アルヴァ・ロレンツってどんな人?いや、猫かもしれない(後編)
(前編は以下のリンクをご覧ください)
アルヴァ氏の魅力を語る記事を書いていたらどんどんノッてきたので、続きを書く。今回は隠者との出会いからだ。
アルヴァ氏との出会い
2022年5月、COAの生放送でいろんな情報が出た。その中に「隠者 アルヴァ・ロレンツ実装」があった。
アルヴァ...…!?アルヴァってあの、ルカの手紙でさんざん悪口言われてたあのオッサンじゃん!お前、プレイアブルキャラだったの?しかも大好きなアンちゃんの関係者っぽい!ていうかキャラデザがルカ坊のPVに出てたヒゲのおじいちゃんと全然違うんですけど……(困惑)
実装前、私はアルヴァに良いイメージを持っていなかった。ルカの手紙でボロクソ言われていたし、なにより「アルヴァ」という名前からして元ネタがエジソンなので、訴訟を起こしては人の成果を横取りする図々しいヒゲジジイだと思っていたのだ。とんでもない誤解だった。むしろローレンツ要素が強かった。まさかあんなおとなしそうなNOと言えないオランダ人が出てくるとは思わなかったよ。
初見の感想は「あ、ハリーポッターの世界から来た人だ」。隠者の立ち絵、どう見てもマルフォイ家の親類なんだもん。サバイバーに「穢れた血め」とか言いそうな顔だなって……。
でも魔法使いだったらマグル出身だろうな。で、レイブンクローの監督生。ゴージャスな風呂に入る権利を持ってるのにシャワーだけで済ませるやつ。杖芯はユニコーンの毛かな、アルヴァの髪もなんかユニコーンのたてがみっぽいし。むしろ彼の髪を芯にしたら猫ちゃんパワーで1.2ダメージなのでは?自分でも何を言っているかわからなくなってきた。隠者の杖にはたぶん猫の抜けヒゲが入っていると思う。
あと、申し訳ないが眉毛にかなり笑ってしまった。教科書のエライ人に落書きしませんでした?あれにそっくり。まあ科学界の偉人だし、あの世界では中高生に落書きされてるんじゃないかな。ルカもこっそり落書きしてるかもしれない。
アルヴァという名前は発音しづらい。猫教のおじさんなので「猫おじさん」と呼ぶことにした。猫おじさん、悔しいことにものすごく顔がいい。顔はいいのだが、なにしろ悪いサバクトビバッタなので素直に喜べない。それに新しいハンターが来たら能力を覚えないといけない。考えるだけで気が重くなってきた。キーガンのこともまだ全然わからないのに……。
それよりも私が心配していたのは「こいつ、ルカのアイデンティティシステムではないか?」だ。理由がしょうもなくて、ただ単に「アイデンティティシステムが来ると、ルカのページを開くために2回タップしなくてはいけない。めんどくさい」という怠惰な精神であった。画面が一瞬シューーンって揺れるのも酔うからイヤだ。別人でよかった。
そんな感じでアルヴァ実装を(顔の良さ以外は)あまり喜んでいなかったのだが、性能が公開されて手のひらを返した。なんだこの能力?めちゃくちゃ面白いぞ!
説明動画でルカとトレイシーがくっついてるのを見て、サバイバー同士を引き寄せる能力かと思ったがそうではなかった。なんと1人殴るとみんなにダメージが行くのだという。通常攻撃が1.2なのを聞いて「なるほどサバイバーが4人だから2〜4のどれでも割り切れるダメージにしたんだな」と、考えた人の頭の良さに感心した。そして「隠者のダメージ計算に慣れるため」という名目で12個入りのプチシューを買ってきたが、シェアせずに1人で全部食べた。
「シェアダメージは恐怖の一撃にならない」を、シェア元の人が恐怖を受けないのだと勘違いして「え~、それって弱くない?」と思っていたが、実際は「シェアでとばっちりを受ける側は解読中でも恐怖にならないよ」という意味だった。これでもし恐怖になるんだったら全盛期のフラバルー並にひどい。3分割の場合、解読者が受けるダメージは0.8になり、隠者の通常攻撃は1.2ダメージなので一撃で即死圏内だ。ここで接続を切られたらほとんどのキャラは救助に行けなくなってしまう。さすがにそんなぶっ壊れではなかった。
せっかちなので隠者を使うのが待ちきれなくて、さっそく練習を始めた。実装前からもうADHD隠者をやっている。といっても当然まだアルヴァ先生はいないので、似たようなキャラで代用することにした。精いっぱい考えて、磁力で赤と青があるんだから探鉱者が近いのではなかろうかという結論に達した。シングルトレーニングでマリーbotに磁石を投げまくったが、探鉱者は一応サバイバーなのでマリー様が寄ってきてしまって練習にならない。逃げてもらわないと困る。
他にもバッツマンなどエイムが必要なキャラを何人か試してみたがしっくりこない。隠者とは違う気がする。隠者じゃないんだから当たり前だ。結局、いつも通りアンちゃんを使い続けることにした。猫でスタンだからだいたい同じかなーって……。
実装後にわかったのだが、操作感がいちばん近いキャラは蝋人形師だ。私はフィリップの練習をするべきだったのだ。どうして思いつかなかったんだろう。アンちゃんは救助狩りのやり方こそ同じだが、チェイスや立ち回りはまったく似ていなかった。しかも攻撃発生を除く本体性能はアンちゃんのほうが上だ。これが若さか...…。
荘園にアルヴァ先生がやってきた!
