「仮に総理になれたら」自民・高市氏、Xで人事方針説明 税調は「財務省出身で固めない」
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自民党の高市早苗総裁は12日、X(旧ツイッター)で、人事に関する考え方を明らかにした。「まずは党内人事をやっていただいた上で、内閣で起用する人は党から引き抜く」と説明し、「物価高対策など重要な党内議論を先にスタートさせたい一心です」と書き込んだ。少数与党の現状を挙げて「仮に総理になれたら…」ともつづった。 【写真】世良公則氏のベースに合わせ、ドラムを叩く高市早苗氏 ■「スピード感」 高市氏は、3期務めた政調会長時代について「困ったのは組閣が終わるまで本格的な政調会人事に着手できなかったこと。政務三役に入る可能性のある方々が不明ですから、膨大な数のポストがある政調会人事は遅くならざるを得ませんでした」と振り返り、「スピード感」を掲げた。 「全体像は『適材適所』」と強調し、「人数が少なくなった自民党では、本当に全員に役職に就いていただかなければ、党運営も政策構築も追い付かない」と訴えた。 党税制調査会の人事に関する考え方も投稿した。小林鷹之政調会長に「税制調査会のスタイルそのものをガラッと変えてほしい」と伝え、会長案を一任した。 ■宮沢洋一氏は「新たなステージで大活躍してくださる」 高市氏は、税調の方向性について「財務省出身の税の専門家だけで役員を固めるのではなく、憲法上『全国民の代表者』として国会に送っていただいた国会議員が必要だと考える税制の方向性を闊達(かったつ)に議論できる」と位置付けた。 小林氏は新たな税調会長に小野寺五典前政調会長を起用する方針を決めた。小野寺氏は「インナー」と呼ばれる税調幹部以外からの異例の起用となり、税調役員人事を巡り「生活者の視点からさまざまな分野の専門家が入って議論することも重要だ」と語っている。 高市氏はXで、これまで計約8年務めてきた宮沢洋一税調会長に対し、「他の重要役職への起用推薦がありましたので、新たなステージで大活躍してくださる予定です」とつづり、謝意を伝えた。
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