はじめに
開発現場でセキュリティに携わるようになってから、僕はずっとSQLインジェクションが最大の脅威だと思っていました。学校でも会社でも「SQLインジェクションは絶対に防げ!」と口酸っぱく言われてきたからです。
でも、2025年の脆弱性ランキングを見て愕然としました。SQLインジェクションが首位じゃないんです。
実際の現場で起きているインシデントを調べてみると、確かにXSSや弱パスワード、未認可アクセスによる被害の方が圧倒的に多い。これは一体なぜなのでしょうか?
脅威の変化を肌で感じた瞬間
クラウド移行プロジェクトに参加した時のことです。従来のオンプレミス環境では考えられなかった新しい攻撃パターンに直面しました。
リモートワークの普及で、攻撃者も手法を変えてきています。もはや単純なSQLインジェクションよりも、ユーザーの行動を悪用した攻撃の方が効果的なんです。
現場で見た!CI/CDパイプラインでの脆弱性対策
僕たちのチームでは、Apidogを使ってセキュリティテストを自動化しています。
実際の運用フロー:
説明: 黄色ノードが Apidog の組み込みポイント
- 開発段階で自動テスト
- CI/CD統合テストで継続的検証
Apidogの威力を実感した瞬間: 手動では見つけられなかった権限設定ミスを、ID切り替えテストで一発検出。開発初期に修正できたおかげで、リリース後の大きなトラブルを回避できました。
Apidogについて
Apidogは、API設計・テスト・ドキュメント管理・モック環境構築・脆弱性検知を統合した開発者向けプラットフォームです。
- APIテスト自動化:単体テスト・統合テスト・CI/CD統合に対応
- セキュリティ検知:XSS、CSRF、弱パスワード、SQLインジェクションなどを自動検出
-
開発効率化とAI支援:ドキュメント生成やモックサーバーに加え、AIを活用して以下を支援
- データモデルの補助修正(説明文やMock追加)
- APIドキュメントの規約チェック
- APIフィールド命名補助
- テスト用例生成・API用例自動生成
記事内では、CI/CDパイプラインや自動APIテストでの活用例として紹介しています。
2025年版:本当に危険な脆弱性TOP10
1位:クロスサイトスクリプティング(XSS)
なぜ1位なのか: 攻撃が簡単で、被害が甚大
実体験した事例: ECサイトのレビュー機能に悪意あるスクリプトが仕込まれ、ユーザーのセッション情報が大量流出。
現実的な対策:
- 入力値の厳格な検証
- 出力時の適切なエスケープ処理
- CSP(Content Security Policy)の導入
2位:CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)
実際にあった話: 社員が業務中に悪意あるサイトをクリック。気づかないうちに管理画面で重要データが削除されていました。
対策のポイント:
- CSRFトークンの必須化
- SameSite Cookieの設定
- Refererヘッダーの確認
3位:弱パスワード・デフォルト設定
現場あるある: 「admin/123456」「root/password」...まだまだ現役です。
Apidogでの検証方法: 権限切り替え機能を使って、弱いパスワードや設定ミスを自動検出できます。
4位:暗号化されていない通信
HTTP通信の危険性: 平文でAPIが通信していると、中間者攻撃で情報が丸見えになります。
Apidogの活用法: HTTPS設定の一括検証で、暗号化漏れを事前にキャッチ。
5位:アクセス制御不備
よくある失敗例: 一般ユーザーが管理者用APIにアクセスできてしまう設定ミス。
6位:ファイルアップロード脆弱性
対策の基本:
- ファイル形式のホワイトリスト化
- アップロード先の隔離
- ウイルススキャンの実装
7位:未認可アクセス
Apidogでの対策: APIドキュメントの公開範囲を適切に制御し、テスト環境の誤公開を防止。
8位:SQLインジェクション
なぜ順位が下がったのか:
- ORMフレームワークの普及
- プリペアドステートメントの標準化
- 開発者の意識向上
でも、まだまだ油断は禁物です。
9位:コマンドインジェクション
対策の要点:
- 入力値のホワイトリスト化
- サンドボックス環境での実行
10位:未修正既知脆弱性
現実問題: 分かっているのに放置されている脆弱性が意外と多い。
十大脆弱性の影響度・発生頻度比較
実際の現場でリスク評価をする時、僕たちはこんな風に整理しています:
| 脆弱性 | 影響度 | 発生頻度 |
|---|---|---|
| XSS(クロスサイトスクリプティング) | ★★★★★ | ★★★★★ |
| CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ) | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 弱パスワード・デフォルト設定 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 未暗号化通信 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| アクセス制御不備 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| ファイルアップロード | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| 未認可アクセス | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| SQLインジェクション | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| コマンド注入・コード実行 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| 未修正既知脆弱性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
表の見方:
- ★5つ:最高レベル(即座に対応が必要)
- ★4つ:高レベル(優先的に対応)
- ★3つ:中レベル(計画的に対応)
- ★2つ:低レベル(定期的にチェック)
この表を見ると、SQLインジェクションは影響度は最高レベルだが、発生頻度が低いことが分かります。
なぜSQLインジェクションは首位から陥落したのか?
実際に現場で感じた変化を整理すると:
1. 防御技術の進歩
- ORM普及率の向上:生のSQLを書く機会が激減
- フレームワークの標準化:Laravel、Django、Spring Bootなど、セキュアな設計がデフォルト
- 自動検出ツールの充実:開発段階での早期発見が可能に
2. 攻撃手法の変化
- ソーシャルエンジニアリング重視:技術的攻撃より人間の心理を突く手法が主流
- クライアントサイド攻撃の増加:XSSやCSRFの方が成功率が高い
- 設定ミスを狙った攻撃:複雑なシステム構成での設定漏れを狙う
3. セキュリティ意識の向上
開発者のセキュリティリテラシーが確実に上がっています。
現場で使える実践的対策
優先度付けが重要
脆弱性は全て同じではありません。影響度×発生頻度で優先順位を決めましょう。
多層防御の構築
- アプリケーション層:入力検証、出力エスケープ
- 通信層:HTTPS、証明書管理
- データベース層:権限管理、暗号化
- インフラ層:WAF、監視システム
継続的セキュリティ運用
Apidogを活用した自動化:
- CI/CDパイプラインへの組み込み
- 定期的な脆弱性スキャン
- 権限テストの自動実行
2025年のセキュリティ戦略
正直に言うと、完璧なセキュリティは存在しません。でも、適切な対策を継続することで、リスクを大幅に下げることは可能です。
特に重要なのは:
- 早期発見・早期対応
- 自動化による継続的監視
- チーム全体のセキュリティ意識向上
SQLインジェクションが首位から陥落したのは、決して脅威が消えたわけではありません。攻撃の多様化と防御技術の進歩、この両方を理解することが2025年のセキュリティ対策の鍵になります。
この記事が参考になったら、ぜひシェアしてください! あなたの現場でのセキュリティ対策や、Apidogの活用事例があれば、コメントで教えてくださいね。一緒により安全な開発環境を作っていきましょう!
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