自民党の船田元・元経済企画庁長官は14日、公明党の連立政権離脱を受け、「政局が前にも後ろにも行かない状況になったときの選択肢として、総裁選をやり直す手段は捨ててはいけない」と強調した。「必ずやれと言っているわけではない」と前置きしたうえでの発言。党本部での両院議員懇談会後、記者団に語った。
「高市氏も再出馬できる」
船田氏はSNSで、高市早苗総裁を辞任させ、総裁選をやり直すという持論を披瀝し、党内の一部から批判を浴びていた。
14日の記者団とのやり取りでは、高市氏が総裁を辞任した場合は、高市氏が「もう一回総裁選に出るということは当然あると思う」とも語った。
一方、懇談会での自身の発言については「けっこうヤジが飛んだ。一応最後まで言ったが、途中でヤジが出た」と振り返り、総裁選をやり直すという「私の意見はちょっと極端かな」という感想を持ったと明かした。
総裁選のやり直し論に同調する議員は現れなかったといい、「私の独り言になってしまった」とやや自嘲気味にこぼした。
船田氏は石破茂首相(前総裁)に近く、4日実施された総裁選の決選投票では高市氏に敗れた小泉進次郎農林水産相に投票した。