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県立芸術大が、学部長を務めていた男性教授からセクハラを受けたとする元学生の訴えについて調査を進めている件で、同大卒業生の有志らが8月12日付で大学に抗議・要請文を提出した。2日、卒業生が那覇市の琉球新報社を訪れて説明した。同大では昨年も非常勤講師がセクハラ行為で懲戒解雇となったことも踏まえ、卒業生の1人は「同じ事が繰り返されている。声を上げる事で大学が変わるきっかけになってほしい」と求める。
文書は22人の連名で提出した。(1)事実関係の調査と公表(2)被害者への適切な支援体制の構築(3)ハラスメント防止に関する制度の見直しと強化(4)大学としての公式な謝罪と再発防止への誓約―の4点を求めた。
これを受けて大学側から、8月21日付で波多野泉理事長名でおわびの文書が届いた。調査は継続中で、男性教授の非違行為が明らかになった場合は規定に基づいて厳正に対処して公表するとした。文書では「被害を訴えた方に誠実に対応する。本件の解明およびハラスメントのない組織体制の構築に向けて誠心誠意取り組んでいく」と回答した。
元学生が6月ごろから、SNSに男性教授から受けたセクハラ被害を訴える投稿をした。大学側が7月1日に投稿内容を把握して調査を始めると、男性教授は同2日、「一身上の都合」を理由に、学部長の役職を辞任していた。
ある卒業生は、男性教授が、調査開始後も小学校などで伝統芸能の講師を務めるなどの学外活動を実施していることについて「調査中の人物が教育現場に行くのはいかがなものか。学外活動だとしても、男性が籍を置く大学が何かしら対応をとれないのか」と話した。
9月11日、一部の卒業生で再度大学側に対し、今後の男性教授の学内外での教育活動に関する見解や方針などについて質問状を提出した。
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