風景は白黒のコントラストの方が雰囲気が出る、という店主に乗っかってみたのですが・・。
さて今日は、黒という色について。
黒はどんな用途にも使えるので、黒のインクを入れてみる。そんなこともあるけど、実は黒味にも色々あります。
青みのある黒、緑みのある黒、グレーっぽい黒、闇のような真っ黒な黒。
それは文字を書いている時は感じにくいのだけど、文章というカタマリで眺めた時、何となく感じる色味です。
お店の色見本帳ですが、太い線は綿棒で色味を強調したものです。すると濃淡以外に、微妙な色味が感じられると思います。

例えば、モンブラン・カルティエ・モンテグラッパは赤みを感じる黒。う~ん、画像では分かりにくいでしょうか。黒でも少し華やかな印象です。
ラミー・ウオーターマン、デュポンは緑みを感じる黒。きつさのない、優しい印象の黒です。

セーラー・カステル・プラチナのカーボンインクは黒々とした黒。
基本的に色名に「カーボン」という名前がついているものは本当に黒い。
逆に、パーカーは黒の中では薄めの黒。
Pen and message.のオリジナルインク冬枯れはパッと見黒いけど、じわじわと濃淡が出てきます。
そして少しだけ薄めの黒になります。
私はペン習字に使っていて、運筆を強調するにもいいと思います。スピード感が出ます。

分かりやすい例えでいうと、パイロット色彩雫のグレー系に分類される「霧雨(画面中央)」「冬将軍(左から2番目)」は、同じグレーでも茶系と青系に分かれています。
オマスのグレー(右から2番目)は、どちらかというと冬将軍をもっと薄くしたようなグレーで青系だと思います。
明度だけの違いではないんですね。


白と黒のコントラストを見ていると、パターンの美しさが際立つ気がします。
壁のブロックや、レンガ敷きの道、マンションの外塀だって美しい!

・・と言ってたら逆に目が疲れました。
最後は店主の撮影した自然な花で。




