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大元隆志

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CISOアドバイザー

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解説国家レベルのサイバー攻撃を行う国というと、ロシア、中国、北朝鮮を想像するかたも多いと思いますが、東南アジアもハイテク詐欺犯罪においては近年成長が著しい地域です。 東南アジアの詐欺拠点として、ミャンマー、カンボジア、ラオスが詐欺産業の中心になっているという調査データがあります。 これら地域で行われるハイテク犯罪は高度技術を使ったサイバー詐欺(例:偽投資、ロマンス詐欺)が主流で、60カ国以上から、詐欺の労働力で働かせる人々を偽の求人情報で誘い込み、拷問や武装監視下の詐欺施設で強制労働させる人身売買が支えています。 カンボジアでは、サイバー詐欺による収益は年間125億ドルを超えると推定されており、これはカンボジアの公式GDPの半分に相当します。 詐欺というと「金銭を盗まれる」ことばかり考えがちですが、「強制労働力」として勧誘する行為にも、警戒する必要があります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 多田文明

    詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

    解説カンボジア拠点の日本人による詐欺グループが摘発されたことは記憶に新しいところですが、この時、彼らを指…続きを読む

コメンテータープロフィール

大手SIerにてクラウドセキュリティ、SASE/SSEに関する多くのPJを担い、現在は外資系セキュリティベンダーにてチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストの役割を担う。監修しているUdemyセキュリティ研修講座の総受講者数6万5千人で同カテゴリで国内No1の受講者数を誇る。 受賞歴:アカマイ社 ゼロトラストセキュリティアワード、マカフィー社 CASBパートナーオブ・ザ・イヤー等。所有資格:CISM、CISA、CDPSE、AWS SA Pro、CCSK、個人情報保護監査人、シニアモバイルシステムコンサルタント。書籍:『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』など著書多数。

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