【競馬】牝馬最終戦、いよいよ始まるので各馬の血統分析。でも、春と同じく買える馬があんまりいない。あと日本競馬の深刻な馬場施策の大失敗と、レベル低下をどう考えていくか【秋華賞2025】
難しいね。
全然関係ないのですけど、もう10月も半ばだというのに、30度近くもある地域があるとか。本当に、秋っていう季節が無くなりましたよね。去年も確かそうだったのですけど、このダラ~っと続く暑さが終わった後、一気に寒くなったんですよ。寒暖差で体がおかしくなりそうになったの覚えていますし、今年もそうなのかなーと思うと本当に面倒ですよね。朝と夜の寒暖差も激しくて、暖かくしたらいいのか今までのままで良いのかもよくわからないですし。気づいたら、毎日布団を蹴り飛ばしているので多分暑いんだろうなって思うw
まぁ、そんなこんなで体調には気を付けないといけないですね。はい。
ちゅーことで、どうでもいい話からの競馬の話。
とりあえず、凱旋門賞の回顧。
まずは、お疲れさまでしたと言いたいですね。
毎年のことですけど、海外に行って万全の態勢で…って本当に辛いでしょうし。無事に行って、無事に帰ってくるのが何よりです。
楽しいひと時をありがとうございました、と。
本当によく頑張りました。
で、肝心の結果なのですが。
まぁ正直、アレだけ雨降ったら仕方がないなーって思いはありますね。ただ、その気持ちは半分で、やっぱりあの低レベルのメンバーで成す術が無かったのが、今の日本競馬のクラシックディスタンスの明確なレベル低下を見ているようで、ちょっと悲しくなりました。実際に、馬場の影響とか過去の日本馬が出走したレースと比較しても別にそこまでじゃなかったですしね。
それ以前の話として、事前でもかなり言いましたけど向こうの低レベルさを見ていてもオイラは今年は普通に勝負になるんじゃないかな?って思っていたので。それこそ、オルフェーヴルの凱旋門賞1回目かそれ以下のメンバー構成だったので。まさしくというか言っていた通り、上位人気2頭はやっぱり勝てなくて、大穴のGⅠ未勝利だったダリズが突っ込んできたという結末。ようは、そのくらいのメンバーレベルだったんですよね。
まぁ残念の一言。
実際に、今回特に特徴的だったのがSNSとかそれこそ珍しく偏向メディアなんかもそうですけど、馬場を言い訳にしている人って少なかったですよね。事前情報として、やっぱりアレだけ今年は向こうもレベルは高くないって報道されていて、でも実際に走らせるとどうにもならなかったって、マジで言い訳のしようがなかったですから。
某関係者の方も、「馬場の違いとか最初からわかって行ってるはず」って結構厳しめの評価をしてましたしね。まぁ、珍しいというか。
あと、最近の海外の情勢を考慮しても、馬場が多少渋ったくらいで何もできなくなる日本馬は、やっぱりオカシイんじゃないか?って風潮が出てきているのもデカいです。オイラなんかは何年も前からずっと言っていますがw
それこそ、何億回と言っている通りオルフェの時は重馬場でキズナがいた時も重馬場やったやろ、と。エルコンドルパサーの時代なんか不良馬場ですし。
好走は良馬場だけ……って何を捏造に捏造をしとんねんって話ですから。
近年のトレンドとしても、まさしくプロパガンダのように…
「欧州のレースは別競技!! だから負けても仕方がない!!!」
みたいな、心底情けない論調をメディアを筆頭に広げようとしていたわけですけど、調べたら一発でわかる通りそもそもドバイの馬も、欧州の馬も別に馬場が重かろうが軽かろうが、普通に活躍しているんですよね。
それこそ、今年トップのカランダガンはフランスでもイギリスでも強かったし、日本の競馬ファンにも馴染みのあるレベルスロマンスもドバイでも香港でも欧州でもアメリカでも普通に走れるし、最近だと香港のロマンチックウォリアーも芝ダート兼用のまさしく化け物じみた走りをしているし。
マジで日本馬だけなんですよね。
こんなに特定条件でしか走れなくなっちゃったの。
オイラは、これはもう確実にJRAの馬場施策が失敗に終わった影響だって延々と言い続けていますけど、今年もやっぱりそう思いました。
現実論として。
血統屋にとって今年の結果ってすごくわかりやすくて、クロワデュノールって日本だと2400m走れるわけですけど、やっぱり本質的なポテンシャルはずっと言ってきた通りこの距離が長いってことだと思うんですよ。日本が、ベルトコンベアみたいにスピードが落ちないから、そのままゴールできちゃうだけで。
