621の…キヴォトスでの最初の一日が…始まる…!
一部キャラ崩壊、独自の展開はご愛嬌ということで…。
カタカタヘルメット団アジト、基礎となっている廃墟内の一室にて。
明かりが消え、皆が寝静まった頃、リーダーと一人のメンバーが対面していた。
「いやぁ〜まさかリーダーが人助けとはねぇ〜。こりゃ明日には槍が降りますなぁ!」
「放っとけ。それより、仕事の話だ」
「ああ、依頼を受けに行っていたんでしたね。まさか指定の場所での電話とは…随分と回りくどいことをしますね相手方は」
リーダーが数人の部下と共に遠出した日中の用事の内容だ。
リーダーは、アジトへの直接の電話を受け、だが、その電話で詳しい内容を教えて貰えず、わざわざ指定した場所に移動しそこの電話を使わせて依頼を出した。
尚、リーダー以外のメンバーはただの運転係兼護衛でしかなく、内容はリーダーしか知らない。
「今回は、《カイザー》だ」
低く押し殺したような声でリーダーは今回の依頼主の名を告げる。
「…キヴォトス全土に事業を展開している大手企業が、こんな木っ端不良団に依頼ですか…」
キヴォトスに於いて、《カイザー》と言えば《カイザーコーポレーション》。
リゾート開発、銀行経営など様々な事業を展開し、果ては銃火器の販売、民間軍事会社経営にまで着手している。
「あたしとしてはまあ、報酬が出るなら問題ない。だが、イマイチ信用できない連中だな」
利益を出す為なら企業の権力で強硬手段も厭わない連中だ。
敵対こそしないにしても、あまり深入りも禁物だ。
「随分と暗い噂も絶えませんからねぇ…それで、肝心の内容は?」
「…《アビドス高等学校》の制圧」
「アビドス高校…ですか、何度か嫌がらせをしましたけど、廃校寸前の借金塗れの弱小限界校ですよね」
カタカタヘルメット団は武装不良集団という事もあって、度々、生徒と衝突する事がある。
ただ、弱小限界校であっても、そこに所属する生徒は少数ながらも精鋭。
嫌がらせ程度のことは出来ても、戦闘では常に敗走している。
「どんな手を使ってでも、校舎を奪い取れとのお達しだ。まー別にあんなオンボロ学校がどうなろうがあたしらにゃ知ったこっちゃないけどね。何か無視できない何かがあるんだろうさ。どうやら、物資も困窮してるらしくてね。今が狙い目って話だ」
だが、どれだけ精鋭だろうと、物資には限界がある。
そして物資が無ければ、キヴォトスの戦闘ーー銃撃戦に於いては敗色濃厚。
「カイザーなんかが幅を利かせて、こちらとしては余り良い気はしないですけどねぇ」
物資が無い今の内に叩き、アビドスを手に入れる。
それがカイザーの狙い。
「それだけじゃない。明日取りに行くが、カイザーの連中、戦車やら装甲車まで貸してくれるって話だ」
「…それはまた随分と気合いが入ってますねぇ。過剰戦力な気もしますが、まあ戦力は多いに越したことはないですね」
「借りられるものは借りる、貰えるものは貰う」
「まあ、それは良いんですが、レイちゃんはどうしますか?巻き込む訳にはいきませんよね」
「当然だ。何人か見張を付けて待機させる。これはあたし達の戦いだ。あの子を巻き込む訳にはいかない」
「…そうですね」
「カイザーだろうと、アビドスだろうと、あの子には指一本触れさせない。あの子が、自分の生き方を見付けるまではね」
「…それなら、明日、手の空いたメンバーにキヴォトスでの生き方を教えてみましょうかぁ!護身の為にも、ある程度、戦えた方が良いでしょう!」
「ああ、そうだね。物資保管庫に予備の銃とかがあった筈だ」
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私は、暗闇の中にいた。
何処か分からない、深く、暗い、奈落の底。
そこに浮かび上がるのは、赤い二つの光──眼光。
赤く尾を引く巨大なカラス。
それは、何も言わずに姿を変え、瞬く間に《AC》となる。
《アーマード・コア》。
状況に応じて自由にパーツを組み替え、操作する人型兵器。
その中でも、カラスが姿を変えたACは《ナイトフォール》と呼ばれる機体だった。
かつての、前の《レイヴン》が駆っていた機体だ。
対する私も、いつの間にかACに乗り込んでいた。
私の機体は、ウォルターが用意してくれた《ローダー4》を基礎として、内装をエネルギーが高容量のものに、頭部をナイトフォールと同じものに変更し、改良したものだ。
武器は状況によって変えていたが、今は何も持っていなかった。
