研究現場のリアル
「非常勤講師は使い捨て」 雇い止め経て同じ講義担当
毎日新聞
2025/10/16 東京朝刊
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<くらしナビ・社会保障>
「先生の科目が終了することになりましたが、これまで本学の教育にひとかたならぬご協力をいただきましたことに対し、厚く御礼申し上げます」。東京造形大で非常勤講師を務めていた松本順子さん(65)は、そのあっさりとした文面を前に、怒りとむなしさで頭がいっぱいになった。2023年2月下旬、次年度の契約はないことを知らせる通知書と、冒頭の言葉が書かれた学長からの書面が届いた。
松本さんは大学で、新入生や留学生への日本語表現に関する講義を12年間担当。1年更新の有期雇用契約を繰り返してきた。
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