霊長類研究所の元所長と京大が和解 研究資金不正支出問題めぐる訴訟

茶井祐輝 八百板一平
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 国内外のサル研究をリードし、2022年3月に解体された京都大霊長類研究所での研究資金の不正支出問題をめぐり、京大が所長だった松沢哲郎・元特別教授=懲戒解雇=に2億円の損害賠償を求めた訴訟は、京都地裁で和解が成立した。松沢さんの代理人弁護士が14日、明らかにした。和解は7日付。

 松沢さんは定年退職後に特別教授になった。松沢さんと京大の間では、松沢さんが京大に解雇の無効など地位確認を求めた訴訟と、京大が松沢さんに退職手当の返還を求めた訴訟があり、京都地裁で係争中だった。松沢さんの代理人弁護士によると、松沢さんが京大に解決金を支払い、双方が訴訟を取り下げて争いがないことを確認する和解が成立したという。

 松沢さんの代理人弁護士は「特に本人(松沢さん)のコメントはない」。京大は「訴訟が和解により、終結したことは事実です」としている。

 松沢さんはチンパンジー「アイ」の知性を探る研究で知られ、13年には文化功労者に選ばれた。

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