ついに虫たちの真髄が解禁されたが、ガチャを引くのは1週間待つことにした。キャラを買ってからUR衣装を引くと欠片が900個ぐらいもらえてショップSR衣装が買えるからだ。ショップに猫おじさんが来るまでの日々はつらかった。みんなが隠者を使っているのがうらやましくて仕方なかった。第五人格であんなに長い1週間は後にも先にもない。今思うと欠片なんかもらわないで隠者を早く使えばよかった。
そして無料120連目で看守長はやってきた。ランプの誘惑に惑わされずにコツコツと電球を貯め続けていたおかげだ。ついでに他の虫たちも全員そろった。グレイスとガンジ以外はみな反省の色が一寸もなさそうな顔をしている。冬蝉(ルカ)に至ってはナイフを隠し持っていてやる気満々である。こんなのをまとめ上げて言うことを聞かせないといけない看守長とはなんと大変な役職だろうか。
ところで、虫テーマの真髄なのになぜか昆虫学者がいない。まあメリー先生は同じシーズンの真髄1に出ていたので仕方がないが、それにしたってSSRの枠に祭司がいるのは理解できない。せっかくならアンちゃんを入れてほしかった。Redditでも「Why Priestess?(なんで祭司?)」「Another Priestess skin again(また祭司の衣装か)」「It should be Ann(この枠はアンにするべき)」などと言われていた。
いつかアルヴァとアンのペアルックSSR衣装が来てほしいものだ。近づくと猫教のマークが出るエフェクトがあるといいなあ。
隠者を使ってみた感想
アルヴァ先生の到着を待っている間、プレイ動画で熱心に予習して「いつもアンちゃん使ってるし、こんなの簡単、簡単!」とナメまくっていたが、実際に使ってみるとこれがも〜難しいのなんの、電気がちっとも当たりゃしない。使い方がアンちゃんと全然違うじゃないか!
レオの思い出でバーメイドに5台分稼がれて誰も吊れずに通電した挙句、ノーワンもないおじさんを気の毒に思ったサバイバーたちが慰めにきてくれる始末だった。煽りではなく「隠者さん大丈夫ですか……?」という感じでおずおずと近寄ってきてくれたので、みんなで一緒に雪合戦をして遊んだ。負け続けても楽しくてやめられないのが隠者のすごいところだ。
背が高いのには困った。とにかく足元が見えない。全ハンターで最も試合中の視点が高いので、サバイバーに旋回されるとすぐに見失ってしまう。長い脚はすばらしいが、あまりにも使いづらくて「おじさん、ガラテアみたいに車椅子に座って移動してよ!」と文句を言っていた。
足が遅いところも慣れるまでは戸惑った。移動速度は普通なのだが、それまでメインで使っていたアンちゃんが最速組なので相対的に遅く感じたのだ。股下3㎞あるくせに、なんでキーガンのほうが速いんだよ!膝関節が悪いのか?
今ではそれほど遅いとは思わない。むしろスタンで距離を詰められるので最速と勘違いするほどだ。ルイになった人形師にもすぐに追いつくことができるため、ルイに加速バフがあることを知らなかった。でも39弁護士は無理だ。
板割りの遅さにもびっくりした。破壊欲を3振っても遅い。スロー再生すると杖ではなく、風圧で割っていた。だからそんなに遅いのか。配信で破壊欲なしの隠者を見ると、板割りが「せーのぉ、よいしょっと……パキッ」って感じのリズムで、踊り子の青オルゴールがあるのかな?と思ったら素であの速度だった。右下で戦っている人、すごすぎる。
窓越え速度は普通だが、窓枠に腰掛ける→両脚をそろえる→窓枠に手をつき、脚をそろえたまま優雅に乗り越え……という良家の令嬢みたいな越え方をする。あなた、庶民の出身じゃありませんでした?どこでそんなお嬢様しぐさを習ったんです?そんなことだから「お嬢様おじさん」と呼ばれるんですよ!
