川崎市長選に立候補しているレイシストの宮部龍彦氏は13日、前日に続いて市民の抗議を浴びた。底なしの悪意を身をもって知る被差別部落出身者は口をそろえる。「差別は社会を壊す。デマでまともな主張を装う差別を真に受けてはならない」
◆おことわり 川崎市長選に立候補している宮部龍彦氏については、経歴や出馬に当たっての主張に著しい差別的言動があり、差別が拡散する恐れがあるため、異なる扱いとしております。
兵庫県から駆け付けた市民は「やってはいけないことを大っぴらにやり、社会の規範を壊してきた。『タブーを破る』と、さもいいことをしているかのように称して差別のハードルを下げてきた」と憤る。
宮部氏は2016年、全国の被差別部落の地名をさらす書籍の販売を企て、インターネット上で掲載してみせた。24年の最高裁で違法と認定されたが、自身のサイトでは変わらず写真や動画でさらし続ける。賠償命令に応じず、800万円弱を強制執行で差し押さえられた。
裁判所の仮処分決定や行政による勧告にも従わない。人倫にもとる無法ぶりはとどまるところを知らず、原告として裁判を闘った都内の女性も「はらわたが煮えくりかえるとはこのこと。よくも人前に出られたものだ」と語気を強める。
生い立ちや住所、勤務先を記した陳述書をネットでさらされた。被害を止めるために起こした裁判を悪用してさらに攻撃を加える卑劣。「部落差別は存在せず、被害を訴えるのは利権のためだと宮部氏はデマで攻撃する。被害者が声を上げ、傷つきながら勝ち取ってきた被害回復の権利を二重三重に踏みにじっている」
市長選で差別されている在日コリアンの側に問題があるかのようにうそを並べ、ヘイトスピーチ罰則条例の廃止までを掲げているのも同じやり口で、弱い立場にあるマイノリティーを痛めつけたいだけだと映る。
別の被差別部落出身の一人は「法廷では許されなかった(宮部氏に)直接思いをぶつけるチャンスだと思った」という。「でも、きのうは眠れなかった。トラウマ(心的外傷)で面と向かうことができない当事者もいる」
宮部氏による加害は終わっていないばかりか害悪は拡大していると感じる。「兵庫県知事選などでうそでたらめがまかり通った風潮に乗じ、差別をばらまく新たなおもちゃとして選挙を発見してしまった。二度と出たくないと思わせる厳しい批判を加える必要がある」(石橋 学)
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