「モーニングショー」が謝罪 自民女性議員めぐるインタビュー映像再使用で公式サイトに見解示す
テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)は16日までに公式サイトで、今月13日の放送内容に関して謝罪するコメントを発表した。 【写真】「モーニングショー」が謝罪した自民女性議員 公明党が連立政権を離脱したニュースに関連して放送した、外務政務官を務める自民党の英利アルフィヤ衆議議員のインタビュー映像について、別の番組で1度放送された後、「真意が伝わらなかった」との指摘を受け再び使用する放送を控えるよう要請が局側にあったにもかかわらず、再び放送したことを受けたもの。 英利氏は放送翌日の11日に自身のX(旧ツイッター)で、自身の伝えたかった真意をつづっていた。13日にもあらためて真意を記した上で、再びインタビュー映像の一部が放送されたことに抗議する内容の主張を記載していた。 番組は14日、「10月13日の当番組において、『自公連立が幕を閉じ、自民党議員に危機感が生じている』というニュースを放送しました。その際、10日にテレビ朝日の別番組で取材・放送した自民党英利アルフィヤ衆議院議員のインタビューを改めて使用しました。このインタビューについては、同議員側から『10日の放送では真意が伝わらなかった』というご指摘を受け、社内では再使用を控えることにしていました。しかし、その連絡が徹底されていませんでした。また、当番組も同議員側に取材を申し込む過程で同様のご指摘を伺っていましたが、受け止めが不十分で、再使用は問題ないと判断してしまいました」とした上で、「英利アルフィヤ議員ならびに関係者の皆さまにお詫び申し上げます」と謝罪した。 英利氏は11日のXに、「【公明党の連立離脱および報道ステーションでの報道について】」と題して、同番組のインタビューに応じ、放送された内容について「違和感」を表明。インタビューについて、「『今回の連立解消が次の選挙にどう影響するか』についても繰り返し問われました。私は、自身の選挙の有利・不利といった話以前に、今回の連立解消がわが国の今後の政権運営と一貫性のある政策施行にどう影響するのかを優先して考えるべきであると述べました」とした上で、「しかしながら、私の発言が『公明党の支援がなければ当選できないから不安を感じている』といった趣旨で伝えられたことは、極めて心外です」とした上で「私が申し上げたかったのは、『公明党がいなければ選挙に勝てない』のではなく、『自民党が変わらなければ選挙に勝てない』『有権者に寄り添う政策を打ち出さなければ、信頼を得ることはできない』ということです」と訴えていた。 13日の投稿では、「テレビ朝日様にはこれまでも懸念をお伝えし、ディレクターの方からはお詫びもいただいておりました。しかし今朝の『モーニングショー』でも、同じ発言の一部だけが繰り返し使われ、信頼関係を損なう結果となったことは誠に残念です」とした上で、「番組からの取材は事前にお断りしておりました」と明かした。 その上で、「モーニングショー」で放送された内容について「『公明党の支援がなければ当選できないため不安を感じている』といった印象を与えるものでしたが、それは私の真意ではありません」とつづった。自身の訴えたかった真意を詳細に記した11日の投稿を引用しながら「公明党の連立離脱やこれに関連する報道についての考えは、恐れ入りますが、改めて以下をご確認ください」とも記した。