーを水でぬらす
・ラバーの内側をグロスする
・爪を立てないようにシワをなくしながらたくし上げて着る
という感じです。
ただ、後述するパウダーの場合は水洗いするとパウダーの効果がなくなるので注意です。
※スプレーは手軽ですが、初心者の場合はドバドバした方が確実ですので、ボトルタイプの方が楽です。
※補足:グロスの代用品としてのベビーパウダー
グロスが無い場合、薬局などで販売しているベビーパウダー(シッカロール)をラバーの内側に満遍なくまぶすことでラバー独特の引っ掛かりがなくなり、容易に着ることができます。
ただ、シッカロールは汗などで流れ出てしまい、長時間着用するとラバーが貼りつき、それが原因でラバーが引っ掛かるようになりテンションがかかり裂ける、という事例もありますのでその点に留意して使用・着用をしてください。
※補足:クロリネーション加工
ラバーの内側をつるつるに加工し、グロス等をしなくても素早く着用できるようにしたクロリネーション加工というものがあります。ラバー着用という観点ではとても有意義ですが修理が難しいのが難点です(修理方法については修理の項目を参照)
・着方について
作法的なものはありませんが、着るのを楽にする方法を皆さんから集めました。
1.広げてある程度持ち上げて、シワを手の平を使ってたくし上げていく。
2.指を引っ掛けて引っ張らない、特に貼り合わせの箇所は股下や脇の下に空間が出来るなら、たくし上げが十分じゃないからしっかりと上げましょう
3.重要な点→爪は立てないとか、つっぱって気持ち悪かったら気直さないとテンションがかかって破ける。
4.着る順番は着れれば何でも良い。
参考になれば幸いです。
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※補足:beGLOSSについて
赤・青・黄と3色あり、こちらの使い方などについては後述の下記項目をご覧ください。
→〇ラバーの魅力を引き出す光沢材
〇ラバーの色と留意点
・色、いろいろ
黒と赤のイメージが強いラバーですが、実は多彩な色・柄・模様のラバーが用意されています。日本の場合、自国でラバー既製品を作っているところがほぼない状況となり、結果的に売れ筋となる黒と赤が多くなってしまうというのが現状です。
カラフルなラバーを楽しむのであれば、海外メーカーに色指定でオーダー、Kurage(後述)にオーダー、自作などを選択する必要があります。
色の参考 https://foryourpleasure.jp/pages/4d-color
余談ですが、シートはメーカーによって特徴があります。
初心者の方は気にかける必要はありませんが、差があると言う事だけ覚えておくと良いと思います。
シートメーカーとして代表的なのは
ラディカルラバー https://radicalrubber.co.uk/
4Dラバー https://www.fourdrubber.com/
・色によっては色移りが起きる
暖色系のラバー(白・黄色・オレンジなど)は、寒色系(青など)や黒のラバーや装飾品と合わせると、接触やこすれで色移りすることがあります。
例えば、赤と黒を接触させると、エナメルのように黒が赤に移ります。
撮影時に目立つ事はない程度ですが、異なる色で遊ぶ・保管する場合は留意したほうが良いでしょう。
※ピンク系は黒以外に触れるとピンクが他のラバーに映ります。
(ピンク+白→白にピンクが!)