ナイトフォールが《アサルトブースト》で突っ込んで来る。
ブースターから炎を噴き出し、瞬く間に距離を詰めて来る。
《クイックブースト》で、まるでステップのように側面に回り込むようにターンする。
ナイトフォールが正面を突っ切るが、すぐさま反転し、私の機体に肉薄する。
そして、左手の無骨な機構を備えた杭──《パイルバンカー》を叩き込む。
火薬の炸裂と同時に打ち出された杭は機体のコアーー胴体部分に突き刺さり──。
私自身の腹部にも、何者かの手が突き刺さっていた。
ゴプッ、と私の口から血が溢れ出す。
いつの間にか、ACの機体は消え、闇から伸びる漆黒の腕が私の腹部を貫いていた。
腹部を貫く腕が、強引に私の“中身”を引き摺り出す。
私は全身の力が抜け、勢いのままに、仰向けに倒れる。
血が舞い踊り、霞む視界の中で最後に見たのは、まるで今のキヴォトスの姿の私の色が反転したかのような姿の私だった。
漆黒の長髪と犬耳、同じく漆黒の肌、唯一、眼だけが紅く染まり、そして、ヘイローもまた、赤黒く、激しく波打ち、稲妻のように弾けていた。
私を見下ろすその顔は、虚ろな無表情だった。
「──っはッ!?」
私は飛び上がるように跳ね起きた。
半ば錯乱したようにジャージの中に手を突っ込み、腹部を探るが、当然、穴も空いていなければ、血も滴ってすらいない。
今はただ、悪夢の余韻で汗と不快感が残るばかりだ。
天幕の隙間から光が差し込んでいる。
どうやら日が昇っているらしい。
天幕を出ると、昨日の夜以上に忙しなく動き回る団員の姿があった。
何やら色々と物資を運搬しているようだ。
「おはよう」「昨日は良く眠れた?」などと声を掛けてくれる。
「おはよう。ありがとう、それなりには休めた。それより、随分と忙しそうだけど何かあったの?」
慌ただしさについて追及すると、団員はバツが悪そうに視線を外す。
「よう、レイヴン。おはようさん」
そこにタイミングよくリーダーが現れる。
リーダーは団員に作業を続行するように促す。
「仕事の準備で朝っぱらから忙しなくて悪いな。食事場はそれなりに静かだから、朝食ついでにそっちに居るといい」
リーダーの説明でひと先ず納得した私は、言われた通り、食事場へと向かった。
リーダーや団員と話して緊張がほぐれたからか、寝起きの汗と不快感は消え去っていた。
代わりに、空腹感の波が攻め寄せる。
昨日の夜は遠慮した為か、今朝はかなりの空腹を感じ、しっかり目に朝食を取っていると、後ろから声を掛けられた。
「よっすレイヴン、飯食った後、ちょっと良いか?」
「レイちゃんおっは〜」
これが、今日一日の始まりだった。
食事を取った後、私は声をかけてくれた二人の案内で、武器庫だと言う廃墟の一室に訪れた。
武器庫という割には、大分ガランとしているが、先程みんなが搬出していたのは武器類だったのだろう。
何故だろうか?
近々、大規模な戦いでもあるのだろうか?
武器庫には、数種類の銃器だけが置かれていた。
「レイヴン、キヴォトスってかなり治安が悪いんだよ。って、まあ、その要因である不良のあたしが言うのもなんだけどな!」
「リーダーはレイちゃんに護身の為に銃を持ってて欲しいんだって。だから、好きなの選んで良いよ!」
そう言う事なら、と納得した私は、自身の武器を見定める。
この場に置いてあるのは、ハンドガン、サブマシンガン、アサルトライフル、ショットガン、ガトリングガンだ。
一つ一つ手に取って手に馴染むものを吟味する。
ACに乗っていた頃は、左にパルスブレードを持っていた為、基本的に近接に相性の良いショットガンを好んで使っていた。
アサルトブーストで突っ込み、ショットガンで動きを止め、ブレードで斬り捨てる。
それがルビコンでの戦闘スタイルだった。
しかし、この場にパルスブレードは無く、対応するような近接武器もない。
戦闘スタイルの変更は必至。
ならば──。
「二人とも」
「両手にそれぞれ別の武器を持つのは“アリ”かな?」
だいたいのトラブルの原因はカイザー
もうカイザーは潰すべきなんじゃないかな(過激派)
AC6の愛用武器はダブル重ショとノーマル月光でした(隙自語)
621のキヴォトスでの武器は、やっぱりACを意識して武器を複数持たせたいんですよね
そこでネックになって来るのが属性なんですねー
いや、同じ属性にしたら良いじゃんね?って話なんでしょうけど…
人はロマンを追い求めるもの(ナツ並感)
どうにか原作ゲームのシステムにギミックを付けて落とし込みたいですねー