今年の環境だと、オイラは正直もう少し走れると思っていたのですけど、走れなかった時点で本当に今の日本の馬場ってオイラの想像の何倍も悪い意味でヤバいんだろうなって。
反対に、5着に入ったビザンチンドリームは去年の菊花賞の時から言っている通り、ヘデントールと並んで長距離適性があるんですよね。今までの凱旋門賞の好走馬に近い血統で、結局はこういう血統が向こうで強いってマジでそういう証明になっていると思います。あの馬も、普通にドバイで勝ってますからね。
だから、欧州のクラシックディスタンス・長距離の適性って血統的にはまさしく正しいって何よりの証明でもあります。日本勢からして、ちゃんと字面通りの血統の馬が上位に来て足りない馬は下位に沈んでいるので。
反対に、こういう正しい適性の馬が2400mで活躍できなくなっている今の日本の馬場状態が完全にイカれているだろうなーって。血統的に、適材適所で走れる環境ではないんだろうなーと。
今年の結果を見て、つくづくそう思いました。
最悪なのは、現状の馬場状況って現場の人達ではどうにもできないってことですね。ただ、それに合わせて育成・生産するしかないので。
何も悪くないんですよね。
だからオイラは、やっぱりもう早々に馬場施策に失敗しました…って素直にJRA側が認めて、方向転換をした方が良いと思います。アメリカであれ欧州であれ、血統的にも母系色が中長距離志向の強かったオルフェーヴルやジェンティルドンナが全盛だった時代の馬場状態なら、絶対に今頃は普通に凱旋門賞を勝てているサラブレッドを輩出できていたと思うので。今なんて、この手の血統マジで活躍できないですからね。
90年代から00年代で活躍した、長距離を走れる牝系が結果的に今もリーディング的に生き残っているんだから、マジでこれが正解だったと血統屋のオイラとしては思います。
実際に、中長距離じゃもう誰もキズナに勝ててないですし。2歳リーディングもエピファネイアが頑張ってるじゃないですか? キズナは、ご存じナリタブライアンと同族でアメリカの長距離砲のダマスカスの血が濃い馬ですし、エピファネイアは土着のシラオキ牝系にサドラーですし。キズナも、既にディープボンドがロンシャンで楽勝してますからね。
でも、この2頭の種牡馬ですら、日本だと一発特化型の馬に成す術なく負けちゃうという…w まぁ、エピファネイアもどっちかっていうとソッチ側ですけど。そう考えると、本当に酷い馬場状況なんだろうなって。
こういうの見ると、マジで馬場施策の方向性を間違ったんだなーと。
ということで、まだまだ語りつくせぬ回顧は終わっておきます。
マジで血統論に入ると、原稿用紙100枚超えそうなのでw まだまだ言いたいことメチャクチャありますし、できるなら狂信的に血統のことだけを延々と話したいのですが…w
なんにしても、現場で頑張っている人達は与えられた条件でこなすしかないので、何も悪くないです。
本当にお疲れさまでした。ゆっくり休んでほしいですね。
ちゅーことで、本編の秋華賞の予想なのですけど。
いつも通り、予想することあるのかな?とw
というのも、実際に出走が叶っていたら、即決でアルマヴェローチェが大本命だと断言できた馬場状態なので。悲しい事に、ケガの影響で出走できないのでこの時点でなかなか買う気が起きないというか。
馬場状態と血統を考えていくと。
まず、本当に今開催の京都も馬場がウンコすぎて…w 先週の土曜日一発目からして内々逃げた馬の勝利で、そこから前々に行った馬のレコード連発で、他レースは内枠の馬が勝利で……って、まさしく上でも言ってきた通りそのまんまの酷い状況でw
海外の記者ですら、日本の競馬場を…
「人間が行う舗装された競技場内のトラックのようなものになっている。」
って言ってましたし、本当にそう思います。もはやただの人工的なナニカなんですよね。
ここまで来ると、本格的にゲートも斜めに置くべきだと思いますw
で、こういう馬場って野芝の9月や春先からずっと変わっていないから、結果的にそこらへんで活躍していた馬やそれに近い血統馬をまた買えば良いだろう…って結論にしかならないんですよね。
じゃあ、なんで京都競馬場まで東京や阪神、野芝の中山のようにこんなフザけた状態になってしまったのかというと、排水性能を向上させる工事を行ったからです。やたらと、内々がメチャクチャ伸びるじゃないですか?
