「石破政権だったら離脱なかった」 公明・斉藤代表単独インタビュー
公明党の斉藤鉄夫代表が14日、朝日新聞のインタビューに応じ、自民党との連立政権離脱の経緯と今後の対応を語った。「石破政権だったら離脱はなかったと思う」とした上で、選択的夫婦別姓の導入をめぐり「自由に動いていきたい」と強い意欲を示した。
――自民の高市早苗総裁は10日の斉藤氏との会談後、「一方的に離脱を伝えられた」と述べた。
一方的には伝えていない。(高市氏が総裁に就任した)4日から「政策協議が調わなければ離脱」と申し上げ、7日の1時間半の協議でも「政治とカネ」の問題をめぐり了解するための明確な線を伝えた。10日が最後だと前もって言ってはいなかったが、それでもこの問題に対する具体的な提案は高市氏から何もなかった。
「人事ではない。基本姿勢を問うている」
――自民の裏金問題に関わった萩生田光一氏を幹事長代行から外す人事が仮に行われていたら、離脱の判断はどうなっていたか。
変わらなかったと思う。萩生田氏の話は聞いていない。党首会談の際に自民の鈴木俊一幹事長が「不記載問題で我々の人事が」という話をされたから、「私たちは人事のことを言っているのではない。基本姿勢を問うている」と返した。
その後、「これから起こる不祥事に対しては厳しく対応する」とも言われた。自民側は裏金問題は決着がついていると考えていると感じた。
――夏の参院選で大敗後、続投表明をした石破茂首相を斉藤氏は「支える」と述べていた。仮に石破政権の継続なら離脱はなかったか。
石破政権では自公と立憲民主で3党党首会談もやった。石破茂首相は企業・団体献金の問題に非常に積極的な姿勢をとっていた。政権が続いていたら、新たな政策協議もなかったわけで、連立離脱はなかったと思う。
――首相指名選挙の決選投票で野党党首の名前を書く可能性は。
あらゆる可能性がある。その時の政治状況、全体を見て責任ある決断をする。全国会議員で話し合って決める。野党の方に首相指名で投票するのは抵抗があると私は個人的意見として言っていたが、今は封印している。
「小選挙区が大変厳しくなるのは覚悟の上」
――「政治とカネ」の問題で自民に厳しい態度を示す野党と歩調を合わせなければ、連立離脱の整合性を問われないか。
論理的に考えればそういうこともあるかと思うが、総合的に考える。「一つの教科がマイナスだからダメ」ではなく、いろいろな要素を全て考え、判断する。
――公明は選択的夫婦別姓の導入に前向きだったが。
これまで与党の一角として意見をそろえなければいけないと思い、自民の合意形成を待っていた。今後はそのような関係性がなくなったから、自由に政策実現に向けて動いていきたい。
――自民内では次期衆院選で公明に候補者をぶつける動きがある。覚悟は。
小選挙区が大変厳しくなるのは覚悟の上の決断だ。私の広島3区は一番厳しくなるだろう。今後、公明は比例区中心の戦いになる。小選挙区の対応は地域ごとによく考えて頂く。
「デジタル版を試してみたい!」
というお客様にまずは2カ月間無料体験
高市早苗総裁
高市早苗前経済安全保障相が、自民党の新総裁に就任しました。その後、公明党が連立政権からの離脱を表明し、26年間続いた自公関係は解消されました。首相指名選挙はどうなるのか。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]
関連ニュース
注目ニュースが1分でわかる
ニュースの要点へトップニュース
トップページへ戻るピックアップ
【速報中】挑戦者、右辺の大模様で勝負へ 名人、突入で勝負決めるか
海外転職を「安全な挑戦」にするための準備
&TRAVEL博物館のような街、カリフォルニア州バイセリア
&TRAVEL日本とガーナ、着ぐるみとラップ 二つの軸を描くアーティストの旅路 「軸」が揺らぐ過酷な現実とは
Re:Ronミナ ペルホネンの展覧会 招待券プレゼント
&w【動画】万博最後の1日に密着 ミャクミャクから最後のメッセージ
休職中の夫に口をついて出た言葉、揺れる妻の心
&w片岡愛之助、1年前の大けがを乗り越えて
&Mつばめグリルの味をそのまま、出張帰りのご褒美に
アエラスタイルマガジン手間暇と技術でパンの新たな価値をつくる
&w