選り抜き記事
ヘリコバクター・ピロリは、ヒトなどの胃に生息するらせん型のグラム陰性微好気性細菌である。単にピロリ菌と呼ばれることも多い。1983年、オーストラリアのロビン・ウォレン とバリー・マーシャルにより発見された。
胃の内部は胃液に含まれる塩酸によって強酸性であるため、従来は細菌が生息できない環境だと考えられていた。しかし、ヘリコバクター・ピロリはウレアーゼと呼ばれる酵素を産生しており、この酵素で胃粘液中の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、生じたアンモニアで、局所的に胃酸を中和することによって胃へ定着(感染)している。この菌の発見により動物の胃に適応して生息する細菌が存在することが明らかにされた。……
- 天災は忘れた頃にやってくるとは、自然災害はその被害を忘れたときに再び起こるものだという戒め。「天災」の箇所は「災害」と書かれることもある。科学者で随筆家の寺田寅彦の言葉とされることが多いが……
- 早川のビランジュとは神奈川県小田原市早川にあるバクチノキ(ビランジュ)の大木である。 大正13年(1924年)12月9日に国の天然記念物に指定された。かながわ名木100選にも選出されている……
- タンジマートは、「タンジマーティ・ハイリエ」(恩恵改革)の略語で、1839年のギュルハネ勅令発布から1876年制定のオスマン帝国憲法(ミドハト憲法)にいたるまでの、オスマン帝国がおこなった諸改革あるいは改革運動の総体である……