あれ、内々から渇くように構造上でやっちゃってるからなんですね。まさしく、東京と同じです。だから、ちゃんと理由があるんですね。こうなってくると、造園家側のサジ加減で本当にどうとでもなってしまうので、深く考えるだけ本当にムダです。自然な渇き方は絶対にしないので。
ここがポイントですね。
こうなると血統的には、マイルでもスピード負けしないような去年のチェルヴィニアやボンドガールみたいな馬が面白そう…って結論になるので、アルマヴェローチェとかモロにそうだったなぁーってオイラの答えでした。牝馬に関してはタガノアビーとか春先からかなり当たっていましたけど、今回もガチでメチャクチャ自信あったのですけどね。
最善のオイラの大本命がいなくなっちゃったので、次善を探さないといけないんですけど、そうなると自信はないですw ただの妥協案ですし。
あと、この馬場ですしね。
とまぁ、ダラダラ言っていても仕方がないので、GI恒例の血統的な難癖コーナーw
以下、有力馬をザッと。
・カムニャック
オークス馬。父親がディープの全兄だから、血統的には仮想ディープ×母父短距離血統って考えれば良いです。なので、結構わかりやすいと思う。
春先も「従来型のダービー血統だよ」って話はしたと思いますし、順当に中距離以上で強いんだろうなーと。
ただ、やっぱりサンデーの強烈なクロス持ちだから、どこかで線がプツンと切れてもおかしくないのは注意。だいたい、この手の血統って本当に突然線が切れちゃうことが多いので。サンデークロス持ちってそういうの多い。同世代戦までなら何とか…という感じはする。
・エンブロイダリー
桜花賞馬。アドマイヤマーズ×クロフネ。ビワハイジの一族なので、牝馬戦線だとブエナビスタと同じ一族なんですけど、正直オイラのような古参の競馬ファンからすると、血統的には真っ先に1着はないなと思っちゃうw
馬券で買うとしたら、2着とか3着。適性的に長い距離はまずムリだろうし、同世代戦でもギリギリだと思う。特に、クロフネを持っている牝馬って距離適性が短くなりがちなので、そこらへんも正直頭は買いヅライ。
ただ、最近はこういう血統の馬が京都でツッコんでくるのが怖い。実際に、メンバーレベル見ても余裕で勝負にはなりそうなので。ここらへんも、今回の秋華賞は買いヅライ理由。
・ジョスラン
エフフォーリアの妹。つまり、エピファネイア×ハーツクライ。なので、血統的にもソッチを参考にすれば良いかと。
そういや、エピファネイア自体の適性ってどうなの?って話ですけど、今のところ明確に広いコースの方が馬券的な回収率は良いですね。具体的には、中京、東京、阪神。なので、右回りよりも左回りの方が回収率が良いです。
ここらへん、オイラの邪推ですけどやっぱり大手社台系の種牡馬の育成方針がそうだからだろうなーって思っています。上で挙げた競馬場、特に近年ってアホみたいにタイムが速くなるじゃないですか? 大手社台系は、そういう場所ではとにかく強いから、そこでの活躍が目立ってるんだと思う。実際に、エピファの洋芝の札幌2000mとか成績ヤバイですからねw
結構わかりやすい。なので、今回もわかりやすく馬場傾向を見て判断すれば良いかと。今の京都には向いてそうですしね。
・エリカエクスプレス
エピファネイア×母父ガリレオ。血統的には、速いペースで行って後続の脚をなし崩し的に潰していくっていうモロに母父サドラータイプの走りになっているので、そういう競馬ができれば…って感じだと思います。
でも結局、ジョスランもそうですけどエピファネイアって気質的には完全にロベルトで、シーザリオの影響も大きいわけですから、どこで線が切れるのか…ってことを考えた方が馬券的には面白いし、わかりやすいと思うんですよね。この場合、人気だともう割り切って買わない方が面白いでしょうし、人気薄になったら買い目に入れたらいいでしょうし。ここらへん、去年のオイラの馬券の友だったダノンデサイルの時にも触れてますけどね。
そういう楽しみ方もアリかと。
・グローリーリンク
キズナ×母父エンパイアメーカー 。抽選対象で出られるかわからないですけど、通ったら面白いかなーとは思いますね。理由も簡単で、血統的には過去に2着に来たファインルージュとほとんど同じだからです。母系がアメリカダート×欧州の中長距離血統ですからね。激走しても、全然おかしくない。
