高島屋洛西店「無くてはならない場所」 閉店に驚きの声
高島屋洛西店(京都市西京区)が2026年8月に閉店すると発表された。京都市中心部に行かなくても高級品の買い物ができる同店は、市西部の洛西ニュータウンの象徴的な存在でもあった。子どもの頃から利用していた客は「めっちゃショック」、「無くてはならない場所」と驚きの声を上げた。
夕方の時間帯、店は車や自転車で訪れる地元の買い物客らでにぎわっていた。子どもの頃から近くに住んでいる50代女性は「しょっちゅうは来ないが、近いところに百貨店があるのはステータスだった」と語った。60代男性は「(京都高島屋S.C.がある)四条河原町まで出なくても買い物ができ、重宝していた」と話した。
「子どもの頃、フードコートでラーメンを食べたり、ちょっとしたゲームセンターで遊んだりした」と思い出を語るのは、ニュータウンに40年近く住む60代と30代の親子。「お肉や魚などが少し高くても新鮮でおいしいものがそろっていた。閉まると困る」と残念がっていた。
洛西ニュータウンは1976年に街開きし、高島屋洛西店は1982年に開業した。26年8月の閉店後には小規模なサテライト店の出店を計画している。京都市の担当者は「40年以上地元に密着して営業してきた。大変残念だ。店舗形態が変わっても地域のパートナーとして期待している」と述べた。
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