「検察が証拠開示を遅らせたのは違法」無罪確定した元保育士が提訴へ 国と東京都に計8600万円の損害賠償求め

2025年10月2日 06時00分 有料会員限定記事
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 勤務先である東京都日野市の保育園の園児に対する暴行と傷害の罪に問われ、無罪が確定した元保育士の男性が2日、無罪の根拠となった証拠の開示を検察側が遅らせたのは違法だとして、国と東京都に計8600万円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を東京地裁立川支部に起こす。代理人弁護士への取材で分かった。

◆同僚2人の証言が根拠…LINEやりとり開示何度も求めたが

 原告の男性は吉冨弘敏さん(36)。2020年に園児2人の体を揺さぶったなどとして、2023年2〜3月に警視庁に逮捕、東京地検立川支部に起訴された。地裁立川支部での公判で吉冨さんは無罪を主張。検察側は同僚保育士2人の「吉冨さんによる暴行を見た」という証言を根拠とした。

東京地裁立川支部

 訴状などによると、弁護側は同年12月の初公判以前から、同僚2人のLINE(ライン)の履歴を含む証拠を開示するよう複数回求めたが、検察側は「ラインのデータは存在しない」と回答した。

◆LINEで供述すり合わせ? 信用性失い無罪に

 しかし、2024年1月の証人尋問で、同僚保育士が「携帯電話のデータを警察に提出した」、捜査した警察官が「データはある」と証言。検察側は尋問後に「データの存在を認識した」と説明を一転さ...

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