・異種素材によっては変形(不可逆も含め)が起きる
ラバーと相性が悪い素材、液体がいくつか存在します。
1.軟質シリコン系のグッズ(オナホ・ディルドなど)
ブリーチなど軟度に影響する物質・液体などがラバーに接触すると、ラバーがそれに反応して変形を起こします。例えば、ラバーの上に凸凹のシリコン系アイテムを置いて放置すると、凸凹がラバーに転写される感じになります。
2.着用後放置もよくない
皮脂がついた状態で放置してもフニフニしてしまうため、利用した後に洗い流すようにしておくと長持ちするでしょう。ラバーなので柑橘系もよくないといわれますが、一部有志による実験でレモンは大丈夫だったという報告もあり、有識者がいたら情報を求む。
仮に溶解したり変形した場合、放置することで多少戻ることもありますが…戻ることは期待しない方が良いでしょう。
3.金属系素材による変色
一部のシートは金属との相性が悪く、接触しただけで変色を起こすものがあります。
素材とシート(色)の組み合わせが多いため、ここに記載するのは難しいですが例えば
→白系は金属と相性が悪く触れただけで変色するものもあります
→青系も金属と相性が悪いので、白が混ざるものは留意すべきでしょう
となりますので、色移りして目立つラバーは、収納時に金属部分を包んだり衣装カバー等をかけておいた方が良いでしょう。
※その他、失敗談などがあれば共有いただければ幸いです。
〇ラバーの厚さについて
ラバーは厚さによって値段が大きく変わります。
初心者の方であれば、おススメは価格と耐久性のバランスが良い0.33~0.4ですが、厚さを明記していないものも多いのでそこは価格と相談となります(要販売元サイト)
・0.25
非常に薄い為、伸びが良く貼りつきも強くなります。
ネックエントリータイプのキャットスーツや、リブレスマスクなどに良く利用される。
一方で引っ掛けた場合に、破損する可能性が高まります。
・0.33~0.5
非常に多くの用途で使われる厚さ。
大半の製品が特に記載が無ければこの厚さだと思ってもよい。
貼りつき、伸び、耐久性のバランスが最も良い。
価格も考えるなら0.33〜0.4を強く推奨。
・0.8~
厚みがあり伸びにくくなるので、密着感は失われるが剛性が出る。どちらかというと板に押し付けられる感じ(圧迫感?)
固さを表現する部分や、コルセット(大体1㎜〜2㎜)に利用される。ラバーキャットや衣装で選択した場合、厚さがあればあるほど動けなくなる。
★ラバーを「買う」
〇ラバー製品の購入について
日本でラバーを楽しむ場合基本的には「輸入」「国産」「自作」の3つの選択です。
輸入は個人輸入・輸入業者の二択で、国産は工房への依頼となります。
どの選択肢を選ぶのも自由ですが、安い買い物ではないため自己判断が重要となります。
特に金額面において海外輸入品は為替の影響を受けやすいです。
現在はネットでオーダー・ネットで決済がしやすい時代なので、採寸をして自分サイズの希望の品をオーダーしたほうが満足度が激烈高いです。
1.海外メーカーで購入
メーカーといっても数多くあり、ウェアを中心に扱うところから、洋服やアクセサリを中心に扱うところ等、多岐にわたる。作りたいイメージを参考に購入をすると良い。
・ForFun https://www.forfun.store/
ラバ―ウェアを中心に、ペットスーツなども扱うタイ(バンコク)のショップ。キャットスーツ等が4.5万円(5月21日時点)、ペットスーツも6万程度と安い。送料無料の敷居が低く、日本円での支払いも可能なのも強い。
サイズは後ほど紹介する文章を見ながら選んでくれればほぼ間違いはないはず。
コミュニケーションが英語になることがあるが、DeepLを使えば翻訳の心配はない。
初心者でも安心して購入できる価格と品質と言える。
補足:サイズ表 https://www.forfun.store/image/catalog/option/size/latexsizebodysuit.jpg
・Libidex https://libidex.com/
イギリスを拠点とするラバーウェアやフェティッシュウェアのブランド。
老舗メーカーゆえに王道ラインナップが多いのが魅力。
セールもしてるのでセール時にオーダーするのが良い。
・SIMON.O https://www.simon-o.com/
オーストリアを拠点とするラバーウェアやフェティッシュウェアのブランド。
独自のスタイルやデザインが特徴。
・latexcatfish https://www.latexcatfish.com/
中国を拠点とするラバーウェアの製造および販売会社。
比較的低価格帯なのが魅力的なブランド。
だいたい2万円~3万円でキャットスーツが完成するが、基本的にはサイズ指定タイプなので体系次第では破損率が上がる。
・fantasticrubber https://www.fantasticrubber.de
ドイツを拠点とするラバーウェアブランド。
高品質なラバーキャットスーツを専門に製造しています。
