陰謀論を利用する政治家

烏谷昌幸・慶応大学教授
参院選の街頭演説に集まった有権者ら=東京・銀座で2025年7月19日、本社ヘリから
参院選の街頭演説に集まった有権者ら=東京・銀座で2025年7月19日、本社ヘリから

 政治の場に陰謀論が入り込んできています。「となりの陰謀論」(講談社現代新書)の著書がある慶応大学教授の烏谷昌幸さんに聞きました。【聞き手・須藤孝】

 ◇ ◇ ◇

「オバマ氏は米国生まれではない」

 ――陰謀論を利用する政治家の責任は重大です。

 ◆トランプ米大統領も最初から陰謀論者だったわけではありません。世の中の反応を見ながら拾い上げていくのです。オバマ元大統領は米国生まれではないという主張も、言い出したのはトランプ氏ではありません。もともとあった陰謀論をトランプ氏がとりあげたのです。だれかが腹の中で思っているようなことを拾い集めてきて、それをメッセージとして、集団に向けてぶつけていくやり方です。

 その意味では陰謀論は道具です。支持を得るためにはなんでも使う…

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慶応大学教授

 慶応義塾大学法学部政治学科教授。著書に「となりの陰謀論」(講談社現代新書)、「シンボル化の政治学」(新曜社)、「ソーシャルメディア時代の『大衆社会』論」(共著、ミネルヴァ書房)、訳書に「陰謀論はなぜ生まれるのか」(共訳、慶応義塾大学出版会)など。