藤岡市が発注した公共工事をめぐって官製談合防止法違反などの罪に問われた元副市長に対し前橋地裁は10日、懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
藤岡市の元副市長塚本英夫被告(58)は市が去年7月に行った公共工事の一般競争入札で最低制限価格を建設会社に漏らし、制限価格と同じ価格で落札させたとして、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の罪に問われました。
これまでの公判で検察側は懲役1年6カ月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。
10日の判決公判で柴田裕美裁判官は、「予定価格が7000万円を超える大規模な改修工事で、公共工事の競争入札における自由な競争を阻害し公正・信頼を大きく害した」と指摘しました。そのうえで「副市長という責任のある立場で安易に犯行に及んだ経緯や動機に酌量の余地は見出せない」としました。
一方で「事実を認めて反省していることや副市長の職を解任され退職金などを自主返納するなど一定の社会的制裁を受けた」などとして懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
なお、塚本被告の弁護人は判決後の取材に対し、控訴しない方針を明らかにしました。