※KingsFordさんが採寸・代理輸入をしている(https://twitter.com/rjtt16l)
・latex.moscow http://latex.moscow/
ロシアのモスクワに拠点を置くラバーウェアブランド。
豊富な色の扱いは魅力だが、現状だとオーダーがしづらい。
・blackstyle https://www.blackstyle.de/
ドイツに拠点を置くラバーウェアやフェティッシュウェアの専門店。
幅広いラインナップとデザインが特徴的
・HWDesign https://www.hwdesignshop.com/
ヘビーラバリスト御用達ともいえるラバ―クラフト最高峰の一つ。
最高品質のコルセットを取り扱い、世界中からオーダーが集まる名店。
※代理輸入を北見えり(https://twitter.com/eri_kitami)が相談を受け付けている
・レディールーシー https://ladylucie.com/
・House of harlot https://www.houseofharlot.com/
両者とも妖艶な衣装をコンセプトにラバーで様々な衣装を取り扱うブランド
・アツコクドウ https://atsukokudo.com/JP/Simple-Shop/
高品質で繊細なフリルを軸とした衣装を販売するブランド
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選択肢は多いですが、見るだけでもやりたいビジョンが浮かぶかもしれません。
また、外国語が苦手な方はDeepLの翻訳使いながらやれば簡単です。
※サイズ表が国によって違うため注意が必要です
※送料や価格は為替や世界情勢の影響を受けやすいです。
※キャットスーツのようにサイズが重要な物の場合、下記のオーダーを推奨します。
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2.国内工房に直接オーダー
★為替もあり、日本在住なら強く推奨
・Kurage https://www.kurage.tokyo/
オーダーで採寸して作成+アフターケアも大体してくれるのが特徴。
お気に入りのデザインや完璧なフィット感を狙いたいならここ一択。
ただし、作成完了までの時間は長め。
ワークショップも定期的に開催されており、修理や自作をするのであれば基礎講座を受講してみることがおススメ。
体型変化が起きても調整してくれるのも強み。
https://kurage.style/collections/workshop
3.国内で輸入された商品を購入する
前述の海外メーカーから輸入したものを販売するセレクトショップ的な立ち位置
・https://st-felair.com/ (オンラインのみ)
・https://foryourpleasure.jp/ (店舗あり)
・https://alt-fetish.shop/ (店舗あり)
※ここに掲載しているのは一部のお店のみ
セレクトショップな為、一点ものであったりと品数は限定的になりがち。
また、利益を多くのせている店舗もあり、あらかじめ1・2で調べてから買うのが良い。
※実店舗があるショップも点在し、状態の良しあしが見える人と一緒に行くのを推奨。
※直接店舗で試着できるところもあるが、試着しても買う必要はない。
4.国内オークションや個人売買で中古品を購入
ヤフオク・メルカリなどで中古品を買うという方法。
状態が確認しづらいし、安かったとしても初心者には全くおススメができない。
5.自作する
既製品にないものが作れるが、難易度は高い。
前述のKurageでラバーシートの販売・作り方のワークショップを実施している。
型紙についてはコスプレ衣装のものが流用できるので実は敷居は低い。
〇ラバーのサイズと選び方
海外メーカーが多い弊害で、初めての人が既製品を購入する場合に自分の体系にあったものを購入する場合、下記のいずれかの方法があります
1.オーダーメイドの為の採寸会に参加して採寸→作成してもらう
有志の方や、一部のショップにて採寸したうえでメーカーオーダーをしてくれるお店があります。
2.試着してみる
一部の店舗では試着をさせてくれるところがあります。試着したうえで価格に納得感があれば購入する、もしくはサイズを覚えて自分でオーダーするという方法があります。
3.フルオーダーをして作る
Kurageや一部のラバーを作っている方は、採寸したうえで自分に合った衣装を作っています。日本であれば、金額感・品質ともにKurageでオーダーが最適の選択肢、という意見で一致しています。
4.サイズ表を見ながらオーダー
各メーカーのサイズ表(微妙に各社異なる)を、メンズ・レディスの双方を見ながら購入することとなります。
ラバーの特性上伸びるので、どこを調整したらいいのか悩むと思いますが、アドバイスを集約すると
・0.4㎜で大体10%程度の伸びが起きるので多少小さいサイズでも着れる。