奇跡を当てるのはやっぱり難しい。「隠者の頭を照準にすれば当たる」とはいうものの、それをやるとサバイバーが見えなくなってしまう。少しずつ慣れてきたが、何年使っても電気が手前に落ちてしまうことが多い。これはプロ選手にもよくあることなので仕方ない。おじさんだから体が衰えて飛距離が足りないのだろう。
初めて勝てた試合はよく覚えている。月の河公園で探鉱者に救助恐怖を喰らわせ、パパの加護を張って救助に来た庭師を奇跡スタンで足止めしてやっつけたのだ。隠者らしい勝ち方ができてうれしかった。その後ホワイトサンドで医師・医師・呪術師・バッツマンに無限粘着された地獄の試合も懐かしい。看守長なので筋力で4吊りした(30分かかった)。こういう編成では呪術師を先にシバくのがコツだ。
このような苦労を重ねたおかげか、今ではハンターの中でいちばん練度が高いキャラになった。というより、隠者しか使えなくなってしまった。誰でもいいからポコポコ殴っていれば勝てるので気楽で良い。しかし殴れないと負ける。
隠者が脳に染み込んでいるので、たまにアンちゃんやガラテアを使うと初手どこを接続しようか暗号機を見回すし、初ダウンを取ったときに「うわ、他の人に全然ダメージ入ってない!どうしよう!」と一瞬焦る。
このところ空中赤青パンチや2階ワープ寄託などの高度な技にも挑戦し始めた。シングルトレーニングでは成功しても、実戦で素早く繰り出すのはものすごく難しい。これをサラッとやってのけるプロは何を食べているんだろうか。中国のCOA会場からの情報によると日本の選手はチャーハンばかり食べているらしい。私もチャーハンを食べたら隠者が上手くなるかもしれない。
そして今年の6月からは「人格振らな隠者」を始めた。ただし人格をゼロにするとバグってなぜか傲慢が発動するため、鹿狩りだけつけている。特質はいつもの監視者である。
一見弱そうだが実は弱く、勝てそうな試合展開でもあれよあれよと暗号機が上がって負けてしまう。悪化とパニックのありがたみがよくわかった。20連敗ぐらいしたが面白いのでやめられない。まあ、たまには勝てる。医師入りの編成に勝ったことも何度かあるが、医師がいるとやはりキツさは10倍に跳ね上がる。オフェンス4パはなんとかなった。しかしNEW人格を引っさげたNEW医師はもうどうにもならない。あれは人格があっても無理だ。
さらなる修行のため、試しにリッスンをつけてみたらこれが予想外に強くて驚いた。キャンプ中や1人飛んだ後の「サバイバーはどこにいるニャン?」な時間に使うと、立て直し位置が丸見えになるので、寄託で飛んで行って一網打尽にできるのだ。サバイバーは動きを止めることで対策できるはずだが、いまどきリッスンなんか使うハンターはいないので止まるのが遅れがちで案外引っかかってくれる。また、あと少しで治療が完了するタイミングだとリッスンされてもそのまま治療し続ける人が多い。奇襲に成功すると脳からゲーミングカラーの汁がドバドバ出る。実質、距離に制限がない監視者といえる。監視者と比べてどちらが強いかは試合によるが、神出鬼没よりは間違いなく強い。ただし試合展開が隠者有利の盤面でないと活かせる機会がなく、ただ4逃げされるだけの聞き耳おじさんになる。
(`⊗﹁◓´)先生の耳はどうして猫ちゃんのお耳なの?
(ˊ⓿_ゝ⓿)それはね、治療中のサバイバーをまとめてやっつけるためだよ
アルヴァは生きてるの?死んでるの?
これが人によって解釈の分かれるところで、観測範囲では「死んでるよ派」が優勢だ。このゲームにはペルシーをはじめとして、肉体はすでに死んだ状態であるにもかかわらず動いているキャラが複数いるので説得力がある。顔色も死体っぽい。遡及衣装と比べるとその差は歴然だ。
私は「生きてるよ派」だが、その理由は「病気のアルヴァ先生はものすごく可愛いから」これに尽きる。死体は病気になれない。つまり彼が生きていたほうが私には都合がいいのだ。なんだか悪役みたいなことを言ってしまった。よく見ると肘のあたりがほんのりピンク色なのも、彼が生きているからではないかと思う。生物と無生物の間の存在かもしれない。
一度死んでから蘇るまでの間に各臓器がダメージを受け、心臓や胃や腸などがちょっとずつ弱いといいなと思っている。脂っこいものを食べるとすぐ胃もたれするし、立ち上がれば血圧が下がり、お散歩で腰痛が出てチェイス時間とQTが延びる。
(`⊗﹁◓´)早く肺炎球菌と帯状疱疹のワクチンを受けたほうがいいですよ
結局アルヴァは人間なの?猫なの?
見た目は人間である...…今のところは。
猫教が何をどうやって彼を蘇らせたのか不明なのでなんとも言えないが、細胞レベルで見ると人間より猫に近い存在になっている可能性もある。人間でも猫でもない新種の生き物かもしれない。なにしろ新人類なのでなんでもアリだ。
確実に言えるのは、アルヴァ・ロレンツは賢く、美しい……それで充分ではないか。アルヴァは美しいです。アルヴァを讃えよ、猫を讃えよ。
🐈おわり🐈⬛
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