ChatGPT、成人向けコンテンツを12月に解禁へ

Jon Reed (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年10月15日 05時33分


 OpenAIが提供するAIチャットボット「ChatGPT」は、2025年内にもこれまでより自由度の高い仕様へと移行する。

  1. 成人向けコンテンツを許可
  2. 4oの人格も復活へ
  3. カリフォルニア州などで新たなAI規制の動き

成人向けコンテンツを解禁

 同社はここ数週間、メンタルヘルス関連の対応を巡る懸念を受けて、ChatGPTの利用制限を強化していた。だがサム・アルトマンCEOは今週火曜にX(旧Twitter)へ投稿し、「深刻なメンタルヘルス上の問題を解消できた」として、一部制限を緩和する方針を示した。

 具体的な改善策については明かされていないが、OpenAIは最近、保護者による利用制限機能を導入している。米CNETが追加情報を求めたが、記事執筆時点でOpenAIからの回答は得られていない。

 アルトマン氏はまた、12月に年齢制限を全面的に導入し、認証済みの成人ユーザーに限って「エロティカ(性的描写を含む作品)」の利用を認める予定とした。

アルトマン氏の投稿 アルトマン氏の投稿
※クリックすると拡大画像が見られます
アルトマン氏の投稿(Grok翻訳) アルトマン氏の投稿(Grok翻訳)
※クリックすると拡大画像が見られます

4oの人格も復活へ

 さらに、今後数週間以内に新バージョンのChatGPTを公開する計画も明らかにした。新モデルはGPT-4oのように“個性”を持たせた設計になる予定だ。

 OpenAIは今年8月、GPT-4oをより無機質なGPT-5に置き換えたが、「以前のような親しみやすさが失われた」との声がユーザーから上がっていた。アルトマン氏は「もしユーザーがより人間らしい反応や絵文字、フレンドリーな会話を望むなら、ChatGPTはそう振る舞うべきだ」と述べている。

 OpenAIは、ChatGPTが10代の少年の自殺に関与したとする訴訟を受けて、利用制限や新機能を次々と導入してきた。保護者向け管理機能や危険行動への警告表示、ティーン向けの軽量版に加え、夏にはチャット中の休憩を促す「ブレークリマインダー」も実装している。

 さらにOpenAIは、心理学や行動科学の専門家を含む「AIとウェルビーイングの専門家評議会」を設立すると発表。AI利用と心の健康の両立を探る取り組みを強化する。

カリフォルニア州などで新たなAI規制の動き

 一方で、AIのリスク、特に子どもへの影響をめぐって規制の動きも広がっている。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は月曜、AIコンパニオン・チャットボットを対象とする新たな規制法に署名。米連邦取引委員会(FTC)も先月、OpenAIを含む複数のAI企業に対する調査を開始しており、AI業界全体への監視は強まっている。

Amazonで現在開催中のセールを見る
こちらもおすすめ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]
­