→撮影映えを狙うならばワンサイズ小さいピチピチサイズ。(グロスしないと裂ける)
→プレイ用なら採寸通りのぴったりサイズ(動きによる裂けに強い)
・横幅は結構伸びるが、肩~股下のサイズは伸びにくいので最も重要視してほしい。
を前提として
・メンズは丸太体系、レディスはボンキュッボン体系。
→やせ型体系の場合はレディスを選ぶのもアリ
・標準体型の人はバストを優先して合わせる
→肩幅があってないと脇の下に負荷がかかり裂けやすい
・おなかぽっちゃりタイプはウエストの伸びを考慮して購入すると良い
→この体系の場合は、正直フルオーダーしたほうが満足できます
★ラバーを「楽しむ」
〇ラバー好きな人と交流!情報交換ができるお店やイベント
購入の際、初心者の場合は自分自身で判断できないケースが多いと思います。
そこで、下記に掲載する場所を訪ねて、有識者や経験者に聞いてみてください。
※「売却側の意図が介入しないで、独自の判断を醸造できる空間」を選んでいます。
★Event(大規模イベント)
・デパートメントH
東京鶯谷で毎月第一土曜日の深夜開催されるイベント。
ゴムだけではなく、様々な性に関連するジャンルが集まる東京のカオスイベント。
ゴム好きも集まるが、初めましての方も多いためXの知り合いと一緒に行くと良い。
・ぴたけっと https://pitaket.com/
東京で開催される、ぴったり系フェチ作品中心のオールジャンル同人誌即売会。
漫画から写真集、実物の物販まで幅広い。
ゴム好きの同人作家さん等とお話しできる良い機会がつくれる。
・トーチャーガーデン東京 http://torturegarden.tokyo/
東京で開催される、フェティッシュイベント。
1990年にイギリス/ロンドンでスタートした老舗フェティッシュパーティの日本版。
ラバーだけではなく、様々なフェティッシュが入り乱れる素敵空間。
※イベントや店舗はほかにもあります
〇ラバーの魅力を引き出す光沢材
ラバーというとあの妖艶ともいえる独特の光沢が魅力です。
ただ、ラバーはそのままだと光沢を放ちませんので、表面に光沢をもたせるようにする必要があります。
これを「グロスする(磨く)」と言います。
グロスするための道具として世界的にメジャーなのブランドはbeGLOSS(https://begloss.shop/ )で、多くの世界のラバー好きに利用されているブランドです。
※日本ではKurageが日本の販売代理店で、直接購入も可能です。
使い方は簡単で、適量をラバーにたらし、それを布で伸ばしていくだけです。
シリコン系の光沢材なので、非常に伸びますし、同時にラバーの表面をコーティングして光を反射するようになります。また、このコーティングによりラバー同士の貼りつきを回避し、結果的に長持ちさせる形にもなります。
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補足:ボトルの色の違い(beGLOSS)
いくつかご質問がありましたので、補足の為に記載をいたします。
ラベルが赤・青・黄の3色ありそれぞれ利用用途は下記が推奨されています
・赤(Perfect Shine):ラバー表面に塗り、光沢を出すためのもの
・青(EasyGlide):ラバー内側に塗り、着用を容易にするもの
・黄(Special Wash Latex):青い液体。利用後の洗濯用
※使い方はボトルのQRコードを読み取ることでも閲覧可能です
※参考URL:https://ja.begloss.academy/
※赤青両方必要なの?とおもうかもしれませんが、初めての方は青だけ購入して表面の光沢の代用とすることも可能なのでそちらでも良いかもしれません。
補足:ボトルとスプレーについて
ボトルとスプレーの2種類存在しますが、ボトルはスプレータイプの詰め替用ではありません。ドバドバーっとやるため、と思っていただければと思います。
詳しい使い方は、公式サイトの方に説明があるのでそちらをご覧ください。
https://begloss.jp/latex/perfect-shine.html
〇ラバーとアレルギー
ラバーアレルギーとは、天然ゴムに含まれるラテックスタンパク質がアレルゲンとなり、皮膚や粘膜から入ることによって引き起こされるアレルギー反応です。体質によってはアレルギー反応が出ることがあります。
アレルギー反応が起きた場合、皮膚と天然ゴムが接触した面に、赤み、かゆみ、じんましんなどの皮膚障害が現れます。また、まれに呼吸困難、血圧低下、意識障害などのアナフィラキシーショックを引き起こすこともありますので、ラバーによるこれらの反応が起きた場合は利用をしないようにしてください。
なお、一般的なラバーウェアは医療用ラバーと呼ばれるシートが利用されていますが、一部の国の製品・廉価な製品の場合は粗悪なシートが使われている場合があり、注意が必要です。
また、ケア用品や光沢を出す光沢材としてシリコン系の物を使います。