ただ、抽選を通ったとしても怖いのが、枠順ですね。この馬、気性があんまりよろしくないので別の意味で激走する可能性はある…w 前走もハミ全然抜けなかったらしいので、まぁ本当に中穴の1角という感じ。
・マピュース
マインドユアビスケッツ×母父シンボリクリスエス。春先とか、いつかも言った気がしますけど本当に典型的な大箱の血統です。母系にフレンチデピュティまでいますので、穴あけるなら東京1600mとかそういうイメージ。
って言ってたら、案の定というかやっぱりというか中京1600mで勝ったという結末…w メッチャわかりやすい。わかりやすく、現代名馬的な血統ですね。
マインドユアビスケッツって、どういう血統なの?って話ですけど、勝利している特別戦の勝ち星が今のところダートの方が多い…っていう血統ですね。ようは、そういうこと。今って、やっぱりこういう血統が芝でも走るわけです。夏場に、この手の話も確かしたと思う。今の日本はこういう馬が強いので、当日の馬場を見て見極めたら良いんじゃないかなーと。
ただ、上記のように常識的な距離適性や馬場適性の考え方をすると、向いているとは言えない。
・パラディレーヌ
キズナ×アメリカダート系統。おそらく、距離適性的にも3歳のこの時期が限界だろうから、中距離はラストチャンスじゃないかなーと。母系がインリアリティにファスリエフですからね。めっちゃスピード色強い。実際に、お母ちゃんも芝やダートの1200mをずっと使ってたくらいですから、距離適性の部分はキズナがどれだけ頑張れるか…にかかっている。血統的な字面だとそれこそボンドガールよりかは距離適性は持つだろうから、去年と同等以上の超高速馬場になったら普通に突っ込んでくる可能性はありますね。まぁ結局、どの馬も馬場次第。
ただ、上記のように常識的な距離適性や馬場適性の考え方をすると、向いているとは言えない。この馬も、あくまでも2着とか3着とか。
・テレサ
アドマイヤマーズ×ガリレオ。エンブロイダリーにも共通していることですけど、結局は新種牡馬のアドマイヤマーズをどう評価するか…だと思うのですよね。字面もそうですけど、成績的にもきちんとダイワメジャーの系譜をたどっていて、つまりは明らかに距離適性は短いので。
実際に、特別戦の勝ち星を見ても1800m以上で勝っているのってこの馬だけで、それだけ中距離以上を走るときは母系からのスタミナや地力の後押しが必要になるタイプなんだと思います。ただ今の時代、この手の馬が2着とか3着に来ちゃうもんだから、そりゃ予想する方もブレるよねって話で。
まぁなので、常識的な血統の話なら頭はないと思う。あくまでも、2着3着。
・ダノンフェアレディ
キズナ×アルゼンチン血統。もう去年から再三言ってきた通り、無事之なら桜花賞の最右力だったことは間違いないので、この馬が故障した時点でこの世代って色々と勢力図が狂ったんだと思います。実際に、桜花賞もオークスも1番人気は普通に負けてますからね。それだけ、予想する方も正確に実力判断ができていなかった何よりの証拠。
で、個人的にはやっぱりスピード色が強いから、ここらへんの距離は常識的には厳しいと思う。2着、3着候補。
ここまで見てきましたけど、本当にわかりやすいですよね。
牡馬もそうですけど、血統的にマジで2000m~以上を走れる素材が少なすぎるんですよね。牡馬もクロワデュノールとか典型で、ずっと2400mは限界ギリギリの血統って春先から言ってきてますけど、日本でこの系統が走っても、じゃあ香港やドバイで馬場が渋ったり、洋芝ヨーロッパの2000m~2400mのGⅠで同じように走れるか?っておそらくムリなので。
それくらい、今年ってやっぱりスピード志向が強いんですよ。だから、どうしても血統的に買う…ってなっても妥協点しか探せないんですよね。
血統的にはこんな感じなので、馬場やオッズを見て判断しようかなーって思っています。皆さんも、マジで馬場は見ておいた方が良いですよ。
特に、今の京都って本当にどこを通れば走りやすい…みたいなの見た目でもわかりやすいので。
まぁ何にせよ、楽しみにして本番を待ちたいと思います(/・ω・)/


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