片側に伸びていくような姿の棒渦巻銀河「NGC 7496」 ハッブル宇宙望遠鏡が観測

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した棒渦巻銀河「NGC 7496」。

つる座の方向、約6100万光年先にあります。

明るい中心部分につながる2本の渦巻腕(渦状腕)のうち、画像に向かって右側のほうがより遠くへ広がろうとしているような、少しゆがんだ形をしています。その先には1つの明るい天体がありますが、これはたまたま同じ方向に見えている天の川銀河の恒星です。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した棒渦巻銀河「NGC 7496」(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Chandar, J. Lee and the PHANGS-HST team)】

棒渦巻銀河とは、中心部に棒状の構造が存在する渦巻銀河のこと。私たちが住む天の川銀河をはじめ、渦巻銀河のうち約3分の2には棒状構造があるとされています。

ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 7496の観測は、近傍宇宙の銀河を対象とした観測プロジェクト「PHANGS(Physics at High Angular resolution in Nearby GalaxieS)」の一環として実施されました。

ハッブル宇宙望遠鏡をはじめ、チリのアルマ望遠鏡(ALMA)、ESO=ヨーロッパ南天天文台が運営するパラナル天文台の超大型望遠鏡(VLT)、それにジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)も参加するこのプロジェクトでは、銀河における星形成を理解するために、さまざまな波長の電磁波を使った高解像度の観測が数年にわたって行われています。

ESA=ヨーロッパ宇宙機関によると、可視光線を中心に赤外線だけでなく紫外線も捉えられるハッブル宇宙望遠鏡は、高エネルギーの電磁波を放射する若い星団を明らかにすることができます。星団を構成する星々の年齢や質量に加えて、塵がどれくらい光をさえぎっているのかを明らかにする上で、ハッブル宇宙望遠鏡の観測データが役立つということです。

冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像として、ESAから2025年10月13日付で公開されています。

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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