シリコンはアレルギーが起きにくい化学物質ですが、これらに反応するケースもありますので、アレルギー反応が起きるようであれば検査をする用お願いします。
〇ラバーの長時間着用についての注意
ラバーはその材質の特性上通気性が無く、肌に密着します。
そのため、長時間着用をすると肌に張り付き、皮膚が弱い方などの場合は肌荒れなどが起きる可能性が高まります。
また、熱がこもりやすく多汗状態となる為、水分補給と熱中症に対しても注意が必要です。
経験上6時間程度であれば問題はおきませんが、それを超えるような時間の場合は注意をしておいてほしいと思います。
※長時間でも可能なラバー素材もあるようで、現在調査中です。
〇ラバーの保管とケアについて
★ラバーの洗濯
洗い方は人それぞれなのですが、私の場合は下記でやっています
匂いや汚れが気になる場合は、一度グロスを落とすつもりで石鹸などで手洗いをし、水で流した後、beGloss を利用して再度洗って乾かします。
この際、石鹸などで洗って放置するとラバー同士がくっついたりして破損の原因になるので、再グロスまでがセットと考えてもらった方が良いです。
また、洗った後はしっかり水気をとることが大事です。
★ラバーの保管方法
ラバーは湿度に弱く、湿度が高い場所で保管・放置をすると下記の状態が起きます。
・内側からカビる(黒だとわかりづらいが匂いが変わる。白・透明はわかりやすい)
・加水分解(とけてドロドロになる)
上記が起きた場合はすでに手遅れ…ですので、基本的には下記
1.乾燥状態を意識する(水洗いなどした場合は水分を極力ふき取るなど)
2.湿度の高い場所での保管は避ける(窓際とか)
3.保管のためにグロス(シリコン系のコーティング剤を利用)を適度にしておく(浸さない・完全に密封しない)
を守る必要があります。
また、同時に「極度の乾燥、太陽が当たり続ける」と劣化していきますので、上記の3つに加えて
4.直射日光が当たるところに保管しない
5.乾燥しすぎる状態は回避する
の二つが注意点となります。
※紫外線による劣化はないとの実験結果もありますが、グロスしていない状態で日が当たる場所放置をする事は回避したほうが良いでしょう。
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長ったらしく書きましたが、簡潔に書けば
A:湿度が低いところで補完する
B:暗所で管理する
C:適度のグロスしておく
D: 完全密封はしない
を守れば長持ちすると思います。
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※保管方法としてベビーパウダーをつけて収納というのもありますが、この場合は長期間保管には向かず、溶けたという報告もありますので、グロスして乾燥させて密封せず収納が理想ではと考えます。
★ラバーとハンガー
ラバーのキャットスーツ等大きい衣装を補完するときはハンガーを利用します。
その際
・幅広いハンガーを使う(細い、狭い物は重さも影響し破損が起きる)
・プラスチック製を推奨(スチールや真鍮は、加水分解のようにとける)
に注意しましょう。
〇ラバーの破損と修理について
後日別途公開予定ですがとりあえず
・市販のラバー用接着剤はやめましょう(汚く修理された上にすぐ壊れます)
・Kurageの接着剤の方が良いです
(完全に密封できないものは乾燥・揮発して使えなくなります)
・接着面のラバー側のシリコンを完全に落とす(キレイキレイ泡ハンドソープとか良い)
※シリコンが少しでも残ると接着ができません。
・修理用のパーツを用意し、接着面の両方をクリーナーできれいにする
・乾燥したら接着面に接着剤を塗り十分乾燥させる
・乾燥したら貼り合わせる
でOK
※完全に変わると、シワが取れて元の状態になります
→つまり、乾燥する前に貼るとシワが出ます
※修理用パーツの四隅は丸くしておくと剝がれにくいです
※クリーナーは乾燥が早いので、私用中もこまめに蓋をしましょう
※接着剤が乾燥してしまった場合は、クリーナーで溶解すれば再利用可能
★補足:クロリネーション加工をしたラバーの修理
ラバーの内側をつるつるに加工し、グロス等をしなくても素早く着用できるようにしたクロリネーション加工はラバー着用という観点ではとても有意義ですが普通の方法では接着できず、修理ができません。
そのため、修理をする際は破損部分を紙やすりなどで軽く削り加工を取り除きます。
その状態であれば修理が可能となります。
本コンテンツに関する注意事項
本コンテンツは主観的意見の統合として作られている為、PRを含みません。
そのため、ショップの情報は詳しく記載しません。追加・修正希望、本コンテンツを利用されたい場合は代表までご連絡ください。
無断な二次利用・転載・一部改変による利用は禁止とします。
(2025・9月1日 代表者:リンリン(https://twitter.com/rinrin_rubber)文責・改訂)


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